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2007年04月27日

卒業演奏会の話。のだめカンタービレ。

のだめカンタービレ第13話 アニメ版、話の続き。
卒演、千秋の曲については、卒演。メフィストワルツ「村の居酒屋での踊り」 の記事をお読みください。

真澄ちゃんの卒業演奏会曲
  「打楽器と管弦楽のための協奏曲」 <ピアノ伴奏版>
  アンドレ・ジョリヴェ (1905 − 1974) フランス

真澄ちゃんのジョリヴェは、ピアノ科の私には あまり馴染みがない作曲家で、この曲 初めて聴きました。
ジョリべだと、学校の音楽史の授業で、通称 「赤道協奏曲」 とかいう ピアノ協奏曲を鑑賞させられたくらいしか、記憶にない・・・
楽器によっては有名な曲あるらしくて、友達が ジョリヴェのピアノ伴奏まわってきたとかで、すごい嫌がってた(爆)。 金管楽器かなんかの伴奏だったかな?
ロマン派あたりまでの曲に比べると、音がアレで、譜読みしづらい分 めんどくさいんだよね。 自分の演奏もあるのに、伴奏の練習に時間かけてられないし。
急きょ伴奏を頼まれて、おそらく初見で 一度合わせただけで、本番、暗譜で伴奏してしまった千秋さまは、ものすごいのだ!! やっぱ、天才なのね〜♪

伴奏者は、楽譜見て弾いてよいことになってます。 見る人のが多いと思います。
主役の奏者、つまり真澄ちゃんは、楽譜見ないで演奏するのがお約束。
ピアノ独奏も もちろん暗譜。
学校の試験や演奏会では、暗譜での演奏が義務付けられてるので、伴奏以外は 楽譜見ちゃダメなの。
プロのピアニストだって、難解な現代曲弾く時には 楽譜見ながらだったりするのに、暗譜の足かせが、卒演で、バリバリ前衛音楽弾く人がいない原因になってると思います。
やっぱ、あまりに覚えにくい曲は恐いから避けます、普通。
卒演での ピアノだったら、ベルク、バーバー、メシアン、デュティーユあたりなら使われるけど、あまりに難解な音列組んで作ってあるような人の曲は、弾いてるの見たことないです。
ジョリベも、そうぶっ飛んでる路線ではないので、専攻楽器によっては 使われてるのでしょう。
なんとなく メシアンとかぶってしまい、ひじょーに存在感薄い ジョリベ。 ピアノだと、圧倒的にメシアン優勢かな。
どっちにしても、この辺のフランス系統は、ドルチェの管轄外・・・(笑)。

「のだめオーケストラ」STORY! の曲目によると、真澄ちゃんが演奏したのは、第4楽章ってこと?  曲に詳しい方、教えてください!
真澄ちゃんが弾いたのは、管弦楽の・・・というように、本来はオーケストラ伴奏
卒演で、わざわざオケ使うわけにもいかんので、ピアノ伴奏でやります。
ある程度の演奏時間が必要なので、管楽器とか 打楽器とか、○○協奏曲 みたいなの演奏する人も多いみたいですね。ピアノ伴奏版で。
ピアノの場合は、伴奏者引き連れてピアノ協奏曲 なんてのは認めてもらえません。 あくまでも 独奏曲のみ。 協奏曲なら、協奏曲と指定がある時しか 試験に使えないのです。


Sオケの叶姉妹、いや鈴木姉妹、萌ちゃんのフルート演奏は、ドビュッシー作曲の 「シランクス」(パンの笛)。
「シランクス」 は 無伴奏フルート曲なので、ピアノのところにも 伴奏者いなかったでしょ?
これは 卒業演奏会本番じゃなく、二次試験の演奏風景として、アニメの最初の方で流れました。
普通は同じ曲を使うので、本番も 「シランクス」 ってことになるんだろうけど、この曲短いよね? うちにあるのだと2分半くらい。
こーゆー場合、どうするんだろう? 関係ない曲と組み合わせオッケーなのかな?
後で書きますが、ピアノの場合は、無関連の組み合わせダメなので、短い曲は 卒演に使えません。

シランクスはニンフ、妖精ちゃんの名前。 恋しちゃった牧神パンが 追っかけてつかまえようとしたら、シランクスは葦に変わってしまい、パンは その葦で笛を作って未練がましく!?吹いていましたとさ。
な お話だそうです。もともとは、劇音楽だそうです。CD解説にそう書いてあった。 専門外なので、詳しいことまでは知らない。
よく、フルート名曲集みたいなのにも入ってるよね?

