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2007年07月22日

「ピーターと狼」がCM曲に(プロコフィエフぶらぼー!)

HONDA 低床・低重心ミニバンのCM曲は、プロコフィエフ作曲の 「ピーターと狼」 です。
ちまたでは、プロコフィエフと言えば、何故かこればっか・・・
小学校の音楽鑑賞曲として、登場することがあるからでしょうかねぇ?

本田のCMでは、おなじみのピーターの主題からではなく、猫の主題が登場するのが サプライズ。 CM後半は、ピーター少年の主題になっていきます。
おおおっ!ネコさん!! プロコ様のネコが? 我が耳を疑いました(笑)。 CMでは珍しいよね?
プロコフィエフの音楽をもとにした、オリジナルバージョンってことらしいです。
  本田のサイトでCM動画が見られます → http://www.honda.co.jp/HDTV/tvcm/
  LandL 低床・低重心 - 低床の世界 篇


子供のための音楽物語 <ピーターと狼> Op.67  1936年作曲、初演
セルゲイ・セルゲイエヴィチ・プロコフィエフ  1891.4.23 − 1953.3.5 ソヴィエト

ネコの主題 (わかりやすいように、ハ長調になおしました)
  そど |みーどそ ふぁ♯ーそど |みそふぁー ・・・・・♪
ピーターの主題
  そーどっみ そらそっみ |そらしっど そみどれ |み♭ーみ♭し み♭ーみ♭し |み♭ーし♭ー♪

ピーターの音楽だったら、CMで使われることも結構あって、最近だと、ソフトバンク携帯ホワイトプランだか、ダブルホワイトだかのCM曲として使われていました。
現在放映中の チャイコフスキー曲の前が、プロコフィエフのピーターと狼です。
まだ、CM動画見られるかな? WホワイトのCM曲(ソフトバンクモバイル) の記事からどうぞ。

小鳥 (フルート)、あひる (オーボエ)、ねこ (クラリネット)、おじいさん (ファゴット)、狼 (ホルン3本)、ピーター (弦楽合奏)、猟師たちの鉄砲の音 (ティンパニーと大太鼓)
(HONDAのCMでは、おじいさんを表す楽器ファゴットで、ネコのメロディーが演奏されます。)
登場人物それぞれを、いつも同じモチーフ、同じ楽器 で登場させることによって、
プロコフィエフ談 「子供たちは、演奏中に 主題が何回か繰り返されるのを聴き、異なる楽器の性質を見分けることを学ぶ。」
音楽や楽器に対する興味をうながす、教育目的作品でもあります。

ピーターと狼 のあらすじ
小鳥を狙っていた猫は 狼の出現で木の上に避難、逃げきれず 狼に丸飲みされちゃうアヒル、賢いピーター少年は、小鳥おとり狼捕獲作戦を決行。仲良しの小鳥さんと協力して 狼を生け捕り。 でも、狼を撃とうとした猟師からは 狼を助けて、動物園に送ることを提案。 あら、めでたしめでたし。 そして、狼のお腹からは、アヒルの鳴き声が。
口うるさい おじいさんに、狼が出たら危ない! と叱られ、家に連れ戻されてたピーターくんでしたが、大活躍しちゃうのです。

プロコフィエフ談 「モスクワの子供たちへの、そして私の子供たちへのプレゼント。」
モスクワの中央児童劇場に、2人の坊やたちも連れて 家族で出かけたプロコさま。
その劇場の創設者に、子供用の作品を作らないか? と持ちかけられ、「ピーターと狼」 が誕生することになります。
女流詩人が書いた台本に目を通した上で、テキストもプロコフィエフ本人が書いています。
私たちが聴く機会が多い 英語版も、プロコフィエフによる英訳です。
小編成のオーケストラと、ナレーション。 語り手によって、ずいぶんイメージが変わりますね。
私は、ヴァイオリニストのイツァーク・パールマンがナレーションやってるのが お気に入り。
俳優さんがナレーションするようにはいかないよね と思ってたら、これがとんでもなく素晴らしくて、役者やのう、いろんな声色を使って楽しませてくれます。 パールマンさんって良い人なんだろうなぁって思えるような、ますますファンになっちゃった。
「空を飛べない鳥なんて!」 とバカにする小鳥に対して、「泳げない鳥なんて!」 とやり返すアヒル。 パールマンのアヒル声、最高です(笑)。 ほんの一言ですが、一番気に入ってるところ。
口うるさそうな おじいさんの声も、いけてます。 小鳥の声なんて、裏返ってるところもあって。
こんなパパに 絵本読んでもらいたかったなぁ。 パールマンさん、ノリノリ。

