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2007年11月06日

スバル・インプレッサSTIのCM曲は、リュートのための…

凛。
しなやかに駆動する。走りに美しさという意志を。 インプレッサSTI誕生。
今回は、スバル自動車のCM曲です。
SUBARU IMPREZA WRX STI のCM曲として、レスピーギ作曲 「リュートのための古風な舞曲とアリア」 第3組曲 の第1曲目 「イタリアーナ」 が使われています。
SUBARUのサイトでCM動画が見られます → http://www.subaru.jp/impreza/wrx_sti/

  リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲  1931年作曲
  オットリーノ・レスピーギ (1879.7.9 ― 1936.4.18) イタリア

リュートのための・・・なんて題名がついてると、リュートという楽器で演奏される曲かと思われそうですが、レスピーギのこれは ちゃいます。
昔々のリュート曲集に載ってた曲を、レスピーギさんが、現代のオーケストラ用に編曲、まとめたものです。
3種類の組曲がありますが、第1、第2組曲に比べて、第3組曲は編成が小さく、弦楽合奏用。
コントラバスのパートを省略して、弦楽四重奏で演奏してもよい と解説本には書いてありました。
この中では、スバル インプレッサのCMで使われてる第3組曲が、一番知名度が高いです。

ローマの、サンタ・チェチーリア音楽院の教授だったレスピーギさんは、学校の図書館で 古い楽譜を調べるのが萌え!だったそうで、気に入ったものを自分流に編曲して、さらに萌え萌え?(笑)
CM使用の 第3組曲の 「イタリアーナ」 は、ドイツで出版された 16世紀のリュート音楽集に入ってた曲で、原曲の作曲者は不明
第3組曲では、同じく作曲者不詳の第3曲目「シチリアーナ」 も人気があって、お茶の間登場率では、「シチリアーナ」か? 「イタリアーナ」か? いい勝負でしょうか。
「イタリアーナ」 は、のだめドラマのBGMでも 登場してたのよん。

レスピーギといえば、『ローマ三部作』などと呼ばれる、交響詩「ローマの噴水」、「ローマの松」、「ローマの祭」 を思い浮かべる人も多いかと思います。
「ローマの噴水」のすぐ後に、「リュートのための古い舞曲とアリア 第1組曲」(1917年) が、
「ローマの松」の直前に、「リュートのための古い舞曲とアリア 第2組曲」(1923年) が、
「ローマの祭」から遅れること3年、「リュートのための古い舞曲とアリア 第3組曲」(1931年) が、作曲されています。 ってか、編曲?
あら、ローマ3部作も、リュートのための古風な舞曲とアリアも、それぞれ4曲ずつ1セットで構成されてるのね。

リュートについては、デンターシステマのCM曲は? ビバルディ の記事をどうぞ。
リュート属の楽器、マンドリンの説明をしといたので、イメージ湧くかと。
リュートは 棹の先端の糸巻きがついてる部分が 後方にカクンと折れ曲がっていて、マンドリンは 折れてないのが 目立った違いです。
16、7世紀のヨーロッパで、楽器の王だの 女王だの呼ばれるほど、愛されまくった楽器なんだって。

レスピーギは、故郷イタリア、ボローニャの音楽学校で学んだ後、ロシアに出向いて、華麗なるオーケストレーションの大家 リムスキー=コルサコフに、作曲やら、管弦楽法やら師事しています。
プロコフィエフ (プロコ様〜♪) やストラヴィンスキーも、リムスキー=コルサコフ門下です。
海軍士官で アマチュア音楽家として出発した リムスキー=コルサコフは、JR東海、奈良のCM曲としておなじみ 「だったん人の踊り」の作曲者 ボロディン(化学者、医者) と一緒に、いろんな楽器を買い込んできちゃぁ、オーケストレーションの研究をしてたそうで。
後に、リムスキー=コルサコフは、ペテルブルク音楽院の教授になって、たくさんの音楽家たちを育てますが、すごいよね、手探り状態で猛研究した結果、外国から学びに来る人が出るほどになってしまったのだから。
   Rコルサコフについては、マキアCM曲 シェラザード
   ボロディンについては、JR東海 奈良へのCM曲は? 化学者だけど作曲家
と、強引に ロシア音楽の宣伝をしておこう(笑)。

