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2008年02月24日

滲出性中耳炎の聞こえ方、音楽は贅沢品?

先日も 記事にしましたが、ドルチェは、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん) の治療中。 いじけ中。
飛行機やエレベーターに乗った時の 耳がキーンとする感じ、プールやお風呂で 耳に水が入ちゃった時のように、ぼわ〜んと こもった音の世界で暮らしています。
カナル型のヘッドホンをしたまま 外の音を聞いてみて下さい。 かなり近い状態が体験できるかと。
耳閉感、聞こえづらい + ガサゴソ。 耳の中で滲出液が動くのか、ガサゴソ バキバキ 変な音がします。 なんとも気持ち悪い状態でございます。

滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥、中耳腔というところに、液体が溜まる おビョーキです。耳
急性中耳炎のように 細菌感染ウミが溜まって激痛! ってのとは違って、基本的に痛みはなく 軽度〜中等度の難聴の症状が出るのが 特徴です。
ただ、水かさに比例して 耳にかかる圧力も増すのか、気圧調性できない ツーンとした痛さが、その日の状態によって 増減してる感じがします。 化膿した時の痛さとは違うけど、結構痛い時もあります。
本来 空気で満たされてところが水没すると、音の伝わりは 悪くなります。
耳と鼻をつなぐ 耳管の働きが落ちて排出できない状態、液体が溜まってくることで さらに 中耳の圧力が上がり、ますます滲出液が出てくる悪循環。
耳管の開閉で ペコペコ気圧調性してる鼓膜も、水没して動けなくなり、圧力が 開放されない感じ。
鼓膜切開をして中身を吸引しても、また溜まってきてしまって、治るのに時間がかかる めんどくさい病気なようです。
滲出性中耳炎は、耳管の働きが未熟な子供や、機能が低下してくる高齢者に多い病気だそうですが、アレルギーなどで慢性的に炎症起こしてるような状態でも 耳管狭窄に陥りやすくなります。
アレルギー疾患との合併で、近年 この病気増えているらしいです。
花粉症が悪化してくるこの季節、アレルギー持ちの音楽愛好者のみなさまは、ほんと 気をつけてくださいねー。


かわいい 滲出性中耳炎での音楽の聞こえ方 かわいい
もっと重大な病気をかかえてる人からすれば、ちょっと聞こえが悪いくらいでグチっちゃ 贅沢ですけど、せっかくですので、音楽の聞こえ方についても 書いてみようと思います!
個人差があると思うので、あくまでも一例として お読みください。
同じバランスで聞こえなくなるわけじゃない、音質も変わってしまうのが問題で、音量上げるだけじゃ解決できないあたりが、音楽する人、聴く人にとっては、つらいところ。

オーケストラのCDを聴くと、
弦の弱音でシャカシャカするようなところが 欠落してしまいます。
え#? ない?! と思って 音量上げると無事聴こえますが、今度は 他の部分がうるさくなりすぎて、聴いちゃらんないよー! な状態。ちっ(怒った顔)
弱音は、全滅です。音量上げないと聞こえない。 でも強音は、もともと聞こえてるので、さらに増幅されると たまったもんじゃなく。 全体的に音が小さく聞こえるってのとは、ちょっと違うみたい。
大げさにいうと、メロディーは聞こえてるのに、他の細かい部分が欠落してるような 変な感じです。
音質的にも 聞こえづらい音と、そうでもない音があるようで、フルートの音なんかは、聞き取りづらいところが多いです。 言語で言うとサ行、擦過音的なものが 苦手なのかもしれません。
さらに、全体的に水溜りの音、こもった感じのボヤけた音になるのも不快です。
ぼやけてるのに、低音は びよ〜んと変な響きかたに聞こえたり、なんちゅーか、いつもとの あまり違いにがっかり。 音楽鑑賞は悲しいばかり、惨めな気分になります。
快方に向かうのかと思いきや、また悪化したりの繰り返しで、左右の貯水率に差が出ている時は、左右の聞こえ方にも差が出ますので、それもまた気持ち悪く、困ったちゃんです。

