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2006年08月22日

デンターシステマのCM曲は? ビバルディ

椎名桔平さん出演の デンターシステマCM曲は、「四季」 でおなじみ、ヴィヴァルディさんの曲です。
曲かわいいですし、長いこと同じ曲使ってるみたいで、すっかり デンターシステマの曲として定着してる感じがします。 太田胃散のショパンなみに、同じ曲を使い続けてほしいなぁ。

ライオン株式会社のサイトでCMが見られます → http://www.lion.co.jp/ja/seihin/tvcm/oral/
デンターシステマライオン (歯磨き粉)、デンターシステマライオンハブラシ、デンターシステマデンタルリンス、3種類のCMが見られるようになっていますが、それぞれ 主役の楽器が違うアレンジになってて 聞き比べてみるのも楽しいです。
[追記:2008.3月 もう このCMは見られなくなっちゃってるみたいです。残念。
これ、マンドリン協奏曲は、キャノン デジタルビデオカメラivisのCM曲として放映中。]

デンターシステマのシリーズで使われているのは、
  ヴィヴァルディ作曲 マンドリン協奏曲 ハ長調 RV.425 の第1楽章
  アントニオ・ヴィヴァルディ (1678 - 1741) イタリア ベネツィア生まれ、ウィーン没

簡単に言っちゃうと、マンドリンという楽器が主役で、弦楽合奏を伴奏に従えて目立ってみたり、掛け合いをしたり、一緒に溶け込んで演奏したり、まぁ いろいろやるわけだ。
ビバルディの協奏曲の典型的パターンで、急ー緩ー急の3楽章構成になっています。

RVとは、リオム番号といって、本人の死後、研究家によってつけられた ヴィヴァルディ専用の作品目録番号です。
モーツァルトにおけるKV (ケッヘル番号) みたいなものですが、モーツアルトのが 作曲年代順に番号ついてるのに対して、ビバルディのリオムは 楽曲ジャンル別に番号がついています。
バッハのBWVと同じタイプですね。
CDを買う時など、この作品番号で確認すると間違えなくて とっても便利。

ちなみに バッハは1685年生まれですので、ヴィヴァルディの方が、ちとお兄さんです。
全盛期の状態で比較すると、その当時 ビバルディの方が、ぶっちぎりで 知名度も人気も上。
バッハが ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲を 鍵盤楽器用に編曲してみたりして 研究してた様子や、ビバルディの協奏曲の様式などについては、バッハ作曲 セブンイレブンCM曲 (おでん篇) で書いてますので、よかったら読んでね!
あ、このお二人、実際に会ったことはありません。

ヴィヴァルディは、ピエタ慈善院 (女子孤児院兼音楽学校) の教育者としてのキャリアも40年近くありまして、高度な技術を持ち 人気があった彼女たちに演奏させるための曲を、次々と書いたのも手伝って、すごい多作です。
協奏曲だけでも500曲くらい、オペラだけでも45曲以上、全部あわせると800曲くらいでしょうか?
ものすごいスピードで楽譜を書くので、その音符は 稲穂が風になびくが如く斜めになり。
創作して書いてる人の方が速すぎて、清書する写譜屋さんのところで、どんどん楽譜がたまっていく クレージーな状況。
バッハは オルガンなど鍵盤楽器の名手 (ヴァイオリンも上手かったらしいけど)、ビバルディは バイオリンの名手
それも 当時としては、後の世のパガニーニばりに超絶技巧を誇るヴァイオリニストだったんだとか。
ヴァイオリンの他、管楽器とか いろいろな協奏曲書いてるのに、鍵盤主役の曲がありません。
ピアノ専攻の私にとっては、バッハに比べて 興味がいきにくい作曲家さんでして、実は、曲もほとんど知らなかったりします。 一応、超有名どころだけは所有していても、滅多に聴くこともなく・・・

トリノオリンピックの時に、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 「四季」 が活躍しましたので、私もたまには聴いてみるかー! と。 そしたら、「マンドリン協奏曲」も入ってた。
思わず、「あ、デンターシステマの曲!!」 と叫び・・・
うちにこの曲があるなんて、思ってもみなかったんで びっくりしました。
いや〜、それまで曲名すら知りませんで(汗)。 すいませーん。
わはは。 どうしても趣味が偏りますので、まぁ、そんなことも多いです(笑)。

この曲で主役の マンドリンとは、リュート属の有棹撥弦楽器です。 全長60センチくらい。
ギターもネック (棹) のある撥弦楽器 (はつげんがっき=はじいて音を出す弦楽器) なので、お仲間といえますが、ボディの後面が平らでなく 球形になってるのが ギター属と違うところ。
リュート属の方は、ゆでたまごを縦半分に割ったような形で、黄身側に弦が張ってあるとでもいえばいいかなぁ?
もうちょっと胴の上部が先細りになってるので、イチジクを半分に割った形、などと表現されます。
ついでに、リュートという楽器は、糸巻きの部分が 後ろ側に90度くらい折れ曲がった形で、マンドリンは 折れ曲がっておりません。