ドビュッシー シランクス を&ダウンロード&試聴♪
Emmanuel PahudEmmanuel Pahud『Debussy: Syrinx (La Flute De Pan)』


せっかくですので、音大の卒演の話もしましょう。
学校によって違いがあるかもしれませんが、とりあえず一例として読んでね。

一般大学の卒業論文にあたるのが、音楽大学の卒業演奏会です。 音大だと、卒論でなく、卒演なんですねー。
ふつーは、全員が受ける卒業試験 = 卒業演奏会用の曲を、その後の 成績優秀者による卒業演奏会でも弾きますが、同じ曲ばかりかぶっても困るので、成績上位者による卒演では 曲変えさせられたりする人もいます。
短期間で こーゆーのにも バリバリ対応できるあたりが、さすが できの違いです(笑)。
首席争いの学生だと、のだめのコンクールで登場予定の ストラヴィンスキーの 「ペトルーシュカからの3楽章」 や、ラヴェルの 「夜のガスパール」 とか、テクニカル勝負みたいな曲ぶつけてくる人が多くて、結構かぶってました。
そーゆー学生だと、「メフィストワルツ」 は、高校の卒演なんかで すでに弾いちゃってたりするのが凄いところ。
コンクール対策とかいろいろあるんでしょうかね? 早目にレパートリーにいれておきたい曲なようで。

選曲は、○分以上○分以内みたいな指定があって、時間 はみだしちゃう時は、抜粋で曲弾いたりします。
例えば、コンクールで悠人くんが弾いてた 「パガニーニの主題による変奏曲」 なら、第○変奏をカット みたいな形で時間調整します。
だから、真澄ちゃんも 3楽章抜かしての演奏って設定だったのだ。 伴奏者千秋が 確認してたでしょ?
関係ない曲を組み合わせて弾くのはダメだったので、のだめがコンクールで弾く 「喜びの島」 は時間短すぎて、卒演では使えませんでした。
同じ作曲家の 同じ曲集の中からの組み合わせならOKなので、「前奏曲集」 の○番と○番と○番みたいなやり方ならできます。
構成力で勝負かけたほうがおいしいので、こーゆー寄せ集めでやる人 あまりいなかったけど。
曲は、師匠と相談して各自決めますが、自分が力を入れて勉強してきた路線と あまりにも違う系統のものを弾くことは、普通ないかな。 一応、学生時代の総まとめみたいな感覚だし。
だから 卒業後、他の音大の新しい友達できたりすると、卒演何弾いた? って話題で、得意路線が何か探ってみるとか、やっぱ卒業演奏用の曲は 思い出の大切な一曲になりますねー。
学内の他の演奏会や試験に使った曲を もう一度弾くことはできないので、卒演で弾きたい曲は、計画的に とっておいたりします。 練習はギリギリで始めても、早目に曲決めちゃってる人もいるかと思います。 お気に入りは、最後に食べるのだ。
あぁ、懐かしい。   いやいや、つい最近のことだもんっ。 ←うそつき

卒業後にも、東京だと、上野の文化会館 (東京文化会館) で、毎年ゴールデンウィークに 新人演奏会 があります。 読売新聞主催だったかな、各音大から 選りすぐりの学生による新人演奏会
一応、その科での首席卒業者が出ることになってます。 学校によって何の専門から出すか いろいろあるみたいで、首席でも専攻楽器によっては 出られない人もいるわけで、狭き門。
だから、プロフィールに読売新人演奏会出演 ってあったら、すごい優秀な学生だったのねー、パチパチ!ってしましょう。
ここでも、曲がかぶりすぎとか、学校側の都合とか、いろいろで曲変えさせられることもあります。
類は友を呼ばなかったのか、何故かすごくできの良い友達がいたので、裏事情も入ってくるし、東京文化会館大ホールの裏側でも遊べたし、楽しかったです。
ごめんねー、ドルチェは 学内での代表演奏会にも残れなかったので、観客としての楽しみを満喫しました。 いつも言ってるでしょ〜、できの悪い学生だったって(笑)。
読売新人演奏会は、1000円ですので、お時間があれば 気軽にのぞいて見てくださいね!
[追記:読売新聞の記事より。2007年度は、5月5日が昼の部11時、夜の部17時開演、5月6日が11時開演。入場料それぞれ1000円。当日券発売は開演1時間前から。来年以降の参考にしてくださいね!]

すみません、結局、フジテレビ地区 次回の放送前にアップできなかった・・・
地域によって まだまだこれから放映のところもあるし、録画でゆっくり見る人のが多そうだし、ま、いっか〜。 今いち盛り上がらない、のだめアニメ記事。
「のだめオーケストラ」STORY! CDの曲目によると、コンクールまでしばらく、ピアノ曲の登場はなさそう。あぁ・・・

ジョリヴェの試聴♪ 探す時間がなかったので、お探しの方、綴りは 「Jolivet」 です。 参考までに。




posted by ドルチェせんせ at 08:01| Comment(7) | TrackBack(1) | のだめカンタービレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
明日4月29日は、詩人の中原中也(1907-1937)の100回目のお誕生日だそうです。彼の詩そのものについては詳しくないので他の人にお願いするとして、彼は詩人の分際で、ベートーヴェン・シューベルト(シューバート)を「ベトちゃん、シュバちゃん」呼ばわりしてるとんでもないやつです(笑)(「お道化うた」〜詩集「在りし日の歌」収録)

