ホルスト作曲 組曲 <惑星>
太陽系惑星の名前がつけられた7曲で構成されてる オーケストラの曲です。
最後の「海王星」では、女声合唱まで加わります。
ただし、もやもやと神秘的に聞こえてきて、もやもやと消えるように終わっていくので、拍手のタイミングに困る曲 などと紹介されることも。 遠ざかる海王星で終了。
そう、この組曲の中に 「冥王星」 は、ありません。
冥王星が発見されたのは、1930年。 ホルストが 「惑星」 を作曲したのは、1910年代。
なので、CDなどの解説には、「当時、冥王星はまだ発見されていなかった」 という話が、お約束のように出てきます。
冥王星が惑星から除外され、今後は この記述も無くなっていくのかと思うと、ちょっと淋しいですね。
冥王星が惑星だった時代には、別の作曲家によって 「冥王星」 が作られ、一緒に録音したCDもあった・・・ なんて、トリビアになっちゃったりして。
ディズニーランドにいる耳たれ犬 プルートくんも、残念がってることだろう・・・。
組曲 「惑星」 Op.32 1914-16作曲
グスターヴ・テオドール・ホルスト (1874−1934) イギリス
1 火星 (マーズ) 戦争をもたらすもの
2 金星 (ヴィーナス) 平和をもたらすもの
3 水星 (マーキュリー) 翼のある使者
4 木星 (ジュピター) 快楽をもたらすもの
5 土星 (サタン) 老年をもたらすもの
6 天王星 (ウラヌス) 魔術師
7 海王星 (ネプチューン) 神秘主義者
占星術における太陽系惑星のイメージをあらわしたような音楽です。
宇宙を壮大に描いたのではなく、作曲者としては、星につけた副題を ちょっと心にとめる程度に聴いてほしい という思いだったようで。
ホルストさん、イギリス民謡、ヒンドゥー教神秘主義のほか、占星術にも傾倒。
占星術や、ギリシャ・ローマ神話の研究なんかもしていて、この曲が誕生したわけだ。
「テイク・ファイヴ♪」 ばりに、最初と最後、火星と海王星が4分の5拍子で書かれてるあたりも、こだわりが感じられます。
聞き慣れてる4拍子や3拍子や6拍子と違って、不思議感覚になれるというか、まぁ、そうそう乱用される拍子じゃありません。
何といっても、中間部が歌にまでなっちゃった 「木星」 がぶっちぎりで有名ですが、その次なら、「火星」が有名でしょうか?
ホルストさんは、惑星全体で1楽曲にまとめあげた気持ちが強かったのでしょう、個別に演奏されることも、楽器編成を変えられることも望んでいなかったのですが・・・。
まぁ、身近なクラシックになるために、その辺は辛抱していただいて!?
もし、まだ全部聴いたことがないようでしたら、ぜひ全曲挑戦! 一番好きな星を探すのも楽しいかと思います。 惑星全部聴くと、50分弱くらい。
私の一番お気に入りは、「天王星」。
タンタンたぬきの天王星♪ と歌いながら、腹つづみ・・・じゃなかった、鑑賞です。
ホルストは、「天王星 = ザ・マジシャン」 と名付けているので、私は、「ザ・タヌキしゃん」 と呼んでいます。
誰が何と言おうが、これは絶対タヌキだ!!
おかげで笑ってしまって、電車の中で聴いたりできません。 演奏会なんてもってのほか。
音楽も良いですが、この星じたいも いかしてまして、好きなんですねー。
天王星は、他の惑星と違って、寝っころがってゴロゴロ回ってる (自転軸横倒し) へんてこぶり。
変なヤツぶらぼー!です(笑)。
ついでに、わたくし水瓶座の守護星は天王星。
細木数子さんの六星占術だっけ?大殺界がどーのこーのな占いでも、天王星人。
あぁ、やっぱ天王星は いーねー。 曲も いーねー♪
下の方に、試聴リンクはっときますので、よかったら聴いてみてね!
さぁ、あなたは どの惑星の曲が好き?