私が聴いたのは、明石家さんまの日本語版とのカップリングCDになってたんですが、さんまさんのナレーションの方は、アドリブたっぷりの関西弁バージョンなので、逆にこの曲の ポンポン進むテンポ感の良さがなくなってしまい、あまり好みじゃなかったです。 異色のナレーションって意味では、おもしろいのかも。
子供の頃にテレビで見た 津川雅彦さんがナレーターやってたのが楽しかった記憶がありますが、この曲は 大げさめの演技で、子供心をくすぐるような楽しい語りをしてくれてると 嬉しくなっちゃます。


プロコフィエフ ピーターと狼 おすすめCD
  語り:イツァーク・パールマン、ズービン・メータ指揮 イスラエル・フィル。
  ラベック姉妹がピアノ担当の、サンサーンス作曲 「動物の謝肉祭」 も収録。
プロコフィエフ:ピーターと狼プロコフィエフ:ピーターと狼
カティア&ラベック(マリエル) パールマン(イツァーク) イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団

EMIミュージック・ジャパン 2007-01-24

Amazonで詳しく見る by G-Tools

「ピーターと狼」 は、予想外だ!のCM曲、のだめカンタービレのBGMとして、世間を騒がせた!? 「ロメオとジュリエット Op.64」 の少し後に書かれています。
ロシア革命後の混乱を避け、ロシアを離れて以来16年ほど ニューヨーク → パリなどを拠点に活動していたプロコフィエフですが、この少し前、恐怖のスターリン体制ソビエトに完全帰国。
なので、ソ連政府の意向に沿った 社会主義リアリズムの音楽 = 国家の建設、発展に役立つような、一般大衆にもわかりやすい音楽、を作るのが 国から与えられたプロコさんの使命。
アクオス携帯のCM曲は? 予想外だ! の記事で。

ちなみに、ロシア語の原題を活かして訳すと 「ペーチャと狼」 になります。
日本では、プロコ様の英訳名をいかした 「ピーターと狼」 で定着したくさい。
ペーチャは、ピーター、ペーター、ロシア風だとピョートルになるのかな? の愛称です。
のだめがコンクールで弾いた 「ぺトルーシュカ」 もぺーターさんの愛称なので、似たような感じ? (注:私は、ロシア語読めません)
ピョートルさんと言えば チャイコフスキーが浮かびますが、プロコフィエフや ラフマニノフのように セルゲイくんだと、セリョージャが愛称。 プロコ様の伝記でも 子供の頃は、セリョージャくんとして登場します。 なので、うちには セリョージャと名付けられたクマのぬいぐるみが存在・・・(爆)。


プロコフィエフ ピーターと狼 を試聴♪ 楽譜

   

左から:
*かなり細かく試聴♪できるので、ぜひ、これで 聴いてみてください。
試聴用サンプル18で 、15で ピーターの主題 をご確認ください。 ピーター、聴いたことあった?
猫が木の上に上っていく時は、こんな風に音楽が変化します、23。
私のお気に入り部分は、小鳥おとり狼捕獲大作戦。 狼を翻弄しながら鼻先を飛び回る小鳥、小鳥を捕まえようとして 失敗を繰り返す狼のマヌケな和音。29、30のあたり。
31、わなにかかって暴れてる狼。 暴れれば暴れるほど、しっぽにロープが食い込んで。
1から14は、サン=サーンス作曲 「動物の謝肉祭」  のだめカンタービレ・ドラマ版で、「水族館」 がBGMになってます。千秋がSオケの指揮をしてて、宇宙アメ? 気持ち悪いって倒れちゃうとことか。試聴用サンプル7。
35から41は、ブリテン作曲 「青少年のための管弦楽入門」 こちらも、オーケストラの楽器を紹介する曲。バロック時代の作曲家ヘンリー・パーセルのメロディーを使って、曲が展開されていきます。ナレーションなしの時は、「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」 って呼ぶかな。
「ピーターと狼」 は、この2曲と一緒に収録されてるCDが 多いですね。