それはともかく、中也の友人だった吉田秀和先生によれば、中也はバッハの「パッサカリアとフーガ・ハ短調BWV582」がお気に入りだったそうですよ。
Posted by tn at 2007年04月28日 22:30
お久しぶりです…ををっ、ジョリヴェの記事だ!(笑)

ジョリヴェの「打楽器と管弦楽のための協奏曲」…アニメでもスルーするものとばかり思ってましたが、やったんですね! 快挙なり!!(笑)
これはDVDを借りねば…結局CDでもレコードでも見つからなかった曲なので(汗)

ジョリヴェ…漫画で見たときは 「どこの誰やねん!…でもなんか楽しそう...」という感じでした。。
彼の音楽をネタに記事を書くのは相当勇気が要りますが、漫画にするのはもっと勇気が要ったと思います(笑)
Posted by sumito96 at 2007年04月28日 22:53
すでにご存知かと思いますが、チェリストで指揮者のロストロポーヴィチさんがお亡くなりになりました。享年80。

彼の亡骸は、恩師でもあり友人でもあったプロコフィエフやショスタコーヴィチと同じ場所に埋葬されるそうです。
Posted by tn at 2007年04月29日 08:13
tnさん
遅くなってごめんなさい。
どの業界でも、100周年は大事な販促チャンスとして騒いだりするものなのかしら。 
べトちゃんにシュバちゃん、もうマブダチ状態ですね(爆)。
お道化うた・・・って題名がまたなんともかわゆい。
バッハのことは、セバちゃんとか呼んでいたんだろうか???中也さん。

せっかく80歳記念のドキュメンタリー映画も公開中だというのに・・・
ロストロポーヴィチさんのおかげで得られるプロコフィエフ伝説の数々、ほんとに鼻血ぶーぶーでした。リヒテルのそれより愛に溢れていて。
メガネに 若くして髪がアレなとことか、私とあなたはそっくりだ、うぷぷ、とかやってるシーン大好きだったんですよねぇ。二人一緒にいるとまるで親子のように見えたそうで。
あっちでもまた、俺様プロコ様のおもり、上手にしてくださることでしょう。合掌。
Posted by ドルチェ at 2007年05月03日 01:00
sumito96さん
遅くなってすみません。 しばらくパソコンあけなかったので、トラバの反映も遅れちゃってごめんね。
音楽関連のトラバは特に、本当に嬉しいです! うちからも送らせていただきます。今後もかぶった時はよろしく。濃厚に絡ませて〜(笑)。
そうそう、ジョリヴェ、ちゃんと演奏シーンやったんですよー。
真澄ちゃんの一途な熱い思いを千秋さまの伴奏が受け止めて、グッとくるなかなか良いシーンだったと思います。やっぱ、真澄ちゃんのキャラが一番好き。できることなら、千秋をあげたいくらい(爆)。
そっか〜、あれって探しにくい曲だったのですね。
となると、のだめストーリーのCDは貴重な音源ってことになるのか。
もし、真澄卒演曲、全曲聴く機会ができたら、ぜひsumito96さんのとこで記事に!
視聴率の保障はできませんが・・・ かなりやばそう(笑)。
Posted by ドルチェ at 2007年05月03日 01:07
打楽器用に作られた曲を聴くことが今までなくて、ジョリヴェも知らず、全くイメージわかない状態でテレビ見ました。クラシックというか、ジャズっぽい?感じですねー。それにしても伴奏難しそ〜、とそっちばっか見ちゃって(^_^;)
アニメで卒演鑑賞プチ体験できました。実際にも見に行ってみたいです。新人演奏会の1000円はお得ですね!

全然関係ないですが、今朝テレビで「熱狂の日」の話題が取り上げられていました。
今年はメジャーな作曲家じゃないのに、けっこう人が入ってるみたいですよ。これも"のだめ効果"ですって。
Posted by Haru at 2007年05月03日 01:42
Haruさん
練習しないとできなさそうな伴奏回ってくるとイヤですね(爆)。
できのいい人たちは、だいたい初見の能力も高くて、すべてにおいて才能の差を感じさせられちゃいます。ちょっと分けてほしいわ(笑)。
卒演以外にも、学内演奏会とか、一般公開でタダのもいろいろあるんで、音大のホールを気軽にのぞいてみると、たくさん曲聞けておもしろいですよー。
選りすぐりの新人演奏会とは、また違った楽しみ方ができると思います。
それにしても、のだめ効果ってすごいのね。
コラボですぎゃぼー!にみんなやられちゃって、のだめ登場曲の人気は特にすごそう。音楽室に肖像画がはってない作曲家さんたちの一般認知度も上がりそうで嬉ぴい。
Posted by ドルチェ at 2007年05月03日 23:26
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Tracked: 2007-04-28 22:58
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