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2007年08月27日

日本和装のCM曲に、ドビュッシーの黒人ダンス音楽!?

渡辺謙さんが出演なさってる、日本和装の4ヶ月間無料きもの着付け教室のCM曲として、
ドビュッシー作曲 <子供の領分> より、第6曲目 「ゴリウォーグのケークウォーク」 が使われています。
着物絡みのCMに、コミカルでリズミックなこの曲、おもしろい組み合わせですねー。
日本和装のサイトでCM動画が見られます → http://www.wasou.com/school/cm.html
「もったいない」編、「4ヵ月後に会いましょう」編。

  「子供の領分 (Children's Corner)」  1906〜1908年作曲  初演・出版1908年
  クロード・アシル・ドビュッシー (1862.8.22 − 1918.3.25) フランス

最後6曲目の 「ゴリウォッグのケークウォーク」 が一番人気かな? って感じですが、1曲目の 「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」 も有名で、こっちは、YKKなんちゃらのCMに使われてました。
3曲目「人形へのセレナード」、4曲目の「雪は踊る」、5曲目の「小さな羊飼い」も、なんかのCMで使われてた気がするんだけど、ごめん、忘れちゃった。
まぁ、どれも結構、耳なじみの良い曲かと思います。
ドビュッシーのピアノ曲の中では、比較的難易度が低いのもあって、ピアノ学習者にも愛されてます。

<子供の領分> は、ドビュッシーが溺愛した一人娘に献呈されています。
  献辞。「僕のかわいいシュウシュウへ、以下に続く曲への父の優しい言い訳を添えて
ごめんよぉ、パパは こんなん書いちまったぜい! って、もう親バカメロメロ(笑)。
再婚同士のパパとママ 二人の名前を合わせて、クロード=エマと名づけられた愛娘は、1905年生まれ。 ドビュッシー43歳にしての、初わが子。
愛娘の愛称シュウシュウは、キャベツちゃんの意味。女の子によく使われる愛称だそうです。
シュークリームのシューですね。キャベツ。
この結婚の裏側には、総スカンを食うようなスキャンダルが・・・ ですけれども。 ドビュッシー = 女性の敵! みたいな部分を緩和してくれる、愛にあふれたパパな一面なのでした。
作曲家 悪い男選手権 金メダルは誰だ? の記事で、銀メダルを差し上げたのが、ドビュッシーさん。
見事金メダルに輝いたワーグナーさんの 楽劇 「トリスタンとイゾルデ」 の一節を もったいつけて演奏した挙句、笑いとばす仕掛けが、「ゴリウォグのケークウォーク」 の中間部分に登場
後ほど、この部分の試聴♪ができるように ご紹介しましょう。
英国趣味だったドビ夫人。シュシュの子守役家庭教師はイギリス人女性。
そんなのも反映してか、<子供の領分>は、英語で題名が それぞれつけられています。


「ゴリウォーグのケークウォーク」 について
ゴリウォッグは、ドビュッシーの愛娘が持っていた 黒人の道化人形。
逆立った髪の毛に、真っ黒けーの顔、真ん丸い目、真っ赤なお口は 大笑い。 このゴリウォグくんが、コミカルで、ちょいとグロテスクに踊ったりしたら、子供は 大喜びしそうです。
もとは絵本のキャラで、あっと言う間に人気が出ちゃったらしい。
詳しくは知らないけど、テディベアのお友達だとかで、うちのテディベア本にも 写真が載ってました。
Golliwogg、ゴリウォーグ、ゴリウォグ、ゴーリー人形、あたりで 画像検索をすると、その姿を見ることができると思います。
ケークウォークとは、19世紀末に起こったアフリカ系アメリカ人のダンス音楽で、後にヨーロッパでも流行ったそうです。 シンコペーションのリズムが特徴的な 4分の2拍子。
ドビュッシーの曲からすると、タタータ タッタッ |タタータ タッタッ | って感じでしょうか?
ステーキ食った、ひこーき乗った、スカート買っちゃったー♪ とでも歌ってみてください(笑)。
黒人さんたちは、このケーク・ウォークのダンスステップを競い合い、勝者への賞品としてお菓子が贈られたとかゆー話。

現在 再放送中の、NHK教育テレビ スーパーピアノレッスン でも、<子供の領分> から何曲か、「ゴリウォグのケークウォーク」 のレッスン風景も見られますので お楽しみに。
9月放映くらいかな?
詳しくは、スーパーピアノレッスン ― フランス音楽の光彩 の記事で。