さて、ホルストの惑星ですが、オーケストラ曲にする前に、2台ピアノ用の曲として登場、現在も、作曲者編の2台ピアノ版が出版されています。
自分で このピアノ譜を確認したわけではないのですが、ピアノ・デュオ作品事典
それと、本人の編曲ではありませんが、ピアノ連弾版やら、ピアノ独奏版もあります。
ジュピターの歌で有名な部分は、全音ピアノピースからも 簡単めなアレンジで出ています し、平原綾香さんでヒットして以来、うちでも 弾いてみたがる生徒ちゃん続出。
これだと和音が嫌いだろうが、調号が嫌いだろうが (調号♭3つ=変ホ長調)、自らすすんで挑戦するので、苦手意識払拭グッズとして 便利に活用させてもらってます。
ホルストさんは、ピアニストだったパパに習って ピアノ出発なんですが、王立音楽学校では、作曲とトロンボーンを学び、トロンボーン奏者としてオケに在籍してたことも。
金管楽器の魅力を知り尽くした男ってこと?
30歳くらいからは、セント・ポール女学校の音楽教師として生涯在籍した とのことなので、長いこと女学校の音楽教師をしてたという点では、ビバルディさんと被りますねー。
ビバルディについては、 デンターシステマのCM曲は? ビバルディ
この女学校と兼任で、母校や他の学校の教職にもついてたようで、音楽教育者としても忙しかったんだろーなー。
ピアノ曲も わずかながらあるようで、おかげで、うちの必殺虎の巻本 ピアノ・レパートリー事典
またまた、馴染みの薄い作曲家さん登場!となりました(汗)。
あ、そうそう。
それぞれの星の持つイメージなどは、美少女戦士セーラームーンを見ても、よくわかります。
惑星を聴かないと、「月にかわっておしおきよ!」
ホルスト 惑星、木星を、試聴♪ & ダウンロード
・ホルスト 惑星 を 試聴♪&ダウンロード

各惑星ごとに 試聴できます。 木星だけなど、1曲ずつダウンロードもできます。
・Jupiter、平原綾香バージョン 試聴♪&ダウンロード

・ジュピター、本田美奈子バージョン 試聴♪&ダウンロード

・Jupiter ポピュラーピアノ譜 をダウンロード
ホルスト 惑星 のおすすめCD 楽譜
左から:
*「惑星」と「スター・ウォーズ」のカップリングCD
*別の人作曲の「冥王星」を加えたCD 「小惑星」の世界初演も収録
詳しくは、http://www.toshiba-emi.co.jp/classic/rattle/news/ でも。
前記事のコメント欄に情報いただきました、tnさん、いつもありがとー!
*ピアノソロ版の楽譜 全曲版
*「木星」の中間部だけ 全音ピアノピース 難易度はB 初級上 になってます
amazonのCDランクは、他のポップスやJ-POPをおさえて堂々の一位ですが、品切れを起こしたらしく、今注文してもちょっと待たされそうです。お急ぎのかたはiTunes Music Storeでも入手できます。
http://www.oricon.co.jp/news/ranking/32870/
本当にすごい人気ぶりですね。広告はってるうちとしては、もっとアマゾンさんにもがんばってもらわないと困るんですが(笑)。
私は天王星だけ拾い聞き専門です。通しで聴くと力尽きるので(笑)。
かなり調子っぱずれなタヌキなんですが、途中からタンタンた〜ぬきの、た〜ぬきの、た〜ぬきの・・・とどんどん増殖、ポンコポンコ腹まで叩き始め・・・。
こんなアホな映像で頭の中いっぱいになってるのは私だけかもしれませんが、どうしてもタヌキだらけになっちゃって。ある意味癒されます。
製造元の東芝EMIの問題(製造能力)だと思いますよ。
ところで、iTunes Music Store(iTMS)と違って、全トラックをダウンロードできるサイトを見つけました(こちらはWindows Mediaですが)
http://www.maxmuse.com/pt/AlbumDetail.do?goodsCode=M000016725
EMIさんも売り上げ予想が外れて、喜びの悲鳴をあげているところでしょうか。
がんばれがんばれー(笑)。
今日の読売新聞に、東芝EMIさんは販売目標を5倍の「10万枚」に変更したって話が載っていました。
冥王星降格で、かえって人気が高まってしまったような感じですね。同情票?
毎年夏は仕事漬けでして、ようやくそろそろ人並みの生活に戻れそうです。
というわけで、またしつこく(笑)お邪魔したいと思いますのでよろしくお願いします♪
ニュースもろくに見ない生活をしているうちに、いつの間にやら冥王星がただの星☆になっちゃってました。あっけないなぁ。ちょっと寂しかったりして。
木星があまりにも有名になって、その影響でこの「惑星」を聴いたという人が私の周りには何人かいますよ。とっかかりクラシックとしてはいいのかも、ですね。
天王星がタヌキ、そしてセーラームーンまで!