ピアノ用の楽譜もありまっせ。
スバル インプレッサCM使用曲の 「イタリアーナ」 は、レスピーギ本人によるピアノソロ版も出版されています。
私が持ってるリコルディ版の楽譜では、リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲の 1、3、4曲目と、第1組曲の1〜3曲目が収録されています。
全音の楽譜にも、これらが入っているので、後ほどご紹介しますね〜。
学生時代、おつきあいでチケット買うはめになった演奏会で、この第3組曲を聴きまして、一発で気に入ってしまったのが、CM登場の 「イタリアーナ」。
気乗りしてなかったわりに、いい曲じゃん! で、ご機嫌うるわしく ご帰還することも ごさいます。
いや〜ん、私も弾きたい、ピアノで(爆)。 と、CDより先に 楽譜を、しかもピアノ譜を 探しに行っちゃうあたりが、変態ピアノ専攻学生っぽくて おバカまるだし。

ドラマ 「のだめカンタービレ」 のBGMとしても登場しています。
   第10話 のだめコンクール本選曲(悠人くんの曲も)
   と、最終回第11話 のだめ最終回に寄す 作曲家の交友関係
第10話記事の最後の方で、試聴とダウンロードできるようにしてあります。
が、無精者なあなたのために!? こちらにもリンクを貼りましょうね!


レスピーギ リュートのための古代舞曲とアリア 第3組曲より 「イタリアーナ」 を 試聴&ダウンロード
楽天ダウンロード、WMAで聴く。
  Neville MarrinerNeville Marriner『RESPIGHI: ANCIENT AIRS AND DANCES, SET 2: I. ITALIANA』
CM使用の 「イタリアーナ」 以外も聞いてみたい人は、アルバム名をクリックして 商品詳細ページからどうぞ。 第1組曲、第2組曲、第3組曲、×4曲ずつ 別々に、または、アルバム全部まとめてのダウンロードも可能です。


レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 を 試聴♪
アマゾン、リアルプレーヤーで聴く。
弦楽合奏版で試聴♪
  Respighi: Airs and Dances, Suites Nos. 1-3
  試聴用サンプル9が、「イタリアーナ」。 第1組曲から第3組曲まで、順番に並んでます。
ピアノ版で試聴♪
  Respighi: Piano Music
  試聴用サンプル4が、「イタリアーナ」。 ピアノでも かわいいでしょ?


レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリア おすすめCD 楽譜

   

左から:
*お得な レスピーギ作品集。 「リュートのための古風な舞曲とアリア」は 第3組曲だけですが、ローマ三部作 全て入ってるのがおいしい。
*「リュートのための古風な舞曲とアリア」第1組曲〜第3組曲まで全部 + 交響詩「ローマの松」
*オーケストラのミニチュアスコア。
*ピアノソロ譜。「リュートのための古風な舞曲とアリア」は、 第3組曲の 1、3、4曲目と、第1組曲の1〜3曲目が収録。
アマゾンだと目次見ても、収録曲名わからないのが、バカバカ!です。(売る気あんのか?)
全音楽譜出版のサイトなら、曲目ばっちり。 http://www.zen-on.co.jp/ 
「レスピーギ」 で検索してみるとよろし。




posted by ドルチェせんせ at 03:18| Comment(11) | TrackBack(0) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
つぎはコレか「小舟にて」のどちらだろうか?と楽しみにしていました。
第一組曲が超モダン・テーストなのに対して第三組曲は古色蒼然なのがフシギですね。

この曲を2管編成に編曲して指揮したことがあります。
演奏前日に「あれ、風邪ひいちゃったかな?」とイヤな予感がしたのですが案の定、演奏会当日は38℃の発熱でアタマはボエーッ… 
自分で書いた譜面ですから「何小節目を書いてみろ」と言われれば上から下まで正確に書けるまで暗譜はしていたのですがGPで二楽章の中間部で三拍子から四拍子に戻る小節をどうしても失識してしまいます。
かといって譜面を見ての指揮なんぞはカッチョわるい…
窮余の一策でその場面の重視線上の2nd-Vl'とVla'の1プルト計4人に「第97小節に入ったら大きく頭を振って『指揮者にアインザッツ』を送れ」と前代未聞の指示を与えておきました。(どうせこんな付け焼き刃の指示なんかをいくら譜面に書かせても「忘れるはず」ですから4人のうち一人でも実施できたら「上出来だ」と思ったのです)