いつも弾いてるピアノの音は、
隣りの部屋から漏れてくる 三味線テイスト(笑)。
高音域のほうは、こもって やけに小さい音に感じます。 他の音域より 消え方が強いような。
中音域は、わりとよく聞こえるけど、いつもよりベンベンした 三味線が混じったみたいな音に。
低音域は 特に、弦がゆるんだ三味線みたいな ビヨンビヨンの変な音質で響いて、これはこれで大変聞き取りづらいです。
いつもと違うバランスで聞こえてしまうのは、ほんとに困ったもので、正直、仕事に支障が出てると思います。もうやだ〜(悲しい顔)
仕方がないので、いつもの感触、力加減を思い出しながら弾いていますが、実際に聞こえてくる変な音が邪魔をして、だんだん加減がわからなくなっていくようで 恐ろしいのです。
たった1ヶ月でも、ずいぶん不安さが増してます。
同じ楽器、同じ部屋だとしても、湿度なんかで 楽器の状態や音が変わるぶん、弾きながら 聞きながら微調整していますので、それができずに 無責任な音を出さなきゃならない恐怖、結構つらいものなのよん。
やはり、音楽するのに 自分の耳で確認できない状態は、致命的かと(涙)。
CDで聴くピアノの音は、比較的聞き取りやすい部類に入るようで、ピアノ協奏曲でのピアノは、わりと目立って聞こえる部分が多いです。

TVの音だと、
ナレーションが聞こえても、バックで鳴ってる音楽は ボワボワして よくわからない。
何の曲だろう? と TVにかじりついて音量上げると、今度は ナレーションうるさすぎ!どんっ(衝撃)
曲によっては メロディーがよく聞こえるのもありますが、TV自体、大迷惑な音量で見ることになるので、めんどくさくて、無駄につけておくことが減りました。
あと、ニュースみたいに はっきりしゃべってくれると良いけど、ふつーのタレントさんのしゃべりとか、かつぜつ悪くて 聞き取りづらいところが多くてねー。
今、樹里ちゃんに のだめしゃべりされたら、発狂するかも(笑)。
のだめスペシャルが放映された後で、ほんと、良かったわ〜。
元気だか、電気だか、天気だか、便器だか(^_^;) 判別に苦労するようなところがあって・・・。
耳が遠くなってしまった お年寄りが、何度も聞き返す気持ちが、少し理解できたかも。
本来、ラテン的な明るい性格だったベートーヴェンが、耳の不調とともに 偏屈さを増していく様子、難聴を気付かれないように 人付き合いが悪くなっていったりするの、ますます涙なしじゃ 読めなくなっちゃってねぇ。


滲出性中耳炎の聞こえの悪さは、幼児の場合、言語発達に悪影響が出るので 問題になりますが、大人だと、本人の不快感、多少の不便さくらいじゃ、大して問題にされません。
ましてや音楽の聞こえ方なんて、そんな贅沢なことほざいたら 罰があたりそうな雰囲気です。
まさに、音楽は贅沢品
そんなことを、ひしひしと感じてる日々なのであります。
なかなか良くならないので、今のところ いじけてさぼっておりますが、滲出性中耳炎は、ほとんどの場合、後遺症もなく治るので 大丈夫です。たぶん。
慢性化、悪化して、ヤバイ中耳炎に移行しないように、良い子に治療します。 大切な耳なので♪
(しっかり治さないと、癒着性中耳炎、真珠腫性中耳炎に移行することがあるので、注意です。)

音楽が変な聞こえ方してしまう悲しさは、音楽が好きな人にしか理解してもらえないと思うので、ここに書かせていただきました。
長々と グチにお付き合いいただいて、ありがとう。ハートたち(複数ハート)
お礼に、中耳炎がきっかけで知ったお話を。
空気の振動でブルブルする鼓膜は、水中生活の お魚にはありません
おもしろいなぁと思ったのは、両生類の カエルさん。
水中生活の オタマジャクシ時代には鼓膜がなく、陸に上がるカエルになると できるんだそです。 合理的なのね!
この話のネタ本。↓
耳科学―難聴に挑む (中公新書)耳科学―難聴に挑む (中公新書)
鈴木 淳一

