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2006年09月24日

明治ショパンCM曲は? 16歳のポロネーズ

明治のチョコレート菓子 ショパンに新商品が登場! ほどけるいちごからまるカカオ
CMの登場人物は、前作に引き続き、お嬢様 (松本莉緒) と おばさま (夏木マリ)
そして、ここに 新キャラ:執事ショパン (稲垣吾郎) が濃厚に!?絡みます。
おぉー!! ついに、ショパンさん登場 ときましたね!
とは言っても、彼は別に 作曲家でもピアニストでもなく、執事役なので、ピアノを弾いたりは してくれないんですが。
吾郎ちゃんなら、音楽家のショパン役も きっとはまる思うので、続編 期待してま〜す♪
CMは明治製菓のサイトで → http://www.meiji.co.jp/sweets/chocolate/chopan/cm/index.html

新CMのバックで流れてる曲も、しっかりと ショパンのピアノ曲でございます。
ただし、結構 若書きの作品というか、ショパンの死後何十年も経ってから ほじくり出して出版した感じで、全集以外のCDや、芸術作品として リサイタルでとりあげられる機会は、ほとんどないんじゃないかなぁと 私は思ってるんですが。 実際は、どうなのかしら?
私にとっては、学習者用に使われたり、ショパンの創作の軌跡をたどる 資料みたいな感覚でして。

ポロネーズ (第15番) 遺作 変ロ短調 「別れ (アデュー)」 1826作曲 1879出版
フリデリク・フランチシェク・ショパン (1810.3.1? − 1849.10.17)  ポーランド
フレデリック・フランソワ・ショパン ← 人生の約後ろ半分を過ごしたフランス風だと)
  ショパンについては、今日は、ショパンの誕生日かもしれぬ (年齢詐称疑惑あり?) もどうぞ。

CMでは、この曲の冒頭部分が流れています。
この曲の中間部分には、ロッシーニのオペラ 「泥棒かささぎ」 の中のアリアが用いられていて、楽譜に 「アデュー (さようなら)」 と書かれてあったとかゆー話。
16歳のショパンは、温泉療法に出発する際に、お友達のコルベルクくんへ この曲を贈ります。
旅行出発(お別れなの?)前に コルベルクと一緒に このオペラを見に行ってたらしい。
ショパンは、ロッシーニのオペラが大好きだったのよー。 ってか、彼はオペラ大好き。
あまり体が丈夫でない兄と、結核の症状が出ている妹。夏休み中、医者のすすめで 湯治に連れていかれました。そして 戻ってきた9月、ワルシャワ音楽院に入学します。
妹のエミリアちゃんは、この翌年、結局 亡くなってしまうんですが・・・

ポロネーズは、ショパンの祖国ポーランドの民族舞曲です。  ← 詳しくは、こちらで
作曲者本人の意思で出版された、ちゃんと作品番号 (Op.番号) が付いてるものが7曲。
24歳から36歳頃までの作品。第1番から 第7番・幻想ポロネーズまで
第3番は「軍隊」、第6番は「英雄」の名で親しまれていますね。 こっちはショパンが名付けたわけじゃないけど。

ショパンの死から5年後位に、作品番号をつけて お友達がまとめて出版したものが 3曲。
17歳から19歳頃の作品。第8番から 第10番まで。
ここまでしか入ってないポロネーズ全集もあるので、ご注意を。

そして、今回のCM曲が含まれる、作品番号が付けられずに 死後出版されたものが 6曲。
出版年代はバラバラですが、作曲年代順に 第11番から 第16番。 7歳から19歳頃。
でも、この番号になってないこともあるので、上で紹介する時も 番号には ( )をつけてみました。
「ポロネーズ 遺作の○○調」 などと言った方が、間違いがないような気もします。
作品番号がついてないものに対して、コビラニスカによる KK番号って 整理番号もあるんですが、実際には 単に、Op.posth. (作品番号なし) を使う楽譜も多いし。びみょー。
一応書いておくと、CMのポロネーズは、KK Wa−5 です。

以上、若書きの作品も含めると、ショパンのポロネーズは 全16曲
ぷらす、オーケストラ伴奏つきの 「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」
これも、ピアノ独奏曲として使って問題ないというか、現在では、ピアノソロで弾く方が多いと思います。 この曲は、映画「戦場のピアニスト」 でも登場してましたね!