ドビュッシー ゴリウォーグのケークウォーク を試聴 & ダウンロード
Various『Children's Corner: VI. Golliwogg's Cake Walk』
曲の途中からなので、CMで使われてる冒頭部分は聴けないけど。
試聴の最後のほうで、らー ふぁー み み♭ー きゃきゃきゃっ きゃきゃきゃっ♪ ってな感じに、「トリスタンとイゾルデ」 のパクリ + 嘲笑する声? の部分を聴くことができます。
Jeffrey Tate/Cheryl Studer/Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks『Tristan und Isol...
ワーグナーの楽劇 「トリスタンとイゾルデ」 より。 パクリ部分の確認にどーぞ!?


ドビュッシー 子供の領分 おすすめCD 試聴♪

   

左から:
ミケランジェリで試聴♪ CMで使われてる冒頭部分が聴けます。
「子供の領分」全6曲それぞれの他、「映像」第1集、第2集、が試聴できます。 ジャケットは、ドビュッシーの肖像画。
*これもミケちゃんのCD。 ジャケット写真は、ドビュッシーと愛娘シュウシュウ、1916年撮影
*スーパーピアノレッスンの講師ミシェル・ベロフのCD。 一緒に収録されてる 「小さな黒ん坊(かわいい黒人の子供)(小さな黒人)」 も、ケークウォークの曲。 ゴリウォグ・・・よりも ずっと簡単なので、子供用の学習教材や、発表会に よく登場します。
*変に美しくて、たくましくて、刺激的で、時に暴走族な、ワイセンベルク様のクセモノ演奏
どうしてこーゆーテンポ設定になっちまうのか、毎度おなじみ 変態的な速弾きかましてる曲もありますけど、麗しいのなんのって、しびれます。 このおじさん、テンポ設定も、音量も、振り幅が非常にでかいので、興奮しすぎて疲れても知らない。
ワイセンベルクさまが弾くと、誰の曲だろーが クリスタル王国の音楽になっちまうので、嫌いな人は徹底的に嫌いかと。 私としては、ほとんど中毒状態で おもしろくてしょーがないんですが。
ここまで自分の美学を貫き通せばアッパレ、自己主張の強い人って好き〜♪ クセモノぶらぼー!
ワイセンベルクのドビュッシーは、同じCDの輸入版で 何曲か試聴♪できます。
こちらから → Debussy: Piano Works
特に おすすめは、試聴用サンプル4の 「組み合わされたアルペジオのための練習曲」  素晴らしい!!
3の、氷の雨粒がぶっ刺さるような 「雨の庭」 も、違う曲のように聞こえておもしろいかと。


ドビュッシー 子供の領分 の楽譜
☆ おすすめは、中井正子校訂版。
実用版 ドビュッシーピアノ作品全集8 子供の領分 中井正子 校訂 運指・ペダル記号付
デュラン版をベースに、赤ペン先生のように いろいろ書いてくれてます。 しかも、安い。
フランス語訳も 安川版のように別ページではなく 楽譜に直接書いてあって、親切すぎ。

☆ 音友、安川加寿子編だと、ドビュッシーピアノ曲集(1)

☆ デュラン社のは、ヤマハライセンス版 YP53 ドビュッシー ピアノ作品全集 第2巻として出てます。

☆ 校訂にクセがあるので 井口版嫌う人もいるけど、収録曲数が多くて お得感強し。
ドビュッシー集 2 (2) (世界音楽全集ピアノ篇)




posted by ドルチェせんせ at 09:30| Comment(6) | TrackBack(1) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
近頃はスコアでも何でも国内版楽譜があるので安くて大助かりなのですが、
クレメンティの「グラドス・アド・パルナッスム」までも全音から出版されているのには驚きました。
ドルチェ先生のまわりでも「グラ・アド」をエチュードとして採用する先生が増えているのですか?

