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2007年06月20日

のだめのペトルーシュカ、悠人くんのスカルボ、他コンクール曲

のだめカンタービレ第21話アニメ版は、マラドーナピアノコンクール本選。
前回の予選に引き続き、あっけなく たくさんのピアノ曲が流れていってしまいました。
う〜、マジもったいない(笑)。

マラドーナピアノコンクール課題曲 アニメ登場ぶん

☆悠人くんの第3次予選課題曲
ブラームス作曲 パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
ドラマ版の時と同じ部分だけど、アニメのが ちょっと短めで終了。 テーマと、第2巻の 第5変奏から第6変奏が流れました。
のだめコンクール本選曲(悠人くんの曲も) の記事に、変奏部分を個別に聴けるもので 試聴♪リンクをはってあります。 ぜひ、細かく試聴♪してみてくださいね!

ラヴェル作曲 <夜のガスパール> より、第3曲 「スカルボ」
スカルボは、ドラマでは登場しなかったので、アニメ版で初登場。 いかした曲でしょー?

「夜のガスパール ―― アロイジュス・ベルトランによるピアノのための3つの詩」
1908年、ラヴェル33歳の作品です。
フランスの詩人、ベルトランの散文詩集 「夜のガスパール」 から、3篇を選んで、幻想怪奇な世界を、ピアノ曲に仕上げました。
1曲目 「オンディーヌ(水の精)」、2曲目 「絞首台」( ← かなりグロい詩です)、
3曲目が 「スカルボ」

審査員のオクレール先生 「夜な夜な人足途絶えた街中をうろつく 奇怪な小悪魔。 彼は、その妖怪スカルボのようだね。
審査員の女の先生 「スカルボは妖精です!
なんてやり取りがありましたが、
スカルボは、地の精だったり、小鬼だったり、小悪魔だったり、妖精だったり、妖怪だったり、解説によって様々で、弾く人がどんなイメージを持ったかによって 演奏も変わってくるかと思います。
妖精と妖怪じゃ、えらい違いじゃ。   より怪奇趣味な方に いっぴょー。

ラヴェルが引用したスカルボの詩 より
スカルボは、寝室の暗がりで騒々しく笑ったり、ベッドの天蓋に爪をきしませたり、天井から飛び降りて一本足でくるくる回ったり、床を転げ回ったり。
消えたのか? と思ったら、小人は、月と私の間で、ゴシック寺院の鐘楼みたいに 大きくなりだして。 ロウソクのろうのように 青く透き通ったかと思うと、突然、フッと消えちゃった。

(いくつかのCD解説+楽譜に載ってた原文で辞書引いたのを、てきとーにまとめてみた)

変幻自在、なかなか すばしっこいヤツなようですね。
スカルボは、金の鈴が揺れる とんがり帽子を かぶってます。
小柄で不気味な悠人くんに お似合いか!?  ただし、妖精ではなく、妖怪。
とんがり帽をかぶった スカルボ悠人くんが、高笑いしながら、カーテンに張りついたり、コマのように転げ回ったり、また変な画像が見えてきちゃった・・・。  うー、誰かこの妄想を消してっ。

ラヴェルが引用したスカルボの詩だけ読んでも、le nain (= 小人、非常に背の低い人) くらいしか、スカルボの容姿を示す言葉がないみたいです。
ベルトランの他の詩も読むとわかるのかな? めんどくさいからやらない。
サンソン・フランソワのラヴェルピアノ全集(東芝EMI)CDに入ってた解説が 一番詳しかったので、以下、一部引用させていただきます。
スカルボとは、ベルトランの詩に現れる『身体の太った地の精』であり、不気味な夜を象徴する『阿呆』であり『侏儒』である。『夜な夜な、人足途絶えた町中をうろつく阿呆』は、『片方の目で月を見上げ、片方の目は ―― 潰れている』 奇怪な小悪魔なのだ。
だそうです。
『侏儒(しゅじゅ)』とは、背の非常に低い人、小人。(知らない言葉だったので、辞書)
オクレール先生の言葉のイメージに近づけましたか? そして悠人くんにも近づき・・・。

ラヴェルのスカルボについては、 スーパーピアノレッスン ― フランス音楽の光彩 の記事にも登場してるので、よろしければ どーぞ。
うちはドイツ系統。 フランスものは 基本的に苦手なので、TVで研究したりしてたんですねー。
いい塩梅に、「鬼火」 と 「ペトルーシュカ」 と共に、難曲としてよく名前のあがる有名どころとして お話してます。 のだめカンタービレは、ちゃんと有名どころのツボを突いてきてるのです。