中央公論新社 2001-07

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「音楽家と難聴」なんて項もありまして、おなじみ、ベートーヴェン、スメタナ、フォーレの他、ヴォーン・ウィリアムズの補聴器、シューマンの耳鳴りの話なんかも 登場します。
あと、中耳炎の状態で コンチェルトを演奏した時のカザルス、ストレプトマイシン 肺炎治療の代償らしき難聴のフルトヴェングラーの話など。
音楽家の大脳の聴覚野は、普通の人より25%も大きい なんて報告もあるそうです。 えっへん。
音楽を聴く大切な器官でありながら、今まで あまり気にもとめてなかった耳の構造やお話。
中耳炎調べのついでに研究してみたら、なかなかおもしろいです。
もっともっと耳に感謝して、愛してあげましょう♪

[2008.7月追記: いまだ治療中です。 聴力検査では、中度難聴から 軽度難聴のレベルに改善しましたが、骨導聴力まで落ちてきたのが心配です。内耳までやられたのか?(泣) 同じ病気で ここにいらっしゃったかたへ、治療に時間がかかるけど、めげずに頑張りましょうね!]
[2010.1月追記:治療継続中。良くなったり悪くなったりの繰り返し。軽度難聴から先が改善していきません。元の聞こえ方には戻れないのかなぁ? 大人になってから滲出やって、完治した例ってあるのかなって気がしてきた。]


☆ ドルチェの中耳炎関連記事 体験記☆
  ・滲出性中耳炎と鼓膜切開について
  ・花粉アレルギーで中耳炎、耳がよく聞こえない



posted by ドルチェせんせ at 09:57| Comment(10) | TrackBack(1) | ドルチェ♪のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうも、ご無沙汰してます…!

音楽は、なにか他の事をしながらでも楽しめるものなので、
自分にとっては空気のような存在…とも言えるように思います。
それだけに 「音楽は贅沢品」という言葉には、考えさせられるものがありました。

それにしても、お体の調子が悪い時であっても
「フォーレも難聴、RVWの補聴器」
…という小ネタを提供してくださるあたりは、さすがです(笑)

元気に帰還される日を待っています! どうぞご自愛ください〜
Posted by sumito96 at 2008年02月24日 22:15
この記事を拝見するに:
つまり、ドルチェさんの症状では
抗菌剤やス■ロイドといった
薬物療法がなく、ひたすら「自然治癒」
を待つしかないのですね?

おつらいでしょうね、
衷心よりご同情申しあげます。
はやく元気になってね。
Posted by PINK MOZART at 2008年02月24日 23:11
sumito96さん
ほんとにね、当たり前に聴けていたことが、どれだけありがたかったか、今回は身に染みました。
sumito96さんも、咳喘息とか、花粉もだっけ?アレルギー出てましたよね? 中古レコードのほこりも心配ですし、明日は、我が身かもよぉ〜?(爆)。
うそうそ。 でも、危険度は高そうなので、マジで気をつけてくださいね!
RVWは、補聴器つけながら85歳まで指揮した話が出てきます。これは知らなかったので、中耳炎のおかげでゲットできた小ネタです(笑)。
この本には書いてなかったけど、フォーレさんは、音程がずれて聞こえる症状もあったので不便だったろうなぁと(涙)。 プロコ様も音程ずれの症状あったのに、登場させてもらえず、プンプンです。
ありがとお。 中古やで宝探し復活できる日を夢見て、気張ります。
Posted by ドルチェ at 2008年02月26日 01:46
PINK MOZARTさん
アレルギーの炎症を抑えることで、耳管機能の回復を待つ、鼻や喉のケアをしながらひたすら待つ、抗アレルギー剤とステロイドは使ってます。
あと、耳管通気といってカテーテルで空気を通すのとか、鼓膜切開とか、手助け的な治療で、なんちゅーか、お堀を埋めて落城するの待ってる気分ですわ〜(笑)。
特効薬や劇的に改善する治療法ってのはまだないみたいでして。
ありがとう! せっかくなので、泣き言いわせてもらっちゃう。
へんてこ音響の世界は、マジつまんないのー。悲ちい。 耳はつまってるけど。
でも、1月に比べれば状態良くなってると思うので、グレないよう頑張ります。
もう少しやる気を取り戻せるまで、待っててくださいね。
Posted by ドルチェ at 2008年02月26日 02:02
おはよう〜ドルチェさん。
記事を読んで、考えさせられちゃった。