ショーン・コネリーによる、ナレーション。
プロコフィエフの映画音楽からの組曲 「キージェ中尉」 と、ブリテン 「青少年のための管弦楽入門」 も試聴♪できます。

デヴィット・ボウイによる、ナレーション。
ブリテン作曲 「青少年のための管弦楽入門」 と、チャイコスキー作曲 バレエ組曲 「くるみ割り人形」 も一緒に。 のだめカンタービレ・ドラマ版・アニメ版、ともにBGMになってた 「こんぺいとうの精の踊り」 は、試聴用サンプル36。

ピアノソロ編曲版の楽譜
これは、作曲者の編曲ではなかったと思います。 プロコフィエフ本人によるピアノ編曲版もありますが、洋書だったと思います。
オーケストラのミニチュアスコアは、スコア プロコフィエフ/交響的物語(ピーターと狼)


プロコフィエフは、我が ピアノぶらぼー! いち押し作曲家。 プロコ様です(笑)。
正直いうと、ソビエト復帰以前の曲のが好きですが。 スターリン王国でそんな音楽作ってたら、処刑されかねないですから。実際に命落としてる、お仲間がいるわけで・・・。
ぜひ、若い頃の曲も聴いてみてください。
へんてこりんなのに 何故か大変美しいメロディー、強烈な推進力、しかも、モーター回転。
プロコ様は、ぶらぼー!なのだ。 ヘンテコ大王プロコフィエフ。

ドルチェのプロコフィエフ関連記事 より
夏は、スキタイ組曲で ぶっ壊れましょ
私の場合、ほぼ一年中 「スキタイ組曲」 ですが。 特に2曲目の、魔人さんと悪鬼が踊るヤツ。これを聴かないと、どうもやる気がでない。いくら聴いてても飽きない(爆)。

プロコフィエフ自作自演CD ピアノ篇
ピアノ協奏曲 全5曲 試聴リンクあり、記事の下の方。 ドルチェ的には、2番萌えだけど、3番が有名。 せめて3番、できれば2番も、知っておいたほうが 良いでしょう♪
のだめ関連のCD (ソニー) によく登場してる、イェフィム・ブロンフマンのピアノで試聴♪できます。
ブロンフマンさんも、ドルチェのお気に入りピアニスト。 近年、肥大化して、ますます重厚な良い音に!?

あと、ヴァイオリン協奏曲の第1番は、ぜひ聴いてみていただきたい、しびれる1曲。
プロコさま特有の ヘンテコリンで美しいメロディーと、きちがいっぽさと、たまりません。
このヴァイオリンコンチェルト第1番の第3楽章の冒頭は、ファゴットで 奇妙なメロディーが流れるので、「ピーターと狼」 のおじいさんを連想させる出だし、などと言われます。
と無理やり関連付けて 紹介してみる。
試聴♪は、Prokofiev: Violin Concertos Nos. 1 & 2 で。 2番もついでに聴けます。
先ほどのブロンフマンさんは、このアイザック・スターンのお気に入り伴奏者だとかで、コンビで いろいろCDが出ています。


晴れドルチェのプロコフィエフ関連記事晴れ
ハイドンを被ったプロコフィエフの古典交響曲 無料ダウンロード。
「キージェ中尉」 プロコフィエフおたおめ記念 無料ダウンロード。
夏は、スキタイ組曲で ぶっ壊れましょ 超おすすめ曲。
アクオス携帯のCM曲は? 予想外だ! プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」。 恐怖のスターリン体制下ソビエトの音楽事情。
ホワイトコール24のCM曲をピアノ編曲で (プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」) ピアノ版。
プロコフィエフ自作自演CD ピアノ篇 ピアノ協奏曲。プロコフィエフ日本滞在記。晩年の写真。
プロコフィエフのピアノロールCD、自作自演+他人の曲 ピアニスト・プロコフィエフ。
プロコフィエフ お写真拝見 & 自作自演CD イケメン作曲家を探せ!? 学生時代のプロコ様。ロストロポーヴィチとの絡み。
N響アワーを絶対お見逃しなく 「スキタイ組曲」 「古典交響曲」
プロコフィエフを聴け!! ぴあのピア 「ピアノソナタ」
フィギュアスケート世界選手権使用曲 (プロコフィエフの「シンデレラ」)




posted by ドルチェせんせ at 23:34| Comment(6) | TrackBack(0) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはよう〜ドルチェさん♪
いつも、思うのですが、よくCMを見ていて、局名がわかるな〜って、感心してしまう・・・
私なんか、「あ〜聞いたことあるけれど、なんだっけ〜」で終わってしまうから。
ホンダのCMなんか、あまりに画像と音楽がぴったりしていたので、プロコフィエフ様と気が付きませんでした。
もっとも、「ピーターと狼」なんて、
小学校以来聞いていないかも。
CD買おうかな・・・