ラヴェル 夜のガスパールより スカルボ をダウンロード&試聴♪
  Martha ArgerichMartha Argerich『Ravel: Gaspard De La Nuit: Searbo』
収録アルバム名をクリックすると、<夜のガスパール>の「オンディーヌ」や、「絞首台」も試聴♪できるページにとびます。

夜のガスパール試聴♪ は、のだめのコンクール曲と 第9話初登場曲 の記事にもあります。
のだめ本選曲、シューマンのピアノソナタ第2番と、ストラヴィンスキーのペトルーシュカからの3楽章も 同じ記事に試聴♪リンクはってあります。

夜のガスパール(スカルボ) おすすめCD 楽譜
  
左から:
*アルゲリッチの情熱的なスカルボCD。ラヴェルづくし。ピアノ協奏曲も。
*デュラン社ヤマハライセンス版。原典版、ペダルも指番号もなし。
*運指などの校訂が入った実用楽譜。独学なら、こっちのがおすすめ。


☆のだめの本選課題曲
モーツァルト作曲 ピアノソナタ第8番 イ短調 K.310(K.300d)
練習中に熱出して倒れちゃうシーン、コンクール本番ともに、第1楽章の最初から弾いてくれました。
  試聴♪は、Mozart: Piano Sonatas  試聴用サンプル7が、のだめが弾いた第1楽章。
  楽譜は、モーツァルト集 1 新版 (1)

シューマン作曲 ピアノソナタ第2番 ト短調 Op.22
第1楽章の再現部から、最後まで弾いてくれました。 ドラマ版では、第4楽章(終楽章) も弾いてたけど、アニメでは 第1楽章だけなのね。
コンクール本番より前、ハリセン宅での練習シーンでは、違う曲の楽譜が 画面いっぱい背景になってしまい・・・ ドルチェ、前記事で つっこませていただきました(笑)。
  詳しくは、何故そうなるシューマン? のだめアニメ第21話 の記事で。

ストラヴィンスキー作曲 <ペトルーシュカ> からの3楽章
コンクール本選では、1曲目「ロシアの踊り」を 最初から弾いてる途中で、「今日の料理」 が どか〜んと浮かんでしまい・・・。
「今日の料理」のメロディー楽譜、本来は、ソッドミ ソラソミ ファファ レー♪ のところ、ソッドミ ソラソラ ミッミッ レー♪ になってましたが???  何故そうなる、今日の料理?
謎をいっぱいに残しながら、のだめちゃん 固まった状態で、来週に続く! になりました。

コンクール出発前 、ハリセン宅で聴いてたCDは、3曲目 「謝肉祭の日」 の最後の部分です。 「ペトルーシュカからの3楽章」 の最後の部分ってことね。
背景で動いてたのは、1曲目の楽譜を活用したものかな?
さっきのシューマンと違って、ペトルーシュカの楽譜は、特に違和感はなかったです。
さすがに 細部までチェックする気はないので(爆)、パッと見で 模様が変なとこしか気にしてないけど、きっちり描いてくださってるみたい。大変だろーなー。
アニメで描いてくれた楽譜、ずっと3段譜だったでしょ?
ストラヴィンスキーさん、3段譜に分けて すっきりと楽譜を書いてくれているところが非常に多いのが、ペトルーシュカ楽譜の特徴
ヘタに おなじみ2階建ての楽譜 (大譜表) に 加線だらけの音符で ごちゃごちゃ詰め込まれて書かれるより、3階建て、4階建ての楽譜にしてくれた方が、よっぽど見やすいのでーす。
ただ、コンクール本番直前、のだめがエアピアノ?膝ピアノ?で練習中、悠人くんが覗き込んできた楽譜は、左右のページ とっ違ってたみたいだけど? 順番が変だ。
コピーした楽譜原稿を 左右置き間違えて描いちゃったとか?
ストラヴィンスキーは著作権切れしてないので、楽譜は ブージー&ホークス社(ヤマハライセンス版が出てます) ので描いてると思うけど、曲始まったページを1ページめとして、アニメで描いた楽譜は、3ページめと 2ページめが 逆に並んでます。
その前に電車の中で見てた楽譜は、ちゃんと2ページめ 3ページめの順番で並んでるのにね。
って結局、確認してしまった人より。  ・・・あら探し、許してください。ごめんなさい。。。