いざ本番、熱はさらに上昇しましたが幸いにもアドレナリンのおかげで見当識は完全復活、
さてあの「ミョーちきりんな指示」をはたして何人が実行できるかな?と期待しつつ問題の第97小節目に演奏が進むと、なんと!4人が4人ともみごとにハデに頭をシンクロ・コックリ。
これに気がついたお客さんは「???」といぶかんだに違いありません

たまに思い出すと笑い転げてしまいます。
Posted by PINK MOZART at 2007年11月06日 20:57
PINK MOZARTさん
予想当たりました? パチパチ〜。(拍手だけ、限りない愛をこめて) 
これも、思い出深い曲だったのですね〜。
珍しい指示を忘れることなくきっちり実行した4人の奏者さんたち、よっぽど指揮者さまを愛していたのか、はたまた恐かったのか!?
いやいや、素晴らしい信頼関係、アッパレです(笑)。
全員で派手に頭をふってパフォーマンスするよう指示しといたら、客席の笑いもとれたのにっ!
って、ごめんなさーい。

で、え? また、ドビュッシーがCM曲になってるの?
ドビばっかりで、いい加減飽きてきたぞ(爆)。
ピアノ曲だしなー。ソフトバンクのただ友CM、亜麻色の髪の乙女でも、しょーがないから書くかと思ってたら、あっという間に見なくなって、またチャイコになっててがっかりしてたとこ。
で、ドビでなく、ドボ9西本とレスピーギ、迷ったんですけどもねー。
ピアノ版で、突っ込める方に転んだってわけ。
Posted by ドルチェ at 2007年11月07日 02:51
かなり昔のNHKのイタリアルネッサンス美術を扱った番組で流れていて、いい曲だなあと一発で気に入って聞いていました。

あの曲また聞きたいなあと最近になって思ったものの、曲名を忘れてしまって、はがゆい思いをしていたら、あのさわやかなメロディーがいきなりCMで流れてびっくり☆

スバルのHP見たのですが肝心の曲名がさっぱり分からず、ぐぐってみたらドルチェさんのこのページにたどりつきました。

そうそうそうそう!それそれそれそれ♪大感激です〜(^▽^)ありがとうございました。

いろいろ知識も勉強させてもらいました♪
面白いですね〜〜☆

がんばってくださいね〜♪
Posted by かも at 2007年11月08日 00:14
かもさん
嬉しいコメントありがとうございます♪
それに、一発でこの曲が気に入ってしまったお仲間なのね〜。
何だっけが思い出せて、本当に良かったです。
ルネッサンス期なら、それこそリュート全盛。リュートを抱えた人が絵画に登場してたりして、NHK番組で選曲した人も、ビビビと閃いちゃったのかも。
うん、その番組といい、今回のスバルさんといい、良い選曲だわ〜。
こーゆー何だっけ?度の高い曲は、クラブなんかでも、○○のCM曲を弾け!とか、曲名わからないままリクエスト来たりするんですよー(笑)。
インプレッサのCMで、かもさんも、ドルチェも好きな曲、もっともっと人気が出ると良いですね!
Posted by ドルチェ at 2007年11月08日 02:05
この曲・・・知らなかった(汗)
私、もぐりかな?

