どちらも サッカーを意識したCMに なっていますね!
企業のサイトでCMが見られます。
SUZUKI SWIFT → http://www.suzuki.co.jp/dom4/senden/
「スイフト・ドイツロマンチック街道篇」 をクリック。
一番下の TVCMストリーミングから CM映像が見られます。
2002年に続き、ワールドカップ2006年も 日本代表メンバーに選出されている 稲本潤一選手が 車で走る中、おおおー♪と 「凱旋行進曲」 が流れます。
企業のCM情報では、「サッカーの応援歌風にアレンジされたアイーダ♪」 と書かれています。
(注:2006.9月現在 CM変わったみたい。 「走りたい道がある」篇 スイフト新CM曲は、
Around the world / KANDATA
ラララ ラミシール♪ ラミシールATでは、ららら♪ヴァージョンで 流れます。
第一三共ヘルスケア CMギャラリー → http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/tvcm/
元日本代表で、現在は サッカー解説者の福田正博さんが 出演なさっています。
「チーム・ラミシールAT」 の個性豊かな選手達を まとめるキャプテン。 という設定なんですって。
アイダ設計のCMでも、この曲が アイダアイダ♪ と歌われていて爆笑。「アイーダ」にひっかけ?
あと、昔、日清ラ王のCMでも、ラララ♪で この曲が歌われていたよね?
オペラ 「アイーダ」 の 第2幕 第2場 「凱旋行進曲」
ベルディ58歳頃の作品です(1870-71作曲)。 1871年12月 エジプト カイロ劇場で初演。
ジュゼッペ・フォルトニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ (1813.10.10 − 1901.1.27) イタリア
ヴェルディ アイーダのあらすじ −−−−−−−−−−−−−−−
エジプト軍の総大将ラダメス(テノール)と、エジプトで奴隷になってるアイーダ(ソプラノ)の 悲恋の物語です。 彼女、身分を隠していますが、実は、敵国エチオピアの王女さま。
ここに、お邪魔虫?エジプトの王女アムネリス(メゾ・ソプラノ)が絡みます。 こちらも ラダメスのことが好きなんですねー。
エチオピア討伐軍の将軍に任命され 手柄をたてて戻ったら、ぜひアイーダと一緒になりたい! と 夢を歌うラダメス。 「清きアイーダ♪」
エチオピア討伐に出征する恋人に 「勝ちて帰れ!♪」 と言うことは、父王や 祖国の民の不幸を願うこと。 悩み苦しむアイーダちゃん。
そして、ラダメス率いるエジプト軍は、勝って帰ってきます。
エジプトの人々が 「イシスとエジプトの神に栄光あれ!(凱旋の合唱)♪」 で盛り上がる中、本日のテーマ曲 「凱旋行進曲♪」 にのって、ご帰還です。
捕虜の中には、一兵士のふりをした エチオピア王がおりました(アイーダのパパですね)。
王女アムネリスと結婚し 後継者となるように、とのエジプト王の言葉に、民衆は 再び 喜びの大合唱。「凱旋の合唱♪」
複雑な思いのラダメスと 絶望のアイーダ。
一緒に逃げましょう! ということになり、どの道を逃げればエジプト軍がいないのか、誘導尋問にひっかかり、ラダメスは 軍の機密を漏らしてしまいます。
エジプト軍の配備を聞き出すよう、アイーダは、父王に つめよられていたのでした。
聞いちゃったもんねー! とエチオピア王が飛び出してきて、後悔するラダメスを説き伏せ 3人で逃げることになりましたが、見つかってしまいます。
アイーダ父娘を逃走させ、自らは 剣を捧げて捕らえられるラダメス。
私が助命嘆願するから! と口説く 王女アムネリスを拒絶、裁判でも 一言の弁明もせず黙秘。
裁判の結果、ラダメスは 裏切り者として、地下牢に 生き埋めにされることになりました。
巨石で閉ざされた地下牢で、恋人アイーダに思いを馳せながら 死を待つラダメス。
なんとその中には、アイーダが 先回りして潜んでおりました。
二人は 天国で結ばれることを喜びながら、静かに息絶えていきます。
地上では、愛する人の冥福を祈って 神殿に祈りを捧げる アムネリス・・・
−−−−−−−−−−−−−−−−−− アイーダのあらすじ ここまで
「凱旋行進曲」が流れる第2幕は、巨大な凱旋門のセットに、ものすごい人数。壮大な場面です。
民衆やら、王家の人、それに使える人々、凱旋してくる兵士たち、捕虜たち・・・
このオペラ、戦闘シーンは登場せず、凱旋前に繰り広げられるのは 女のバトル、心の探り合い。
ラダメスとアイーダの仲に ピンときちゃったアムネリス。
アイーダのことを、お友達だの、妹のようにかわいがってるだの 言ってたくせに、
何さ、お前なんて奴隷のぶんざいで、私は 戦勝国エジプトの王女なのよ! 身分の違いを思い知れ!! なノリで いじめます。
私だってエチオピアの王女! と言ってしまいそうになるのを抑えて、許しを請うアイーダ。
アムネリス、いたい女です。 コケにされまくる、なんとも憐れな エジプトの王女さま。
ヴェルディといえば、イタリアオペラを代表する作曲家。
アテネオリンピックの時に、「トゥーランドット」 の作曲者として話題になった プッチーニと2人、代表格と言って良いかと思います。
そのプッチーニさんが オペラ作曲家を志すきっかけになったのが、この 歌劇「アイーダ」 。
18歳の時 ピサで 「アイーダ」を見て以来、尊敬するヴェルディのように、オペラ作家を目指した と言われています。
プッチーニのオペラ 「蝶々夫人」 で、蝶々さんが 白塗りになってる場合がありましたが、このアイーダちゃんは、茶塗りになってたりします。 パパのエチオピア王も 同じ色。
トゥーランドットについての記事は、こちら 蝶々夫人についての記事は、こちら
壮大なスケールで描かれる 華麗なオペラということで、歌劇「アイーダ」は、人気があるようです。 エジプトな異国情緒も うけてるんでしょうね。
テレビで放映される機会も多いほうだと思いますので、見つけたら、ぜひ ご覧になってみて下さい。
あと、ヴェルディのオペラで 放送機会が多いのは、「椿姫」 かな?
「椿姫」 も、おぉ!聴いたことある! な曲が いろいろ登場すると思うので、入門におすすめです。
ヴェルディ アイーダのDVD 凱旋行進曲のCD
試聴、ダウンロードは、こちらの記事をご覧下さいませ → サッカーには、やっぱ 凱旋行進曲
凱旋行進曲のピアノ譜(ソナチネ程度) → クラシック名曲の花束6 タイスの瞑想曲
いよいよ 本日、日本は初戦。 オーストラリア × 日本 ですね!
さすがに 試合まで見る余裕がないので、結果と スポーツニュースなどで 楽しんでいますが、
がんばれニッポン!! 決勝トーナメントに 出場できますように。
あとは、ドイツチームを応援しております。 イタリア曲の話だったのに、ごめ〜ん。
-------------------------------------------------------------------
参考文献:作曲家別 名曲解説ライブラリー24 ヴェルディ|プッチーニ
別冊宝島EX オペラの本