やっぱり面白いなぁ(^.^)私も、もう電車で聴けない(笑)
このタイトルだけで期待に胸が躍ると思いますが(笑)、とりあえず読んでみてください。
http://ondine-i.net/column/column148.html
一番大変な季節、乗り切りました?
暑さと忙しさのダブルパンチ、ほんとうにお疲れさまで〜す。
頑張った自分へのご褒美、いっぱいしてあげないといけませんね!
かわいそうな冥王星のおかげで、木星フィーバー以来の「惑星」再注目なるか!?
あ、セーラーウラヌスが『天王はるか』って名前だったの思いだしちゃった。
すいません、セーラームーン、かなり好きだったみたいで。
天王星のはるかさん。知的でクールなキャラだったのに、それがタヌキのかぶりものして出てきたら・・・ ますますアホな妄想が(笑)。
こちらもなかなかゆっくりパソコンにむかえず、更新が滞っておりますが、なんとかのんびり続けていきたいと思ってますので、あきれずにお付き合い下さいねー。
うちでは、何故か絶対に登場しないあの女性が進化?(笑)。
なんだろう? 今、眠くて倒れそうなんで、後でじっくり楽しませてもらいまーす。
いづみこさんの文章、前になんかで読んだことがあって、なんつーか、ツボにはまるおもしろさだったのでそそるなぁ。
だらだら長文の中から大殺界の記述を発見してくださるなんて、光栄です! 新惑星発見なみ?
私は、この占いあまり詳しく知らなくて、そちらで研究させていただきますね。
で...うら〜み〜ますぅ〜(中島みゆきさん風に)、ドルチェせんせ。だってそうですよ、私この記事を読んで以降、笑ってしまって「天王星」を聴くことはおろか、思い出し歌いをすることさえできなくなってしまったのですから。私の口三味線では、カタカナ(ココ重要)で、「ターンターン ターララーラ ターリラーララー」だったんですけど、今は、ひらがなで、「たーんたーん」が出てきて...あーもうだめだ、あとはもう「たーぬきーの」に突入するしかありません。「クロイツェル・ソナタの3楽章って絶対『アメアメ、フレフレ、カアサンガ』だ」程度で喜んでいた私にはすごいインパクトでした。
bwv582さん。ご心配おかけしてすみません & お心遣いありがとうございます。
やったぁー! たぬき被害者の会、勢力拡大(ごめ〜ん)。
たんたんたぬきの天王星だよ、たぬきの腹づつみ♪ と歌いながら聞いています。家でのみ。
私の頭の中では、天王星全曲アニメーション化できるくらい、鮮明にタヌキたちの行動が見えてまして、もうどうしていいかわかりません。外でも聴きたい・・・
クロイツェルの雨降りは、気が付いてなかったので、確認しようとCD探したら、化石のようなカセットテープが出てきまして、しかも音がびよんびよんになってて、ぎょえ〜!です。
雨の中子供がスキップしてる光景なら、ほほえましくてクスッって感じだけど、大丈夫、まだ爆笑せずに外でだって聴けます。良かったぁ。
でも、ピチちゃぷラン2してる子供の顔をよ〜く見たら、ベートーヴェンにニマッっとされてしまった・・・
え〜ん、私の妄想を止めてくださーい。
こちらこそご迷惑をおかけしてすみません。以後書き込みには十分注意いたします。
で、私の一番は「火星」です。この組曲を初めて聴いたのは中学生の時です。叩きつけるような5拍子に打ちのめされました。今でも運転中のBGMにコレが鳴り出すとアクセルを踏む足に思わず力が入ります。まあ「ワルキューレ」ほどではありませんが...(制限速度を守りましょうね〜)
平原綾香さんのジュピターはちょっと複雑な思いです。あの冨田勲さんが遺族の元へ何度も通い、ようやくシンセサイザー編曲を許されたというお話を聴いているもんで。確かにメロディはこの上なく美しいです。歌いたくなる気持ちもよく分かります。平原綾香さんに責任は無いんだろうけど...
