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2008年04月23日

「キージェ中尉」 プロコフィエフおたおめ記念

4月23日は、プロコフィエフのお誕生日バースデー
本日は、プロコ様 おたおめスペシャル企画として、組曲「キージェ中尉」 をご紹介いたします。
ドカンと5曲まるまる 無料で試聴&ダウンロードできる おいしい情報付き。
もってけドロボー!?

交響組曲「キージェ中尉」 Op.60  1934年7月8日組曲版完成
セルゲイ・セルゲイエヴィチ・プロコフィエフ
  (1891.4.23 ウクライナ、ソンツォフカ村 ― 1953.3.5 モスクワ)

プロコフィエフ最初の映画音楽として、1933年夏に作曲(全16曲)。
映画の封切りは、1934年3月7日。
皇帝の聞き違いから誕生した 架空の人物を巡る珍騒動。 帝政ロシアの貴族社会のおバカさを皮肉ったもの。
こーゆー風刺的な内容、プロコ様には、ぴったりでございます。
1934年夏に 5曲からなる交響組曲としてまとめられ、モスクワで初演されています。

「キージェ中尉」は、パリに生活拠点を置いたまま、ソビエトに長期滞在して 作曲注文や演奏会をこなしたりしてた、実験的移住のような時期に書かれた曲です。(プロコフィエフは、1932年に、ソ連市民権が認められています)
南フランスの地中海岸滞在中に作曲されましたが、「キージェ中尉」は、ソビエト映画のための曲です。 はっきりくっきりわかりやすく、ロシア民謡的旋律にあふれた、ソヴィエトの音楽
有名どころの作品番号では、「キージェ中尉」の Op.60 以降が、ソ連の社会主義リアリズム路線にのっとって書いたものと考えるとわかりやすいかと。
プロコフィエフは、1918年に ロシア革命の混乱を避けて、シベリア、日本経由で、アメリカへ渡り、その後、1923年には パリで暮らすようになります。
そして、ソビエト帰国へのお試し期間を経て、1935年12月 ついに 定住の決意でモスクワへ。翌年5月には 妻子もパリから呼び寄せ、完全に、スターリン統括下 ソ連アリ地獄に はまることになります(涙)。

晴れ 映画「キージェ中尉」の あらすじ 晴れ
ある日、神経衰弱気味の 皇帝ニコライ一世が お昼寝していると、女官の悲鳴が・・・。
お昼寝を邪魔された皇帝は 癇癪を起こして、本日の見回り責任者は誰かと、侍従を問い詰めます。
あわてて 当番将校の名簿をもらってきて 報告しようとしたら、ヤ、ヤバイ・・・。そこには「中尉」の位が記入されているだけ。
侍従が、「ポルーチキ・・・ジェ(中尉・・・ですが)」と口ごもったのを、皇帝は、「ポルーチク・キージェ」と聞き違え、そうか、キージェ中尉か、とんでもない職務怠慢なヤツ。逮捕じゃ! シベリア流刑っ。
皇帝 = ツァーリ といったら、絶対的、もう神サマみたいなものですから、今さら後にもひけず、架空の人物 キージェ中尉をシベリア送りにしたことにして、みんなでヤレヤレ。
ところが、さらに神経衰弱がひどくなった皇帝は、こんなことを考えた。
キージェ中尉は、自分を暗殺者から守ろうとして、女官に悲鳴をあげさせ 起こしてくれたのだ。
まことアッパレなヤツ。 キージェを呼び戻せ!シベリアに迎えに行け!!
そして、キージェ中尉には、美しい女官が妻として与えられ、盛大な結婚式が行われたのでした。
他にもあれやこれや、キージェにまつわる騒動が起こるので、いい加減疲れ果てた侍従たちは、キージェが亡くなったことにして、おごそかな葬式を執り行います。
葬列を見送りながら、皇帝は、キージェ中尉は 忠義を尽くしてくれたなぁと感慨深く、冥福を祈るのでありました。 チャンチャン。


かわいい さて、大変お待たせしました!
無料でダウンロード&試聴できる 素晴らしいサイトのご紹介です。

  プロコフィエフ 組曲「キージェ中尉」  PINK MOZARTバージョン
    るんるん 1.キージェの誕生
    るんるん 2.ロマンス
    るんるん 3.キージェの結婚
    るんるん 4.トロイカ
    るんるん 5.キージェの葬送

解説も大変おもしろいので(特に 演奏側目線での お話がたまらぬ)、上記1曲ずつのリンクからのご訪問をおすすめしたいのがホンネです。
が、先に、まとめて ダウンロード、試聴したい あなたは、GALERIE PINK MOZART へ
全5曲で 18分くらい、フルバージョンで お楽しみいただけます。
いかにも 私が大喜びしそうな、笑える音色の仕掛けなんかもありまして、まずは、聴いてみそ!
大好きな曲を お料理してくださった PINK MOZARTさん、本当に嬉しかったです。 ありがとうございます。

