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2007年06月06日

超絶技巧練習曲・鬼火+シューベルト(のだめコンクール曲)

のだめカンタービレ第19話アニメ版、いよいよ マラドーナピアノコンクールにむけ、ハリセン宅での合宿練習が始まりました。

のだめちゃんが、練習で弾いてくれたのは、
  シューベルト作曲 ピアノソナタ 第16番 イ短調 の第1楽章
そして、
  リスト作曲 超絶技巧練習曲 第5番 「鬼火」
ハリセンが、このリストはすごい! もしかしたら間に合うかもしれん。 とか言ってた曲です。

シューベルトのピアノソナタの話、楽譜については、
  シューベルトのソナタと おなら体操(のだめ曲)  試聴♪できます。

リストの超絶技巧練習曲。 ちょうぜつぎこうれんしゅうきょく。 笑える題名でしょ?
「超絶(ちょうぜつ)」 とだけ言えば、通じます。 というか、全部言うのめんどくさいし、だいたいみんな チョーゼツ って呼んでる。
さらに 「鬼火」 は、難曲として知名度も高く、わざわざ 「超絶の鬼火」 とか、「超絶の5番」 とか言わなくても通じます。
嫌われがちな 重音レガート奏法を、必死さを感じさせず、ピアニシモとか、ピアノとか、弱音で弾かなきゃなんない、いじめ!?
のだめもそうみたいですが、指の独立性のものすごく良いタイプなんかだと、こーゆー曲、全然イヤじゃないらしくて、ものすごい速さで軽々弾き飛ばした挙句、つまんない・・・と言い放ったヤツが(汗)。
あぁ、一度そんなセリフ吐いてみたい(笑)。
イヤな技術は人それぞれなので 何ともいえませんが、一般的には 重音奏法克服に苦しめられます。 少なくとも、私はキライ(爆)。

ピアノ専攻学生なら必ずお世話になる ショパンの練習曲と違って、リストの練習曲だと、ついてる先生の好みや、本人の好みによっては、全く勉強しない場合もあるかと思います。
必要不可欠な練習曲というよりも、曲として学習することもあるって程度かなぁ、普通は。
音大受験の課題曲に入ることもありますが、ショパンのが使用率高し。
私も、鬼火より もっと指さばきの点ではラクそうなのが宿題になっただけ。 もちろん宿題じゃなくても、勝手に遊べばおっけ〜☆
リストの超絶技巧練習曲集は、題名から受ける印象ほど メカニック偏重曲のオンパレードではありません。 運動会みたいなのだけが、音楽の技巧じゃないですものね。 音楽的に素敵な曲も ありますよん。 

超絶技巧練習曲 鬼火 簡単バージョン?
超絶技巧練習曲の出発点は、14歳のリスト少年が作曲したと伝えられている <12の練習曲> です。
現在の <超絶> は、これを2段階で改訂したもの。
若き日の曲想が 現在の曲にもちゃんと生かされていて、曲の進化を遡れます。
幼さの残るリストの作品、超絶技巧は必要ありませんので、こっちで気軽に遊んでみるのも、おもしろいかもしれませんよー。
5番の 「鬼火」 も、最初の方、重音ではなく、もっと弾きやすい形で あのメロディーが鳴ります。
途中からは、チェルニーの練習曲みたいな感じで だいぶ違いますけど、ちょっぴり 気分は味わえるかと。
全音から楽譜が出版されているので、簡単に手に入ります。
全音による難易度では、第4課程。チェルニー40番程度の分類です。
超絶のルーツを探る、解説も盛りだくさん、超絶技巧練習曲を勉強する人は特に 目を通してみると楽しいと思います。
 ☆リスト12の練習曲楽譜
   リスト12の練習曲作品1番 全音ピアノライブラリー
 ☆リスト12の練習曲入りCD
   リスト:超絶技巧練習曲 初版
 あらま、CD出てるんだ! 楽譜しか持ってなかったので、知りませんでした・・・。
 第2版は、現在の超絶よりさらに難しいものだったそうです。
 すみません、第2版はチェックしたことないです。あまり真面目に研究しない時も 結構あり(汗)。