そうそう、セリョージャくんによろしく(笑)
Posted by あるまんど at 2007年07月25日 06:23
あるまんどさん
クラブのピアノ弾きするのに、なんちゃらのCM曲を弾けだの、ドラマでかかってた曲だの、曲名不明状態でのリクエストが入ったりしまして、必要に迫られて研究するはめに。
ポピュラークラシックは、ある程度押さえておかないと仕事にならんので、おかげで何の曲だっけか?の疑問、ずいぶん解決しました。
それまでは、なんだっけ? ま、いっか〜、でほっといた人でーす(笑)。
「ピーターと狼」みたいなのは、音楽鑑賞!って感じじゃないですもんねぇ。
私も、他のプロコさま曲に比べると、聴く率低いです。
絵本読み聞かせのレパートリーにいかがでしょうか? ぜひ、音楽付きで♪
うほ! セリョージャ、よかったね、あるまんどさんに気にかけてもらえたよ〜(爆)。
Posted by ドルチェ at 2007年07月27日 02:25
旅行に行ってまして、出遅れました(^_^;)
そのうち、ブログ名が「プロコさまブラボー」に変わってたりして(笑)
ほー、あのCM曲は猫の主題というんですね。プロコ様でしたか!

タイムリーなことに、旅行の飛行機でオーディオ放送のクラシックチャンネルに、
プロコ様のロメジュリもプログラムに入っていました。
ドルチェさんだ〜!と思いながら、迷わず聴いてしまいました。

マリス・ヤンソンス指揮
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
プロコフィエフ:バレエ音楽
「ロメオとジュリエット」作品64 第1組曲より
 「フォーク・ダンス」
 「マドリガル」
 「バルコニーのシーン」

今、ANAの国内線に乗れば、もれなく聴けます(笑)
Posted by Haru at 2007年07月28日 02:33
Haruさん、お帰りなさい!
旅でお疲れのところ遊びに来てもらえて&プロコフィエフ=で思い出してもらえて嬉しいですぅ。
おまけに、鑑賞していただいて、宣伝までしていただいて、感激だわっ。
ロメジュリと言えども、CMで有名になった第2組曲の1曲目じゃないとこが、心憎い演出ですね、この選曲。 フォークダンスはともかく、結構甘ったるい部分が採用されたようで。
そーだよなぁ、機内で興奮しすぎて血圧上がっちゃうような曲はまずいもんねぇ。
プロコさまぶらぼー! うん、そんなサイト作ったら、欲望が満たされそう(笑)。
だけど、訪問者マジでほとんどいなさそう(爆)。
ぶらぼーシリーズでいろいろ増産できそうだけど、私の場合クセモノ揃いで閑古鳥が鳴きまくりそうな予感が・・・。
ワイセンベルクさまぶらぼー!とか。 うふん♪
Posted by ドルチェ at 2007年07月29日 23:38
またまた失礼します!
事後報告になっちゃいましたが、ブログのお気に入りリンクに入れさせていただきました(^.^)
(リンクフリーと書いてあったので・・よかったでしょうか?)
Newブログなので、全くもってアクセス数には貢献できないんですけどねぇ(苦笑)

とり急ぎ、コメントを借りてご報告でした。
Posted by Haru at 2007年07月30日 01:42
Haruさん
わ〜い、ありがとうございます。 目立てるの好き(笑)。
HaruさんのNewブログで、今後、ヨーロッパ旅話、イタリア絡みの音楽の話なんかも増えていくと、関連性が高まってますますおいしいなーと、うほうほ待ってます。 ポリーニやミケランジェリの国だし♪
うちは、音楽絡みのリンクを増やしたいと思っているので、Haruさんもぜひー。
相乗効果でがんばりましょう! 目指せ、アクセスアップ!!
Posted by ドルチェ at 2007年07月31日 01:57
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