ピアノの音って、CDより生の方が聞きにくいんだ・・・。
すごいね、こんなこと体験できないもの。
記事ネタにしてしまうあたり、さすがですね。
時間がかかるでしょうけれど、
めげずに(グレずに)治療がんばって。



Posted by あるまんど at 2008年02月26日 05:49
あるまんどさん
CDはヘッドホンで聴いた状態を書いたので、スピーカーからの離れて聴く音だと、もっと違うかもってことに今頃気付きました。遠いと聞き取りづらいの。
生ピも空間に放たれた音を聴いてるわけだから、そのぶんヘンテコ度が増してる可能性ありますよね。う〜ん。
あまり体験したくなかった症状だけど、せっかくの貴重なプチ・ベートーヴェン体験、みなさまにも分けて差し上げなきゃもったいない!?少しでも気分を味わっていただければと♪
・・・いえ、黙って我慢してるのが、くやしかっただけ(爆)。
何事も芸のこやしに。 グレないようがんばるわ〜。
Posted by ドルチェ at 2008年02月27日 08:04
ベートーベンもこんな風に聴こえてたかも・・・と思うと、感動すら覚えてしまう。
って、感心している場合ではないような、とんでもないことになってるんですよねー(泣)
音楽は贅沢品かぁ。
毎日、何かしら聴いてるから、そのお言葉、身にしみます。
三味線テイスト(!)の音が、早く元のピアノの音に戻りますように。。。
Posted by Haru at 2008年03月01日 02:03
Haruさん
最初のうちはねぇ、ベートーヴェンやフォーレに少しだけ近づいた!とかギャグにしてられたんすけど、さすがにこう聴力が上がらない状態が続くと、性格ゆがみそうです(爆)。
耳鼻科って、音質だのバランスだのそんな贅沢ほざける場所ではなく、ほざいたところでどうしようもなく、全体的な聞こえのよしあしだけで精一杯な世界。
んな感じがしてまして、いい音で音楽が楽しめるってすごいことだなぁと、今更感動をば。
ありがとう。早く治るよう、祈っててネ!
Posted by ドルチェ at 2008年03月03日 00:47
初めてコメントさせていただきます。私も急性中耳炎、滲出性中耳炎、そして、真珠腫性中耳炎になり、とうとう手術しました。私も音楽家のはしくれとして、聴こえの感じ、よくわかります。今は、右耳は人工の鼓膜にセラミックの骨で音を伝えてますが、まだしっくりこず、高音は微妙に高く聴こえたりします。非常に気持ち悪いです。真珠腫性中耳炎はやっかいなので、そちらに移行しないように気をつけてくださいね。
Posted by ぴあちぇりすた at 2009年05月05日 01:52
ぴあちぇりすたさん
中耳炎の大先輩からの暖かいお言葉、嬉しいです。ありがとうございます。
ずっと戦ってこられて、とうとう手術にまでなってしまったのですね。これまでのご苦労の過程を想像しただけで涙が出ます(T T)
手術すれば完治ってわけにいかないビョーキなのも学習してますので、なおさらお言葉が重く心に響きます。
少しでも早く不快な聞こえ方が軽減するよう、真珠再発しないよう、祈っておりますね!
こちらは、花粉で症状悪化中。なので、ブログ放置状態(爆)。
花粉がない時期も治るわけでなく、鼓膜は動かないまんま、耳詰まり継続中でーす。
通院してても良くならず嫌気さしてましたが、やはり真珠腫にバージョンアップしないよう、できる努力はして、見張っておかないといけないのですね。
ぴあちぇりすたさまのお話をしっかり胸に刻んで、がんばります。
音楽の聞こえ方が〜!なんて贅沢なグチを共感してくださる方に出会えただけでも、心が晴れました。ありがとうございます。
Posted by ドルチェ at 2009年05月08日 02:48
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