ドルチェさん、ピアノで弾いてみた感想は?
ピアノ版の視聴を聞きたかったのに、
RealOnePlayer聞けなかったわ(涙)

楽譜買ってみようかな。
全音とリコルディ版どどうしようかしら・・・
Posted by あるまんど・もぐりーな at 2007年11月09日 10:05
リュートといえば、最近話題になったのでは、スティングがダウランドの曲を歌ったCDでバックで演奏されていましたね。

日本のリュート奏者では、「つのだたかし」さんが有名です。もしかしてこの名前に聴き覚えがあるかもしれないけれど、漫画家の「じろう」、「メリージェーン」がヒットしたロックシンガーの「ひろ」と、みんな有名な三兄弟なのです。

あ、そういえば朝日夕刊の「にっぽん人脈記」ピアノ編は終わってしまいました(たしか12回)。最後は吉田秀和大御大でした(さすがに連載を持ってる朝日らしい…)。「ヤマハ音楽教室」の話とか、調律師とか、それと、映画「戦場のピアニスト」のシュピルマンの長男(日本に住んでる)とかいろいろ出てたんで、興味のある方はチェックしてみてください。
Posted by tn at 2007年11月10日 08:58
で、話はまったく変わりますが、私がいま一番気になってるのが、HMVで絶賛予約受付中(?)の、ヨルク・デムスのシューマン独奏曲全集なのです。

とにかく値段が驚き。
予約チャートで首位独走なのもうなずけます。

デムスさんのCDは、私は独奏はもってないけれど、フィーシャー・ディースカウやエリ・アメリングの唄うシューマン歌曲の伴奏をされているのをもっています。その演奏も素晴らしいので、独奏も期待できます。

とはいえ、貧乏人の悲しいサガゆえか、予約で買う勇気はなく(苦笑)、発売日以降の評判を聞いてから、って思ってます。もし購入された方があったら感想よろしくお願いします。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2636187
Posted by tn at 2007年11月10日 09:14
あるまんど・もぐりーなさん(笑)
どるちぇ・おいしーなは、今、アイスをもぐもぐしてるところです。美味い。
私も、おつきあいチケットが回ってきたおかげで、ラッキーだっただけでして。えへへ。
イタリアーナのピアノ版は、たった2ページだけなんだけど、楚々としててステキよん。
リュートをつまびくイメージで、ピアノの音の減衰する感じ、結構相性いいんじゃないかと思ってます。
この曲が大好きなお客様がいらしたので、よく飲み屋でも弾いてたんですが、そうすると他のお客様が、いい曲だね〜題名教えて!と評判よい曲だったの。
リコルディ版はリュートの・・・だけだけど、全音は他のレスピーギピアノ曲も入ってます。立ち読みした(笑)。他のピアノ曲知らないので、ちょっち気になる。
リアルプレーヤー全滅? 私も、聴けなくて苦労したことが。たしか、パソコンのセキュリティソフトの設定いじったら、聴けるようになった記憶が。
Posted by ドルチェ at 2007年11月11日 23:02
tnさん
つのださんたちは、兄弟だったのですか。
誰も反抗せずに、みんなそろってひらがなっての、すごい結束力だわ。
デムスさんのCDの感想、ここに書き込んでもらっても、発見され率低そうでもったいない気が・・・。
感想いただけると良いですね。
うちの本にあった情報では、このシューマン全集の多くがベーゼンドルファーを使用とのことです(一部はスタインウェイ)。
感想次第によっては、私もほしいかも。 予約買いはしない主義でして(笑)。
イョルク・デームス、ブラームスが弾いてたピアノでも録音したうらやましい人。
私が聴いた時の生デムスじーちゃんは、自作曲も弾いてたよん。多才ですね。
えー、みなさま、HMVでご購入の際も、右側、お買い物リンクからよろしく!!
とか宣伝しちゃまずいんだろーか(爆)。
Posted by ドルチェ at 2007年11月11日 23:20
新年早々、こちらの記事にリンクさせていただきました。
今年もお付き合いよろしくお願いします。
取り急ぎ・・・
Posted by あるまんど at 2008年01月04日 17:56
あるまんどさん
あけおめです。今年もよろしくお願いします。
のだめスペシャルでも、ジャンがヴィエラ先生に電話した時のBGMとして「イタリアーナ」が登場して、喜んでいたところです。
わたくしも取り急ぎ、後ほどゆっくりご挨拶にうかがいますね!
忘れないうちに、のだめ記事まとめないと。うー。
Posted by ドルチェ at 2008年01月05日 01:25
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