マンドリンといえば、アクオス携帯の新CM 砂場篇で、話題騒然!?(んなわけないか・・・) プロコフィエフ作曲のバレエ 「ロメオとジュリエット」 にも登場します。
第2幕の第1場、ヴェローナの街の広場でのカーニバルのシーンで、道化たちがマンドリンを手に踊ります。 「マンドリンを手にした踊り♪」
作曲者編の組曲には入れられてない曲ですが、アバド&ベルリンフィル のハイライト版だと入ってるので 試聴で マンドリンを満喫してみて。
   ここ → プロコフィエフ ロメオとジュリエット ハイライト 7が該当曲です。 試聴♪
うちの デュトワ&モントリオール響のハイライト版には、入っておらず・・・ 残念。
ロメジュリって、それぞれの人物を表現したモチーフや、状況描写のどんぴしゃ加減は プロコフィエフぶらぼー! なんですが、ふつーに曲として聴くなら、もっと別の曲のが 新規プロコファンを釣れたんじゃないか、とつい思ってしまうんですけれどもね。
もっと、へんてこびゅーてぃほー! で麗しいのだ、プロコちゃんは。
プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲や、ヴァイオリンソナタだって、その筋じゃ かなりの有名人気曲。
バイオリン奏者に嫉妬を感じるほど、ヤツが弦に与えるメロディーは ピアノのより麗しい。 くそー。
ロメジュリについて詳しくはアクオス携帯のCM曲は? 予想外だ! で。

結局、CMの一つや二つじゃ ドルチェの愛を得られなかったビバルディさんですが(笑)、雑学ネタ本などでは、「喘息もちの赤毛の司祭」 として、よくお目にかかります。
15歳で剃髪して聖職者の道を歩み始めますが、司祭なのにゲホゲホしちゃって ミサがあげられなかったとか、女性問題がいろいろあったり・・・
作品を高く売ることでも有名で、かなりの収入を得ていたはずなのですが、最後は 何故かモーツァルトと同じように、ウィーンで共同墓地行き
その生涯のほとんどをベネツィアで過ごしたヴィヴァルディですが (演奏旅行などに出ることはあった)、死の2年前くらいに 作品を安く売っぱらって旅費を作り ウィーンへ。
貧困のうちに亡くなったとも、よその国からの訪問者だったため 共同墓地に葬られたとも語られていますが、真相は よく知りません。
顔色悪くて影が薄い、いかにも虚弱そうな雰囲気の肖像画で そのお姿をよくお見かけします。

ヴィヴァルディ マンドリン協奏曲ハ長調 のCD 試聴

   
左から:
*マンドリン協奏曲はCM使用の1楽章だけですが、TVで聴いたことある! と叫びっ放しになりそうな曲を大量に収録。これはすごい!!
*ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲を集めたCD CM曲も全楽章入り
*マンドリン協奏曲を試聴 4がCMで使われてる第1楽章
*ギターバージョンで試聴 10が該当曲 同じCDの日本語版 題名などの参考にどうぞ



posted by ドルチェせんせ at 01:36| Comment(9) | TrackBack(0) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日の新聞によりますと、

太陽系惑星「8個案」で調整…国際天文学連合総会

 太陽系の惑星を9個から12個に増やすとする惑星の定義案を示していた国際天文学連合(本部・パリ)は23日、冥王(めいおう)星を惑星の地位から格下げし、8個にする修正案で最終調整に入った。(以下略)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060823-00000004-yom-soci

ホルストさんが喜びそうです(笑)平原綾香さんには関係なさそう。
Posted by tn at 2006年08月23日 15:11
冥王星?知らねーよー!とあの世でジダンダ踏んでたかもしれないですもんね、ホルスト氏。
セーラームーンの作者は、がっかりするかもしれませんが。
セーラープルートせつなさんに思いを馳せる ←実は、アニメ見てた人より(笑)。
どうせなら12個に増やせば、ホルストに捧ぐ「惑星」パート2でも、誰か作曲したかも?
ま、私は、「タンタンたぬきの天王星♪」が無事ならそれでよろし。
tnさんの先日のたれこみ情報のおかげで、毎日モーツアルト、スカトロカノン見られました〜。
オレの尻をなめろじゃなく、お尻にキスしてに変えちゃってましたね・・・
真面目なNHKにしては、がんばって放送できたほうでしょうか。
Posted by ドルチェ at 2006年08月24日 01:07
今日の朝刊一面はどこも「さよなら冥王星」の話ですが、サイモン・ラトル指揮のベルリンフィルが、別の作曲家による冥王星ほかを付け加えた「惑星」を出すそうです。

