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2006年05月18日

きらきら星変奏曲って、僕の曲のこと?

モーツァルトさんの代わりに 言ってみた。
ご本人、自分の曲が 『きらきら星の主題による変奏曲』 なんて呼ばれてるの知ったら びっくりかも。
「えーっ!? あの主題、キラキラ星って呼ばれてるの?  童謡だってぇ〜??」
  ひーぃひっひっひー (映画 アマデウスでのように、素っ頓狂な声で笑ってほしー)
「僕は、流行りのシャンソンを使って 曲を作ったはずだけど。 原曲は 恋の歌だっちゅー」

きらきら星の主題による変奏曲』 略して、『きらきら星変奏曲
このような題名を使うことが多いと思うのですが、正式には、次のようになります。

「あぁ、お母さん、あなたに申しましょう」 による 12の変奏曲  ハ長調 K.265 (300e)
 12 Variationen uber "Ah, vous dirai-je, Maman"     1781-82作曲? 1785年出版
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756.1.27 ザルツブルク − 1791.12.5 ウィーン)

どどそそららそー♪ のメロディーが、最初に 思い切りわかりやすく流れた後、変身して登場すること 12回、最後に これでおしまいよ! の部分が流れて 終了。  主題 → 12種類の変奏 → コーダ

日本では 『きらきらぼし』 として有名になった この主題のメロディー、原曲は、1770年代 パリで大流行した シャンソンです。
「ママ聞いて、私、恋になやんでるの!」 ってな感じで、恋する気持ちを 母親に打ち明けるような歌。
うちにある全音ピアノピースの楽譜では、『ママ、きいてちょうだい』 って題名になっています。
流行曲をもとに 即興演奏だの変奏だのやれば、聴衆は大喜びでしょうから、変奏曲主題としても、当時は 最も人気のあるメロディーだったんだとか。

モーツアルトとパリ
この頃、モーツァルトは 求職活動の旅で、パリを訪れています。
1778.3.23 から 9.26 まで パリに滞在。 22歳
パリには作曲家とよべるような人が少ないぞ! ってことで、パパが狙いをつけたようです。
7歳と 9歳の時のパリ訪問でも、天才少年として評判になりましたし。
故郷 ザルツブルク宮廷のコンサートマスターを辞職までしての旅で、よその宮廷への就職を狙って パリ以外の地も いくつかまわりましたが、就職は かなわず。
結局、音楽に無理解な雇い主 コロレド大司教のもとへ戻り、宮廷オルガニストの肩書きで 復職するはめになっちゃうんですが。 (年俸は、前よりUP)
おまけに、このパリで、旅に同行してくれていた母親が病気になり 亡くなってしまいます。
天才作曲家に見合う活躍の場を!と パパが大借金をしての旅支度でした。
一緒に失業するわけにはいかない父、でも、あんな世間知らずの我が子を 一人で旅に出したらどうなることやら・・・。 で、母親だけが同行させられるはめになったわけ。
幼い頃からずっとモーツァルトの才能にかけてきた家族たち、父母姉と 一家総出で犠牲になっていたような感じが。

というわけで、以前は、このパリ滞在中 1778年にこの曲が作曲されたと考えられていたようです。 最近では、その数年後に作曲 とされてるみたいですが。
この曲は、弟子の学習用に書かれたなんて話もありまして、真相はいかに?

トルコ行進曲は別として、やはり 覚えやすい題名、しかも 誰もが知ってるメロディーが流れるということで、モーツァルトのピアノ曲の中では、とても人気があるようですね。
ピアノオムニバスアルバムみたいなのにも、よく入ってますし。
この曲、全音ピアノピースの難易度では D 中級上 と分類されていますが、モーツアルトの譜読みそのものは 比較的らくですので、いいな!と思ったら、無謀に感じても挑戦してほしいなぁ。
変奏曲だと 区切っても弾きやすいし、簡単な第○変奏だけとか、少しずつ遊んでみてくださいね。

私も 小さい頃、最後の たらりら速いのが 超かっこいー!と 憧れまして、さっさと楽譜をおねだり。
和音もろくに読めない、臨時記号もわからない、でも どれみのフリガナふって それなりに遊んでた形跡がありまして、今見ると すごい執念だなぁと。 我ながらおそろしい(笑)。
なので、長い期間を経て、最後にようやく 第12変奏の速いのも 転ばないで弾けるようになった時は、グッときました。 感無量。
その前に、すっごいゆっくり弾きだけど 何とか全てのおんぷを読めた時が、一番嬉しかったですけれどもね。
別にCDみたいに弾けなくても、自分なりに満足できる幸せな瞬間って たくさんありますので、みなさま どんどん無謀な挑戦をしましょう!