あ、勘違いさせちゃったら申し訳ないから書いておこう。
ペトルーシュカを 私が弾けるわけでも、必死に練習してるわけでもありませーん。 残念ながら、楽譜見るのが楽しいだけ(爆)。
私には難しくて弾けないし、笑えるほど 指届かないし、ずるしながら ところどころ遊べるだけで十分幸せなの。
   ペトルーシュカは、音大生なら誰でも弾けるっちゅーようなシロモノではありません。
そこいらの私大音大レベルじゃ、ペトルーシュカを ぶらぼー!演奏できる学生は、数えるほどしかいないかと。
すごい曲だと思います。特に 3曲目、とてもイヤな技術を使ってます。 左手、一番動きの悪い指で 重音トレモロかましながら、空いてる親指は 別のラインを刻んでいきます。
ぶきっちょな私には、あんなもんを左手で弾き分けるなぞ 神業としか思えません。 ゆっくり弾くだけでも、ジンマシン出そうになる(爆)。
1曲目を弾いてみて 挑戦する気になっても、その後、3曲目で脱落してく学生、少なくないです。
指さばきの技術だけで見ると、スカルボ以上に こっちのがイヤな感じがします。
楽譜は、ごちゃごちゃ詰めて書いてあるスカルボより、ペトルーシュカの方が ずっと見やすいです。
ついでに、特殊奏法が多いので、耳コピだけで、どこを左右どっちの手でとってるか判別するの、難しいんじゃないかな? 
んなすごい曲を、まともな練習なしで弾こうとした のだめは、スペシャルな天才っちゅー設定ってこと。
スカルボな・・・じゃなかった、小柄な悠人くんも、手だけはでかいのか?  うらやますぃー。
ペトルーシュカについて、シューマンのソナタについて、試聴♪ などは、
  のだめコンクール本選曲(悠人くんの曲も) ドラマ版対応記事で。


☆その他のコンクール出場者が弾いてた曲
千秋ママが、あの子知ってるわ! って言ってた 髪の長い女の子が弾いてた曲
ショパン作曲 スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54
  試聴♪は、Chopin: Scherzi 試聴用サンプル6が、スケルツォの第4番。

千秋が、あいつ知ってる!ハリセン門下の4年生 って言ってた、坪井くんが弾いてた曲
ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第23番 「熱情」 Op.57 ヘ短調 第1楽章
  試聴♪は、Beethoven:Piano Sonatas / Rubinstein Collection Vol. 56
  試聴用サンプル7が、「熱情」第1楽章。 サンプル6は、下の曲「月光」第3楽章。

次、のだめちゃんの番よね? な時に、女の子が弾いてた、
・ ベートーヴェン作曲 ピアノソナタ第14番 「月光」 Op.27-2 嬰ハ短調 第3楽章




posted by ドルチェせんせ at 09:57| Comment(2) | TrackBack(0) | のだめカンタービレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前回のドルチェさんの記事を読んだ後、録画したものを一時停止しながらもう一回見てみたら、
ホントだぁー!楽譜と音が合ってないぞー、今日の料理はひどすぎるー、
などと、楽しくアラ探しならぬ、アラの確認をしました(笑)
今回のペトルーシュカのページ違いも、どうしちゃったんでしょね(^_^;)

スカルボ、私は妖怪に1票!悠人くんのイメージにピッタリの曲だと思うなぁ。
千秋先輩が、のだめの弾く曲を「ハリセンの選曲がいい」なんて言ってたけど、
いやー、悠人くんもナイス選曲だぞ、なんて思ってました。

今回はピアノ曲満載でよかったな。もっと聴かせろー!と真夜中に心の中で叫んでました。
やっぱ熱情は好きだな。聴いてるだけでストレス解消できそう。
Posted by Haru at 2007年06月21日 01:39
Haruさん
今日の料理の音間違い、強烈だったでしょ?(笑)
シューマンで不信感いっぱい、もう楽譜のアラが気になってしょーがない状態になってたところ、今日の料理でホームラン。 ぶはーっ!お茶ふきました。
スカルボ、悠人くんのイメージに合わせた選曲だったなんて、いいですよねー。
妖怪悠人くんの姿がちらついて、ほんと困るわぁ。 妄想が・・・止まらない。
悠人スカルボが、青白いオーラを発しながら、寝室を駆け巡る。しかも母子揃ってたり。ダブルスカルボ。
ほんとに、ピアノ曲満載だと嬉しくって。
もっと聴かせろー! で、全部聴いてみたくなっちゃう人が増えると嬉しいなぁ。
CMじゃ絶対出てきそうにない曲の宣伝ができて幸せだよ〜ん♪
Posted by ドルチェ at 2007年06月22日 02:52
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