フランス語では「女の子の愛称」というよりも定番の代名詞なんですよ(それも、ちょっと古めの)。
「キャベツ」は=恋人同士でもよく使います。(よく使われる対称語=loup)

男=「ねぇ!」 "ma chou!" (私のキャベツちゃん)
女=「な〜に?」"mon loup?"(私のオオカミさん)
てな具合です。

完全に「営業」なので恐縮ですが、私自身のサイトを開設する以前に、友人ブログの「サイドバー」を
間借りしてMP3を公開してたOCNブログより「組曲 子供の領分」全曲のPINK MOZART版が
今でもダウンロード(もちろん無料)できますので、よろしければお聞きください。
(左サイドバーの下方。"Golliowogg"の編曲は、いささかハメをはずしていますが、お許しください)
http://morino-ako.blog.ocn.ne.jp/mogura/2007/02/claud.html
Posted by PINK MOZART. at 2007年08月28日 01:22
PINK MOZART.さん
う〜ん、私の周りでは、あのエチュード全くっちゅーほど使ってる人いないです。 人気ないかも。
うちにあるのは井口音友版でした。 全音でも出たの? やべー、知らなかった(汗)。

で、男はオオカミさんなのね〜。 きゃぁ☆
よし、フランス人と恋に落ちた時のために、覚えておきましょう!?
キャベツのイメージじゃ、ドテカボチャ!とか言われた気分になりそで、びみょーだけど、響きがかわいいから許してあげよう。
・・・オオカミさん、キャベツをお召し上がりに?  ( −.−)/☆(×_×;) イテッ

関連事項の時は、どうぞご遠慮なく「営業」していってください。
自分とこのアピールしたいのは、お互いさまですからぁ(笑)。 えへへ。
簡単につながれるのが、ブログの良いところ。
こちらも、絡めそうなのを見つけた時にはおいしく活用させていただきますね♪
Posted by ドルチェ at 2007年08月29日 01:50
親バカなドビュッシーねぇ。全く想像できません〜。だって、ドルチェさんとこで悪い男のイメージが付いちゃったし(爆)さすがの女の敵も、愛娘の前では良きパパなのね。笑える〜!
このCM、まだテレビでお目にかかれません。いつやってるんだろう。

ところで最近、やけにテレビで見る「FedEx」のCMが気になります。クラシック曲なんだけど、わかんなーい!威風堂々かな・・・違うかも。サイトを見ても載ってないんです。ドルチェさん、ご覧になりましたか?
Posted by Haru at 2007年08月29日 21:07
Haruさん
ごめ〜ん、ドビさんに悪いイメージ定着させちゃって(笑)。
ワーグナーと違って、再婚後はまともになったっぽいから、許してあげて。
CMも、見るドラマや時間帯とかによって違ってくるものね。日本和装のCMは、私、3回も見られたけど、FedExのCMはまだ見たことないの。
ってか、なんの会社かすらわからなくて、検索して企業サイト見てきました。
フェデックスって読むのね・・・。
テレビCMは見てないけど、室伏さんが荷物持ってるの新聞広告では見たことがあった!
で、フェデックスのサイトでCM動画が見られるようになってたおかげで、確認できましたよー!!
Haruさんのおっしゃるとおり、エルガーの「威風堂々 第1番」でした。
せっかくクラ曲だけどピアノ曲に絡ませられない、うちとしては、ナショナルジョーバのロッシーニなみにおいしくないのが惜しい(爆)。
ここのところ、クラシックCMをいくつか発見してしまい、どれ書こうか迷ってるところです。
新しいCM見つけると、嬉しくって〜。
新CM情報教えてくれて、ありがとう。 これで、フェデックス検索まで増えちゃったら、ラッキー☆
Posted by ドルチェ at 2007年08月30日 01:50
ギーゼキングの「子どもの領分」のレコードを小学生の時、ピアノの先生からもらいました。
その時、「ゴリウォーク」を「ゴリラの踊り」だと思い込んだ私・・・
日本和装のCMは私も見たことがありません。
フェデックスのCMは世界陸上を見ていて、何度か見かけたと思います。
普段は早く寝る私が、遅くまで「世界陸上」を見ているので、半分眠りながらですから・・・
Posted by あるまんど at 2007年09月01日 06:44
あるまんどさん
私も、ゴリラだと思ってた子供です(爆)。
良かった、そう思ちゃっても、しょうがないですよね、あのタイトルじゃ。
そっか〜。世界陸上、全然見てなかったからなぁ。 ドラマを録画したりしていて。
いまだに、フェデックスCMをテレビで見ることは叶ってませんの。
世界陸上なら、室伏さんのCMが流れるのわかる気がする。
Posted by ドルチェ at 2007年09月02日 20:59
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Excerpt: エリック・サティ 「ピカデリー」(マーチ) 1900年頃、作曲された一連のCa
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