リスト☆超絶技巧練習曲の変遷
第1版(1826年)を出版した時は、<すべての長調と短調での48の課題による練習曲> と、やたら長い名前がついていました。
先ほどの <12の練習曲> として出版されてるヤツのことね。
バッハの平均律クラヴィーア曲集に倣って48曲で構想を練っていた臭く、まずは♭系の調号で12曲を出版。 まだ、「鬼火」 などの標題はついてません。
ハ長調に始まり、調号の♭を増やしながら、長調・短調を巡っていくかたちは、第3版の 超絶 まで変わりません。
1番 ハ長調 → 2番 イ短調 → 3番 ♭ヘ長調 → 4番 ♭ニ短調 → 5番 ♭♭変ロ長調 → 6番 ♭♭ト短調 → 7番 ♭♭♭変ホ長調 → 8番 ♭♭♭ハ短調 → 9番 ♭♭♭♭変イ長調 → 10番 ♭♭♭♭ヘ短調 → 11番 ♭♭♭♭♭変ニ長調 → 12番 ♭♭♭♭♭変ロ短調

これを大改訂した第2版(1837年)は、<24の大練習曲>。 でも12曲のまま
大きく変わったのは、7番「英雄」を新しく作ったこと。 元の7番は 調性を変化させて 11番に移動「夕べの調べ」になりました。 元の11番は破棄。

さらにこれを改訂した第3版(1851年)が、現在の <超絶技巧練習曲>。 結局12曲のまま
だからね、リストの超絶に♯系の調性の曲はないのでーす。
ここで ようやく、「鬼火」 みたいな 各曲の題名がつけられました

「鬼火」 の速度指定は、アレグレット (やや快速に)。 意外と速くないです。
ブタペスト版の楽譜では、♪=120〜126の指定が カッコ内に書かれています。
のだめちゃんらしい演奏ってことなのかな、わりと速めの演奏だったと思います。
速けりゃいいってもんじゃないの 理解してるつもりなんですが、やっぱりどうしても、バカテクピアニストの華麗なる速弾きで聴くのが、楽しく思えてしまって。
モタモタヨレヨレ弾かれると、がっかり、この曲では 昔の巨匠タイプの演奏 苦手かも。

あ、そうそう。超絶技巧練習曲は、チェルニーさんに献呈されてます。
ピアノ学習者にはおなじみ、練習曲の大家?チェルニーさん。今年没後150年記念イヤー。
リストはウィーンにいた10歳から2年間くらい、チェルニー先生からピアノを学んでいます。
チェルニー先生の 師匠はベートーヴェン。 リストは、ベートーヴェンの孫弟子なのです♪


リスト 超絶技巧練習曲 「鬼火」 をダウンロード&試聴♪
Janina FialkowskaJanina Fialkowska『Etude Five Feux Follets in B-Flat Major』

「この商品を含むジャンル」 の 「Transcendental Liszt」 のところをクリックすると、超絶技巧練習曲 全12曲 のリストが出てきます。1番から順番に並んでます。 曲名をクリックすると、それぞれダウンロード&試聴♪ できるページに飛びます。


リスト 超絶技巧練習曲 の おすすめCD 楽譜 試聴♪

   

左から:
*かなり速めな キーシンの演奏で試聴♪ 試聴用サンプル7が 「鬼火」。 6は 5番ってなっちゃってるけど10番です。 超絶から有名どころ5曲+シューマンの幻想曲のCD。
超絶全曲版で試聴♪ 試聴用サンプル5が 「鬼火」。 13は 千秋様でおなじみ 「メフィストワルツ」。 シフラのピアノ。
シフラの超絶技巧練習曲全集+メフィストワルツ 上記の国内版CD。
超絶技巧練習曲入りの楽譜。お買い得。


アシュケナージの「鬼火」も速めです。
 ・メフィストワルツ第1番 千秋卒業演奏曲を予習 の記事に、メフィストワルツと一緒に 試聴♪できるリンクをはってありますので、よろしければどーぞ。 