こちらこそ、シーサーブログは、コメント修正が管理者以外できないので、ご不便をおかけします。
もしもの時は、消してくれー!と書いておいてくれれば、ちゃんと削除しますから、安心してドルチェと遊んでやってください。
「火星」もかっこいいですよねー。 「天王星」の次に好きでして、私はこの2曲でほぼ満腹みたいなところがあるんですが。
ホルストさんは、編曲のほか、バラバラ演奏も禁止したって話だから、こーゆー聴き方されてむかついてるかもしれませんが、親しみやすいかたちで広まっていかないともったいないから、許して〜!と拾い聴きしちゃいます。
それでは、たぬき被害者拡大の任務、頼みましたよ! 木星や火星なみの人気曲になってほしー。
火星で暴走、ワルキューレで爆走、天王星では、たぬきしゃんたちと楽しいドライブを。
安全のため、聴き過ぎには注意しましょう!?
火星と言えば「5拍子」です。他に5拍子で有名な曲はチャイコフスキーの「悲愴」交響曲の第2楽章のワルツでしょうか。そういえば海王星も5拍子。しかしもう1曲、5拍子のいい曲があるんです。ジャ〜ン。それは「ウルトラセブン」の劇中で使われた曲デース。「ウルトラホーク1号」が基地の中を発射台まで運ばれていくシーンに使われていました。マニアックな曲ですが、これが「火星」に似ていてなかなかいいんですよ。
さすが男の子ですね、ウルトラシリーズに詳しいあたり(笑)。
ウルトラマンたくさんいすぎて、私はどれが誰だか判別できません。
あ、母と父はわかります! 髪型っちゅーか。
5拍子の話では、チャイ6登場率ナンバー1でしょうね。火星より通じやすそう。
そうそう、ポロネーズの項で、大物が釣れてますよ。喜べ〜!!!
「火星」と「ウルトラセブンの曲」ですがちょっと補足がありまして、よく似ているのですが決定的に違うところがあります。「火星」は「タタタ・タンタン、タタタン」で「3対2」分割ですが、「ウルトラセブンの曲」の方は「タンタン、タタタ・タンタン」で「2対3」分割なんです。昔「オーケストラがやってきた」で山本直純さんが「前者を『人参と、大根』と振り、後者を『山本、直純さん』と振り分ける」と説明していたのを覚えています。
青島先生のお話は相変わらずおもしろいですね。 私も大好きなんですが、ただ、現在は他の説を支持してる人の方が多いんじゃないかと思う点が多々あるので、影響力が強いだけにちょっと恐いかな。
N響の茂木さんとかも、もの言いたげな感じでしたよね(笑)。
一部の個々の作曲家や、楽曲についての研究やこだわりは、演奏側の人間のが強いんじゃないかなぁと思うこともあります。
12312とか数字で言うより、意味のある言葉でやった方が、ずっと楽しくわかりやすくて良いですよねー。 最近は、子供たちのリズムや拍子の学習も、みんなそんな感じで、楽しくやってます。
ウルトラシリーズわかる人たちは、うんうんってうなづいて、懐かしい思いでいっぱいになりながら読んでるんだろうなぁ。 私は、ウルトラセブンじたいが、顔わかんない・・・
こちらのブログの某所で「たき火」が気になっていたところ、「たぬき」も見つけて、喜んでいます。
その気で聞いてみたら、「天王星」はなるほど、タヌキだ・・・
ちなみに、私も天王星人なんです!
誰か、今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートで「水夫のポルカ」を聞いて、冒頭部分
「しょ、しょ、しょじょう寺」に聞こえた人いませんか〜(叫んでみた)
似てる曲を探せ!シリーズになってますね(笑)。
わ〜い、また共通点発見。 この曲は天王星人の主題歌にしましょう!?
私好みの、かなりへんてこなタヌキしゃん♪に変身してまして、1度そう思ったら妄想は止まらない・・・
「水夫のポルカ」知らないので、残念わかんないんですが、なんとそちらにもタヌキが出没?
2ちゃんねるで、『タマゴクラブ<プロコフィエフ>ヒヨコクラブ』とかいう項目を見つけて、何だろう?髪がアレだから? と謎に思ってたら、交響曲第3番が「たまひよ」のCM曲に似てるって書いてあって、それまで一度もタマヒヨだと思ったことなかったのに、そう言われてみると そう聞こえてしまい、すっかり爆笑曲に・・・
その気で聴くと確かに・・の罪作り、「水夫のポルカ」でも犠牲者が出るんだろうなぁ。
いやん、あなたってば罪な女(爆)。