最近のモーツァルト騒ぎで、『きらきら星変奏曲』 の名を耳にする機会が増えたのか、『きらきら星』 そのものが、モーツァルトの曲だと思ってた子がいました。
「モーツァルトのきらきら星」 なんて会話が飛び交ってたら、小さい子供が混乱するの 当たり前かもしれませんねぇ。
ちなみに、ピアノの教材で、童謡の 『きらきら星』 が登場する時には、 「フランス民謡」 と書かれています。  「ふらんすのふるいうた」 とか。
ひらがながかわいい、幼児の楽譜。
もーつあると の きらきらぼしへんそうきょく の おはなしでした。


きらきら星変奏曲の楽譜 おすすめCD

ダウンロード & 試聴はこちらから
  「5 きらきら星12の変奏曲ハ長調(オルゴール) 」 とあるのが該当曲。
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参考文献 : ピアノ名曲110選 グレードA おさらい会ピアノ名曲110選 ピアノ・レパートリー事典  

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posted by ドルチェせんせ at 08:34| Comment(8) | TrackBack(0) | 音楽おもしろネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ドルチェせんせさん、はじめまして。
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初めての書き込み失礼いたします。

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突然の書き込み、大変申し訳ございません。
お邪魔でしたら削除していただければと思います。

どうぞよろしくお願いします!
Posted by 高橋 at 2006年05月18日 15:23
高橋さん、情報ありがとうございます。
後ほどゆっくりそちらのサイトを拝見させていただきます。
Posted by ドルチェ at 2006年05月20日 02:34
昨日20日付の朝日新聞土曜版be(business)に、「モーツァルト狂騒曲」って記事が出てました(下記リンク)。

その中で、人間以外にも効能?がある(かも?)ってことが書かれてましたが、(耳のついてる)鶏や乳牛はまだわからなくもないけど、トマトや日本酒は関係ないっしょ〜〜

http://www.be.asahi.com/20060520/W13/20060511TBEH0025A.html

Posted by tn at 2006年05月21日 11:33
ほんとに、モーツァルトブームはすごいのですね。 世の中、流行りもの好き?
ショスタコーヴィチさんが「オレだって、もうすぐ100歳だ!」と、文句たれそうです。
植物に「ありがとう」「かわいい」など愛情こめた言葉を言うのと、「ばかやろう」と暴言を浴びせるのでは、枯れ具合が違ったって聞いたことありますんで、実は聞く耳持ってるのか!?
波動がどうこう、難しくてよくわからなかったのですが。
トマト同士で、「この演奏は良くない」だの、「もっと、前衛音楽を聞かせろ」だの言ってたりしてさ。
モーツァルト味だの、ショパン味だの、バッハ味、なんちゅうトマトや牛乳が出回る日が待ち遠しいです!? モーツァルト以外が聞きたいトマトだって、いるかもしれないわよね。
Posted by ドルチェ at 2006年05月23日 01:21
明日24日のNHKテレビ「ためしてガッテン」でモーツァルトをやるらしいです(なぜに?)

http://www3.nhk.or.jp/gatten/schedule/index.html
Posted by tn at 2006年05月23日 13:40
ドルチェせんせい、とってもご無沙汰です〜!
お元気ですかあ?

最近忙しく、全くひとさまのブログ巡りができなくて。。。
今日は研修で早く帰れたので、久々のコメントです♪
ふーん、きらきら星ってシャンソンだったんですか!なるほど。
『枯葉』はジャズのスタンダードと思われていますが、もとはシャンソンだっていうのとおんなじですかね。

Posted by めいちゃん at 2006年05月24日 20:14
tnさん
たれこみ情報のおかげで、見逃さずにすみました。
有名作曲家の中国語表記の話だけ、楽しかったです。だけ、ですが(笑)。
いい加減、モーツァルト番組もネタ切れなのかな。
Posted by ドルチェ at 2006年05月25日 02:22
めいちゃん、お久しぶりですー。おつかれさまぁ。
私も、ブログ巡りどころか、自サイトの更新はおろか、パソコン起動すらさぼってる始末です。
私の場合は常習犯ですが(笑)。
楽器の練習より、さらに、根性いりますね。忙しい時のブログ。
「枯葉」はジャズでも愛されてますものね。 先に聞いたものによって、元祖のイメージが出来上がっちゃうのかも。
私も「きらきら星」のシンプルなメロディーは、手をきらきらさせながら踊った幼稚園時代のイメージが強すぎて、シャンソンとか言われても全くピンとこないです。
次記事は、たぶんトランペッターさんが詳しい分野。私にとっては、あまり馴染みのない分野の話に挑戦してみました。
もし、そちらで記事とか書いてましたら、トラバよろしく〜♪
Posted by ドルチェ at 2006年05月25日 02:28
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