R☆Sオケが演奏した、ブラームス交響曲第1番の話は、この記事辺り。
 ・ハンガリア舞曲と ブラームス交響曲第1番(のだめ曲)  の最後の方
 ・のだめカンタービレ第7話☆感想文
これまで練習シーンで曲流してたせいもあるのか、第19話、かんじんの本番シーンは、4楽章の終わりちょっとしかやらなくて、消化不良気味です。 もっとヨハネスくんの曲を放送しろ。




posted by ドルチェせんせ at 03:12| Comment(6) | TrackBack(2) | のだめカンタービレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鬼火を "ものすごい速さで軽々弾き飛ばす" だなんて、のだめちゃんみたいな人がいるんですね。
もちろん私は弾けるはずもなく(-_-;) 過去に弾けたこともないです。
でも曲としてはとても好みです。
二次予選のショパンのエチュードも好きだし、リスト好きだし、ついでにバッハ弾くの苦手だし、
どうも私、超絶技巧ものが好きみたいです。(今さら再確認。聴くだけですけど。)
Posted by Haru at 2007年06月06日 22:03
Haruさん
今回は、Haruさんのお好きなリストさまぁ♪でしたね。
派手に演奏効果が上がるよう作られてるリストの曲は、報われる部分も大きくて結構好きですよー。
鬼火タイプの曲はダメだけど。あれをテンポ上げられる日が来るとは思えないぶきっちょぶり。だったらバッハの対位法の研究でもしてる方がよっぽど楽しい(笑)。
バカテクピアニストで聴く超絶技巧モノって、それはそれでおもしろいんですよね。
サーカスみてるようなワクワク感があって、心ときめきます☆
のだめ登場曲なら、なんてったって「ペトルーシュカ」の超絶ぶりがぶっちぎりなので、本選が楽しみですね! ドラマの時は、あまり超絶部分やってくれなかったけど、アニメ版はどーでしょー。
Posted by ドルチェ at 2007年06月07日 02:30
今朝のNHKラジオ「音楽の泉」は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲でした。シベリウスも今年生誕150周年とかなんだけど盛り上がらないっす。

さて、来週はベートーヴェンの交響曲第7番だそうです。「音楽の泉」の皆川さんも、遅ればせながら「のだめ」を意識か!?
Posted by tn at 2007年06月10日 08:58
tnさん
相変わらずラジオ番組にも詳しいですね!
私は、携帯プレーヤーが出てからさらに、ラジオは全く聴かなくなっちゃって。
シベちゃんのみならず、今年の記念イヤーは誰も盛り上がってない感じが。
去年のモーツァルトで燃え尽き症候群?
のだめドラマ後、テレビ番組のBGMなんかでも、ベト7を耳にする機会がすごい増えた気がします。
いまだにブーム続いてるってことなのかなぁ。
Posted by ドルチェ at 2007年06月12日 01:59
ドルチェさん。はじめまして。
突然のトラックバック申し訳ありません。
私はドルチェさんのように音楽をしっかりと勉強したことが無い、趣味のピアノ弾きです。
リストの超絶、1,2,3,8,11はなんとか繋がったくらいのレベルです。
鬼火を弾けるようになるのが、来年度前半までの目標です。
もちろん、のだめちゃんのような早いテンポでは、しばらく無理ですね。
こちらのブログ、またお邪魔しますね!
Posted by lilylilylilylilylily at 2008年12月08日 19:35
lilylilylilylilylilyさん
過去記事のトラバ、コメントも大歓迎です。ありがとうございます。
関連記事がありました時には、また、ぜひぜひ、つなげてやってくださいまし。
趣味だとおっしゃって、多方面に才能を発揮しながら、素晴らしい演奏をなさる方々、たくさんいらっしゃいますよねー。かっこいいなぁ。
どうすれば、あんなに多くのことを頑張れるのか、ホントにすごいことだと思います。
今年は、「超絶」マイブームの年ってとこでしょうか?(笑)
「鬼火」頑張ってくださいね!
私は、しばらくどころか、一生「トロ火」のままになりそうで、絶対こーゆーのは宿題にならないです。イライラして蕁麻疹が出そうで、もう。。。ぶきっちょ自慢(爆)。
8みたいな曲のが、好きデス。
全曲制覇してしまいそうな勢いですね!! がんばってください♪
Posted by ドルチェ at 2008年12月09日 02:35
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Tracked: 2008-12-06 09:41
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