映画では、「ロマンス」と「トロイカ」に、バリトン独唱が入ります。
「トロイカ」での エイ・エイ・エイ! ロシアの古い戯れ歌の内容については、PINK MOZARTさんが 書いてくださっていますので、ぜひ ご覧ください。 爆笑もの。
作品目録によると、この2曲は、ピアノ伴奏付き歌曲 「映画<キージェ中尉>からの2つの歌」 Op.60bis としても出ているようで。 これ、知らないや。
「ロマンス」の方は、「灰色の小鳩は嘆く」という題名になっています。 歌詞の内容が気になる人は、プロコフィエフ (作曲家別名曲解説ライブラリー) って本でも読んでみて〜。
組曲版では、歌が入らないほうのスコアで演奏するのが主流かと思います。
バリトン独唱が入るタイプの演奏CDだと、小澤征爾&ベルリンフィルのがありますね!

映画として「キージェ中尉」を見ることは、できないみたいなのが残念です。
プロコフィエフが音楽を担当した映画が見たければ、「イワン雷帝」が探しやすいかと。
エイゼンシテイン監督作品ということで、「イワン雷帝」は、街中のレンタルビデオやさんにもありました。 借りて見た人です(笑)。
「キージェ中尉」のような おもしろおかしい話ではないので、替わりにはならないけど、画面に どかーんと プロコ様の名前が出ただけで、感動して興奮してしまい・・・。
こんなアホーは、私だけですかね?

かわいい ちょっと思い出 かわいい
<キージェ中尉>の「トロイカ」は、私が初めて聴いた、プロコフィエフのオーケストラ曲なのです。たぶん。
いろんな音楽鑑賞をさせるように!と ピアノの先生からお達しがあり、園児なドルチェちゃんには、LP20枚組のボックスが買い与えられました。
うちの親、クラシックちんぷんかんぷんなので、とりあえず、新聞広告のでも買ったのでしょう(笑)。
そのLPの中に、プロコ様の「トロイカ」が入ってたわけ。
でも残念ながら、最初に聴いた時の印象は覚えておりません。
ピアノを習い始めたばかりの園児としては、やっぱ先にピアノのレコードに興味がいってしまい、その中で2番目に気に入って 繰り返しかけてもらってたのが、プロコフィエフの「3つのオレンジへの恋 行進曲」のピアノ版
同じ人の曲だ! と 興味を示して聴けるようになったのは、もう少し大きくなって、自分でレコード選べるようになってから。
はっきりした曲なのが 子供向きだったのでしょう、「トロイカ」も含めて ロシア系統の曲は、結構気に入っておりました。
ちなみに、1番のお気に入りは、ファリャの「火祭りの踊り」のピアノ版だったっちゅー、凶暴レベルの高い、実にイヤなガキです(爆)。

今でも、「トロイカ」は 元気が出て好きですが、キージェの中で一番好きなのは 「葬式」。
「キージェの葬式」では、これまでの音楽が、回想するかのように わらわらと登場してきます。
途中で、それぞれ別の へんてこプロコ節を歌う人たちに囲まれる感じが、もうたまらなく ぶらぼー!
プロコ様お誕生日祝い大サービスのつもりで、日頃 興味のない方も聴いてもらえたら嬉しいなと思います。

そうそう、プロコフィエフの身内にも キージェ中尉のような シベリア流刑の犠牲者が いらっしゃいます。
これは次回に続く!   今週は、勝手にプロコ祭り〜♪
 (・・・と思ったけど、あまりに需要がなさそなので中止。 実に、残念だ。)

プロコフィエフ 組曲「キージェ中尉」 おすすめCD 試聴♪

   

左から:
試聴用サンプル8〜12が 組曲「キージェ中尉」。 その前は、カンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」、こっちの曲も、元は映画音楽。
バリトン独唱入り版で試聴♪ 試聴用サンプル5〜9が 組曲「キージェ中尉」、6と8で バリトン独唱部分が聴けます。 1〜4は 「古典交響曲」、10は 交響的絵画「夢」、11〜16は 組曲「3つのオレンジへの恋」、13が こればっか有名な「3つのオレンジへの恋の行進曲」
*デュトワさんで、キージェと、3オレンジと、古典交響曲のセット。
*ソフトバンクのCMや、のだめBGMで、すっかり有名曲になった?「ロメオとジュリエット」も一緒に。

プロコ様のCDって、紹介しようと思っても、ないのばっかで探すの苦労します・・・。
あーぁ。(深〜いため息)