11番 ト短調は、7歳。ごくうちわの自費出版ですが、最初の出版作品として知られています。
現存するものとしては、ショパンの記念すべき第1作目!
12番 変ロ長調も、7歳。 13番 変イ長調は、11歳。 14番 嬰ト短調は、12歳。
15番は、16歳。 16番 変ト長調は、19歳 頃の作品だとされています。
ちなみに 参考までに書いておくと、ショパンの Op.1 「ロンド」 は、15歳の時の作品ですので、今回のCMのポロネーズよりも若いです。
この年代は、まだまだ発展途上中な感じが強いとはいえ、しょうもない習作と ばっさり切り捨ててしまうのは、ちょっと惜しいでしょ?


ショパンのポロネーズを試聴する♪

Chopin: The Piano Works  試聴♪
ディスク7−4がCM曲。冒頭部分が試聴できます。CMのメロディーだよ〜♪
ディスク6は、第1番から 第7番の順に。 ディスク7は、第8番、9、10、15、16の順に並んでますので、いろいろ聞いてみてね。

Chopin: Polonaises  試聴♪
こっちだと、CM曲は途中からになっちゃいますが、幼いショパンの曲が試聴できるので。
ディスク1は、第1番から 第10番まで順番に。 ディスク2−1は、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ。 2−2から7までが、第11番から 第16番まで順番。 その後は、幻想曲、舟歌、華麗なる変奏曲、タランテラ、3つのエコセーズ。


ショパンチョコレートのCM曲が目当てで CDを探す時には、遺作が含まれていない場合があるので、よく確認してくださいね。
ポロネーズ全集とか、ポロネーズ全曲入り、などと書いてあっても、7番までしか入ってないものもありますし、それぷらす 「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」 だったり、作品番号が付いてる10番までだったり。
16番まで全部入ったポロネーズ全集だと、CD2枚組 になってるはず。
この曲が、全集以外でどう扱われてるのかは、知りませ〜ん。 ってか、あるの?
・・・すいません。 うちには、9番までしかCDない。 楽譜あるし、いらないかなぁと(爆)。
あまり日の目をみない 遺作ばかり集めたCDや楽譜も出てるようなので、そーゆーのをチェックしてみるのも おもしろいかも! と思っているところです。

それにしても 遺作って、作曲者が出版を望まなかったもの、子供の頃に自費出版されたことがあっても 本人が再出版を望まなかったもの、とかが多いでしょうから、こーゆーのが出回って、しかも人気出てるのを知ったら、どーゆー気分なんだろうなぁ?  私ならヤダな〜。
ショパンさん、「公にする価値のないものが、死後、自分の作品として広まってほしくないから、書き残しのものとか、必ず焼却してほしい」 と死の床で知人たちに頼んでいまして。
そりゃ、そうだよね・・・   実行してもらえなかったけど。
その気持ちを考えると複雑なんですが、やっぱ見てみたい気持ちもいっぱいで。
ブラームスみたいに、自分でバリバリ破棄しまくらなかったあたり、詰めが甘いっちゃぁ 甘いですが、おかげで後世の人々を ウホウホさせてるわけで、なんとも・・・
う〜ん、見られたくないものは、自分で早めに処分しないとダメですね。
それでも、どっからか発掘してきて 出版されちゃうんでしょうが。 あぁ、有名人って大変。