ある意味貴重な(?)CDです。

http://www.toshiba-emi.co.jp/classic/rattle/news/
Posted by tn at 2006年08月25日 08:53
椎名桔平のハミガキのCM、ビバルディだったんだ!…ってことで探してみたら ウチにもこの曲のCDあったりして(笑) 実はこの曲のCDに出会うまでは 「マンドリン」という楽器の存在すら知らなくて、当時は「ビバルディというやつは なんてマニアックなんだ〜」という感じで聴いていたのを思い出しました〜
ドルチェさんが紹介されていたアバド盤も…ジャケットは恥ずかしいですけど、マンドリンの魅力をたっぷり堪能できるCDですね。

バッハとビバルディ…今では断然バッハの方が有名ですけど、当時はビバルディ&ピエタの少女オケの人気の方がぶっちぎっていたのですね! ちなみに先日私が買った テレマンのCDの解説にも 「当時のテレマンの人気に比べれば、バッハなどはミジンコであった」ぐらいの勢いで 当時の力関係が説明されてました…ちょっとバッハが かわいそう(笑)
Posted by sumito96 at 2006年08月26日 21:10
バッハは生前は「古臭い音楽」とされ、テレマンやヘンデルの方が「モダン」とされていたのです。

バッハは死後も、メンデルスゾーンが「マタイ受難曲」を再演するまでは世間からほとんど忘れられた存在でした。「無伴奏チェロ組曲」にしても、20世紀のはじめにカザルスが再発見し演奏するまでは、つまらない練習曲とみなされていました。
Posted by tn at 2006年08月26日 22:48
tnさん
冥王星以外も曲できてたんですね・・・
せっかく全体のバランスも考えて「惑星」を配置したホルストさんに失礼なような気がしないでもないですが、話題になりそうなことには貪欲に食らいつく商魂たくましさ、さすがといえばさすが(笑)。
ドルチェも早速便乗しましょう(爆)。 情報さんきゅ〜。
マタイを蘇らせる行動に出た20歳の学生メンデルスゾーンくんは偉かった。
その前にベートーヴェンも大バッハの対位法の研究とか熱心にやってたみたいですし、大作曲家さんたちは、流行に左右されず良いものを見抜く力もすごいですね。
楽譜だけじゃ人気出ないですから、それを普及させる役割を果たす名演奏家さんも偉大だ〜。
Posted by ドルチェ at 2006年08月27日 22:45
sumito96さん
やっぱ、sumito96さんちにもありましたぁ?(笑)
私にとっては、ほんとに馴染みのないジャンルでして、たまには違う路線も聴くと新たな発見があって楽しいものですね!
もっと鑑賞時間もほしいし、でも練習時間もほしいし、辛いところです。
生前の評価は息子以下、エマヌエル・バッハの父ちゃんとして存在してたようなミジンコさんが、今や音楽の父ですものね。
バッハの影響なしに後世の作曲家を語れないようなあたり、やっぱ父だー。
ピエタの薄幸の美少女音楽隊は、それだけでもそそる存在な感がしないでも。
音楽会で見初められて嫁に行けなければ、修道女として一生を送る未来が待ってたそうで、ヴィヴァルディも画期的な嫁探しシステムのお役に立ってた?
Posted by ドルチェ at 2006年08月27日 22:54
こんにちは、ドルチェせんせ。記事を書くのも大変ですね。
上のtnさんのコメントの通り大バッハは死後忘れられた作曲家でしたが、ヴィヴァルディもおなじく忘れ去られのかわいそ作曲家だったようです。しかし大バッハが再発見された折、研究家の間では「この大バッハが研究し編曲までしているヴィヴァルディとは何者だ?」ということで発掘が進みめでたく復活を遂げたとの事。先人にはほんとに感謝します。
で、ドルチェせんせ。上のCD紹介の左から2枚目、クラウディオ・シモーネ指揮のCDはお持ちですか?お持ちでしたらその3曲目、ハ長調RV558を聴いてみてください。こんなの絶対にヴィヴァルディしか思い付かないだろう独奏楽器群&テーマのハイテンション協奏曲です。少々低血圧気味の私もこれを聴けば朝からイェ〜イです。
Posted by bwv582 at 2006年10月09日 16:02
バッハのおかげで、芋づる式にヴィヴァルディ発掘されて良かったですよね。
バッハ復興に関しては、メンデルスゾーンの功績ばかり習うんですが、その前に何度か注目、忘れられだった話を最近読みまして、大変興味深かったです。
たくさんの収集家や研究家さんのおかげで、バッハが今に伝わってるのかぁと思ったら、何か感動的でした。そして、そこからビバルディへと。
R558ですね。残念ながら持ってないので、機会があれば聴いてみます。
ハイテンションなのなら、私も好みかもしれませぬ(笑)。
彼の協奏曲の楽器群の組み合わせ表を見ると、すごいバラエティに飛んでますね。
音楽としては聴いてないんですが、かなり冒険心の強い人だったんでしょうか?
聖職者でありながら女性と暮らし、ゲホゲホし、雑学ネタで描かれる人物像は、かなりそそるものが。どうも、興味持つ観点が下世話で、音楽的でなかったりする私。
Posted by ドルチェ at 2006年10月11日 08:10
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