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2006年09月14日

BWVとは? バッハさま専用

BWVとは、バッハ専用の作品番号です。
バッハ作品目録 = バッハ・ヴェルケ・フェアツァイヒニス (Bach Werke Verzeichnis) の略ですので、「ベー・ヴェー・ファウ」 とドイツ語読みで 音楽事典に載ってることが多いかと思います。
が、実際には、英語でふつーにアルファベット読みして言う人のほうが多かったような。
「ビー・ダブリュー・ブイ」 のが主流な気がしてたんだけど、あなたはどっち派?

これは、1950年に、ヴォルフガング・シュミーダーが編集、刊行した 「バッハ作品主題目録」 で用いられた整理番号が 普及したもの。 (1990年の第2版で 大幅に改訂)
楽曲ジャンル別に番号がつけられています。

作曲年が特定しにくかったりすると、作曲年代順番号ではなく、このタイプになるようですね。
ヴィヴァルディの R.リオム番号、ドメニコ・スカルラッティの L.ロンゴ番号、ハイドンの Hob.ホーボーケン番号 なんかが、この 楽曲形態別番号になってます。
番号が大きいのが晩年の作品!と 簡単に判別できないのが、不便なところです。
モーツァルトの K.ケッヘル番号は、本人が作品目録を残してくれてたのが功を奏したのか、作曲年代別番号になっていて、イメージしやすくて いい感じなんですけれども・・・

BWV.は、こんな順番で並びます。
教会カンタータ → 世俗カンタータ → モテット → ミサ曲 → マニフィカト → 受難曲 → オラトリオ → コラール → その他の歌曲 (ここまでが声楽作品)
→ オルガン曲 → クラヴィーア曲 → リュート曲 → 室内楽曲 → 管弦楽曲 → その他の特殊作品

後の研究でジャンルが変わったりしたのかな? 詳しくは知りませんが、通し番号で見ていくと、ポロッと別ジャンルが混じって出てきたりはします。
BWV番号をもちながら、偽作認定されてるものもございますし、偽作疑惑作品もいっぱい!

私たちがピアノに置き換えて弾いているクラヴィーア作品は、BWV772の 2声インヴェンションから始まり、994まで。
とは言っても 普段は、平均律第1巻の○番とか、パルティータの○番とか、通称名と ○番などで言えば だいたいすんじゃうので、わざわざBWV番号を覚えていて会話するようなことは、少なくとも 私の周りではなかったです。
他に言いようがない曲だと、ブラームスの118だの、76だの、Op.作品番号を 題名のように会話するのが当たり前になりますが、わかりやすい曲名があれば、そっちを使った方が みんなに通じますもんねー。
自慢にゃなりませんが、私はBWV番号で言われても、曲名浮かびません・・・
楽譜を探したり、CDを探したりする時に、間違えないように活用する感じでしょうか。
試験曲が掲示板に貼り出されたりする時には、確認の意味もこめてか、BWVも ちゃんと掲載されます♪

BWVでは、バッハの作品かどうか確認できてないものに対して、Anhの番号がつけられています。
Anhとは、アンハング Anhang の略で、ドイツ語で、付録だの 補遺だのを意味する言葉です。

例えば、「バッハのメヌエット ト長調」 として、お茶の間でもおなじみの あの曲。
  れーそらしど れーそーそー みーどれみふぁ♯ そーそーそー♪
ポピュラー編曲では、「ラヴァーズコンチェルト」 として CMでもおなじみのあれですが、
BWV Anh.114 という作品番号がつけられています。
「アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集」 の通称名で知られている、バッハ家の寄せ書き的音楽帳の中の1曲なのですが、この曲集じたい もうAnhだらけ
このメヌエットに関しては、本当の作曲者名まで判明してる次第でして・・・
これは、もったいつけて、別記事にして書くことにしましょう。
だって、あんま長いと 読む気失うでしょ?
いやぁ、いつも反省してるんだけどさぁ、ついつい長くなっちゃうのよねー。
   (書けたのだ → ラヴァーズコンチェルトの原曲 バッハにあらず?

そうそう、雑学ネタに こんなのがありました。何の本で見つけたのか思い出せないんだけど。
バッハのBWVを分類したシュミーダーは、ヴォルフガングさんで モーツァルトと同じ名前
モーツァルトのケッヘルは、ルートヴィヒさんで ベートーヴェンと同じ名前
ついでに、ベートーヴェン自身が作品番号をつけていないものに対して WoO番号をつけたのは、ゲオルク・キンスキーさんで、ゲオルクさんは、え〜と、ヘンデルやテレマンの名前です。
自分と同じ名前の作曲家さんに親近感を持って 研究したくなったりはしないものなのね。

 ・ケッヘルについては、ケッヘルとは? (K KV) モーツァルトさま限定
 ・Opについては、Opとは?(オーパス) Op.post.って?
 ・WoOについては、この番号がついてる エリーゼのためにのお話で ちょっと登場。
   エリーゼのためには誰のため? の記事をお読み下さい。


BWVについては、日本でも、こんなすんごい本が出ているようです。
4560037698バッハ作品総目録
角倉 一朗

白水社 1997-12
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こんな高額な本、誰が買えるんだろう? うらやましいというか、専門で研究してる方々は、資料代が高くて大変なんだろうなぁ・・・
近所の図書館にゃあるはずないし、せめて、立ち読みさせてもらえないかしらん。

バッハのCM曲については、
   バッハ作曲 セブンイレブンCM曲   中外製薬とハウスメイトのCM曲もバッハ

参考文献:バッハ事典  音楽用語の知識  音楽史ほんとうの話  バッハ ピアノ小品集

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ラベル:バッハ 作品番号
posted by ドルチェせんせ at 07:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽用語な話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バッハの作かどうか疑わしい「Anh」番号付き作品…バッハの作ではないとして除外してしまうことが惜しい作品も多いのが悩ましいところですね(笑)

ドルチェさんのブログの影響(?)か、「作曲家の奥様=恐妻or狂妻」というイメージがあるのですが…バッハの奥様アンナ・マグダレーナは良妻賢母として知られていますよね。バッハファミリーに関する記事も楽しみにしています〜
Posted by sumito96 at 2006年09月15日 21:42
バッハ作とされなかったら埋もれてた作品なのかもと思うと、なんかすごいことですよね。
雑学ネタ本だと、どうも悪妻ばっかクローズアップされるので、悪いほうにばかり興味がいってしまって、つい(笑)。
砂川しげひささんの「のぼりつめたら大バッハ」だったかな、すごい昔に読んだので題名ちょっとあやふやですが、このバッハについての本に、先妻マリア・バルバラVS後妻アンナ・マグダレーナで、あたしの方が良い妻よ!と二人で言い合いみたいな、超笑える話が出てきまして。
どこまでが事実でどこまでが作り話なのかわかんないやりとりがおかしくて、もう一度読んでみたくなってきちゃいました。 あたしのセバスチャンが・・・とかやりあってくれます。
Posted by ドルチェ at 2006年09月17日 11:33
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