ポロネーズの楽譜をお探しの方へ。
こちらも、遺作が入ってるかどうか ご注意を。
パデレフスキ版のポロネーズ集では、CM曲を含む 全16曲入り。 でも、アンダンテ・スピアナート・・・ は入ってないのが、ちょっと残念です。
ショパンの楽譜と言えば、パデレフスキー版を、第1選択種にする人が多いです。
全音のポロネーズ集だと、全16曲 ぷらす アンダンテ・スピアナート・・・ 入りで お得ではありますが。
なお、春秋社の井口版ポロネーズ集には、遺作の6曲は入っておりません。
ポロネーズに限らず、ショパンの遺作を集めた楽譜も 全音から出ています。
これだと、映画「戦場のピアニスト」 や、ビエラのCMで流れてたことがある、「夜想曲 遺作 嬰ハ短調」 も、もちろん楽しめます♪

7番までと比べれば、作品番号なしのポロネーズの方が 譜読みしやすいので、学習者にとりあげられたりもします。 7歳の曲なんかが、お子ちゃま楽譜に入ってたりすることも。
15番は、CMでも聞ける部分ですが、3度の重音奏法の練習ができますし、途中に、4度の重音で下降してみたり、おもしろい練習になると思うので、曲が気に入ったら ぜひ挑戦してみて!
ダ・カーポを使って譜面書いてあるので、譜読みする部分が少なくてすむのも おいしいかもよ(笑)。
その他、3番の軍隊ポロネーズ、1番、8番あたりが、ショパンポロネーズ初挑戦に人気があるかな。 だけど、民族舞曲はクセがあって、ほんと難しいですね。 ため息。


ショパン ポロネーズ 遺作 変ロ短調 のCDと楽譜

   

左から:
*ポロネーズ7番までは、ポリーニ。 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは、アルゲリッチ。 8番以降は、アナトール・ウゴルスキのピアノで。16曲入り全集。
*ショパンの遺作ばかり集めたCD。珍しい曲もいっぱい。
*全音ショパン遺作集の楽譜。上のCDと対応してるっぽいですね。
*PWM社(ポーランド音楽出版社)のパデレフスキ版 楽譜。日本語版。

明治ショパンCMシリーズ記事
  ・明治 ショパン第5番 チョコレート、本当は12番
  ・ショパン第7番チョコレートのCMは嘘つき?

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posted by ドルチェせんせ at 04:11| Comment(2) | TrackBack(0) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
稲垣ショパンのCM…使われていたのは 遺作のポロネーズでしたか〜この曲が入っていないポロネーズのCDも多いですよね。 私の持っているポロネーズのCDにも このCMの曲が入っていなくて悔しい思いをしました(涙) 輸入盤でこの曲を買うときには 調やKK番号も覚えていないと間違えて買ってきてしまいそうです。

稲垣ショパンはピアニストではなく ただの恋多き執事という設定なんですね。 ちょっとがっかり(笑) CMでは今のところお嬢様より 夏木おばさまの方が有利な状況に見受けられるのですが、続編ではどうなるのでしょうね? 続編では第3のお相手が登場とか…
Posted by sumito96 at 2006年09月27日 19:44
正直、作品番号がついてるポロネーズと比べちゃうと、遺作群、かなり落ちるなって気がしちゃうんですけれどもね。 ポロネーズなら、ただの5番のほうが好きでーす。
でも、このCMのおかげで2枚組み全曲CDなんかの売り上げが伸びたりして。
誰ぞが仕掛けているんでしょうか?(笑)
ショパンCM、今後どういう展開になっていくんでしょーねー。
たしかに、おばさまの迫力には、ショパンも陥落やむなしか? ショパンには、若いおねーちゃんより、有閑マダムのが似合いますし。
そして、さらに登場人物が増えて、吾郎ショパンの奪い合い?
きゃぁ。 彼の寿命がさらに縮みそうだわっ。
Posted by ドルチェ at 2006年09月28日 02:01
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