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posted by ドルチェせんせ at 10:13| Comment(6) | TrackBack(0) | おすすめ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
プロコさま普及(布教?笑)活動ですね。
お誕生日おめでとう!...一週間前ですけど(^_^;)
映画音楽は、曲のストーリー性がより前面に出てる感じがいいなーと思います。
1930年代の映画音楽、そしてプロコさま。
なんだか濃〜い予感がします(笑)
リンク先のPINK MOZARTさんのサイトもすごいです!ゆっくり時間とって試聴したいです。

ところで、ゴールデンウィークに入って、ラ・フォル・ジュルネが今年もまた始まりましたね!
シューベルト&ウィーンがテーマですって。
プログラムが多すぎて、よくわかんなくなってます。。。
Posted by Haru at 2008年04月30日 00:54
Haruさん
遅くなりまして、ごめんなちゃい。
プロコさま布教活動は、うちのブログに不況をもたらすようで(爆)。
ここらで一発、もう一人のセリョージャ、ラフマニノフにでも救ってもらおうかと画策中。
有楽町界隈がウィーン一色に染まっても、私だけはロシア祭り♪
熱狂の日は、シューベルトが履いている水色のシューズに目がいってしまってしょうがないです。
何故にあのスタイルなのか???
さてシュベルトくんの集客率はいかに?
来年のテーマが気になるところです。
Posted by ドルチェ at 2008年05月05日 01:03
ご無沙汰しています。
おみ足の具合はいかがですか?

昨日、有楽町界隈の、シュベルト祭りに行ってきました。
すご〜い人でしたよ〜。夢中で歩き回って、やっぱり足が痛いです(涙)
私的には屋台村の「爆弾玉」と赤ワインがお気に入りでしたが・・・(笑)

プロコの「キージェ中尉」は知らない曲でした。
ロシア系に疎い私には、(読み聞かせのロシア昔話はレパートリーいっぱい持っているのにねぇ)
ドルチェ先生のプログがお勉強の場所になっていて、助かっています。
三つ子の魂なのか、小さい時に聞いたLPの曲って、私は何を聞いていたのか・・・?思い出せない!
Posted by あるまんど at 2008年05月06日 07:15
あるまんどさん
あるまんどせんせも、歩き回れるようになったようで良かったです。
シュベルトさんの集客率、なかなかのものなのですね。
「爆弾玉」って何だろう。食いものだろか。して、やっぱり酒に走りましたか・・・(笑)。
私の足も、さすがに1ヶ月半経ったので、触らなければ痛くなくなりました。
まだ履ける靴が限られちゃうけど、しっかり遊び回れます。(人混みで踏まれたら悶絶)

あるまんどせんせは、文学系も強そうだな〜と、いつも思っています。
私はバカネタ本オンリーで、文学作品みたいなの読むのは超苦手。
少しは見習って、せめてロシアの童話あたりから入門してみようかなぁ。
文学に造詣の深い作曲家さんが多いだけに、自分でも致命的欠陥だと反省してるんですけど、苦手なものはなかなか克服できず。困ったものです。
楽しく読み聞かせてくれる人を探したほうが、早かったりして(爆)。
Posted by ドルチェ at 2008年05月06日 23:00
おはよう〜
「爆弾玉」は食いものです。
もち、赤ワインで食べましたよ(ふふふ)
そのうち、レポ記事出しますねぇ。
頭の中まだシュベルトの曲がぐるぐるしています。

文学系・・・昔話ばかりだよ。
ロシアのお話もグリムのお話も好きです。
いつか、読み聞かせてあげましょう(笑)

そういえば、シュベルト祭りで聞いた、マスタークラスレッスンでフランス人の先生が「黒沢監督の映画『夢』見たことある?」と言っていました。
文学も映画も自分の肥やしになるんですね。
(もちろん、お酒も食べ物も♪)

ハチャトリアンの楽譜買いましたよ。
なかなか面白い曲だと思いました。
今度使わせてもらいますね。

Posted by あるまんど at 2008年05月07日 08:22
あるまんどさん
「爆弾玉」キョーレツな名前の食いものですね。
きっと素晴らしい芸の肥やしになること間違いなし。SAKEと共に(笑)。
レポ記事お待ちしておりまする♪

ロシアの昔話、例の変なばーさんや変なじーさんの話とか、ちゃんと知ってたら、もっと楽しめそうな音楽いっぱいありますもんね。
ここは、あるまんどせんせの朗読、要約記事でも期待して・・・
じゃなかった、まずは、図書館の子供室から出発してみるか(爆)。

楽譜、早速チェックしてみてくださったのですね。
何事も研究熱心で、いつも頭が下がります。良い先生です。
そんな先生に師事してたら、私ももう少しまともに育っただろうに。あーぁ。
Posted by ドルチェ at 2008年05月08日 02:52
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