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2006年05月10日

モーツァルトの お下品な歌

正直、これ書くの 迷ってたのですが・・・
私は、彼の こーゆーいたずらっ子みたいなところ、とても魅力的だと思っています。

映画 「アマデウス」 を見て、モーツァルトの神聖なイメージが崩れて がっかりした、なんて方は、この記事は 読まない方が良いかもしれません。

でも、あまりにも高い次元の思想で生きてる人の曲を、普通の人が素直に感動できるのか?

モーツアルトに限らず、偉大なる作曲家さんたちについて調べてみると、その あまりの俗っぽさに 驚いたり、ホッとしたり。 聖人君子を探すほうが 難しそうです。
彼らは、すごい才能を持っていたけど、普通に人間らしい生活も していました。
くだらない冗談も言えば、スケベ話に萌えることもある。 娼婦のお世話にだってなる。
むしろ、その傾向は強いようで、くせのある性格の人が 多い気がします。
良い面も悪い面も 思いっきり強く出ているような。 ものすごい人間くさいです。
だからこそ、いろんな感情に対して、心にグッとくるような作品を 生み出せたんじゃないかなぁ? って思っているんですけれどもね。

どうでしょう? おバカな部分のモーツァルトも愛せそうですか?
イヤでなかったら、この先をお読み下さい。

さぁ、よろしくて?

モーツァルトは、卑猥な歌やら、お手紙だの、いろいろ残しています
今日は、その中でも、彼が大好きだった 汚くて下品なお歌について お話しましょう♪

恋人同士や 夫婦での きわどいお手紙のやりとりやら、エッチ系エピソードだったら、別に彼に限らず いろんなお方の話が残っていますが、アマデウスくんは、特に ばっちぃ話が好きで有名。
このスカトロ野郎! なんて ののしる輩も いるようですが、単に 幼児性が抜けなかっただけ、子供みたいに 純なお人だったのだと 私は思っています。
小さい子って、うんちの話とか好きですよね? 子供の頃、変な替え歌とか みょーに流行ったり。

まず、モーツァルトの下品な歌で、一番わかりやすい題名は これでしょう。

おれの尻をなめろ K.231 (Leck mich im Arsch) 6声用カノン 
 1782年作曲 モーツァルト26歳、コンスタンツェと結婚した年ですね。
歌詞があまりに卑猥だったため、ブライトコフ社は、最初 (1798-1806年に出版された全集で)、『愉快に暮らしましょう』 の題名で、別の歌詞を作って出版したようです。

これだけでは飽き足らず・・・
おれの尻をなめろ、きれいにきれいにね K.233
 (Leck mir den Arsch fein recht schon sauber) 1782年作曲 3声用カノン
前曲より さらに卑猥度は高いらしい。 こちらは、最初、モーツアルトの他の歌 『わたしゃ酒が何より一番』 の歌詞をつけて出版。 

昔は、くさいものにゃフタをする傾向があったようですが、現在では、伝記の巻末についてるような作品目録にも ちゃんとこの題名で載ってますので、探してみては?
真面目な本で、ポロッと このタイトル出てくると おかしくって。

この 「尻をなめろ」 って言葉がお気に入りだったのか、他にも いろんな曲で登場させています。
ちなみに独語辞書では、leck が なめろ、 Arsch が 尻 ケツ。
  Leck mich! おれのケツでもなめやがれ!  Leck mich am Arsch! くそくらえ!
などと載っていまして、口汚くののしる時の言葉みたいですね。 ← わざわざ調べる私も相当バカ。

わたしゃマルスとイオニア人になるのはむつかしい K.559
 (Dfficile lectu mihi mars)  1788年9月2日作曲 3声用カノン
意味のないラテン語風の歌詞が、「俺の尻をなめろ」 と ドイツ語で聞こえるように 狙ったもの。
第2節では、さらに 「俺の尻と○○○をなめろ」 と 進化するようで・・・
バイエルンなまりで どもり癖のある友人に歌わせると、発音がおかしく、こんな卑猥な言葉に聞こえて みんな大喜び。
この曲に続いて みなで歌って さらに楽しめるよう、裏ページには 次の曲を用意しておきました。

おお、お前、ばかなパイエルよ K.560a 1785-87年作曲 4声用カノン
モーツァルトの友人 パイエルさんは、バイエルン出身のテノール歌手。
そう、前の曲で からかわれて遊ばれちゃった お友達です。
ところどころ、歌詞を書いておきましょう。
「おお、バカのパイエル、お前はのらくら、駄馬そっくり・・・ 顔にウン○すりゃ目が覚める。お願いだから僕の尻をおなめ、おなめ、おお失敬、お尻をしまおう・・・」
 (トリビアの泉だったかなぁ? テレビ番組で、声楽なおねーさんが、大真面目に日本語で歌ってくれたのは これだったっけ?)

このパイエルの曲が、よっぽどうけたのか、名前だけ入れ替えた曲まで制作。
おお、お前、ばかなマルティーンよ K.560b 1788年9月2日 4声用
先ほどの曲は へ長調でしたが、こちらでは ト長調に変更。

プラーター公園に行こう、狩場へ行こう K.558 1788年9月2日 4声用
「・・・プラーター公園には、蚊とウン○がいっぱい」 の歌詞が・・・

おやすみ、お前はほんとのおばかさん K.561 1788年9月2日 4声用
ここでいう おばかさんは、去勢牛さん の意味だそうです。
「・・・チュッ チュッ。今夜はもっとしなくちゃ。おやすみ。ベッドにウ○コをしよう。音立てて。・・・そして、お尻に口につけてなめてね」

お友達と一緒に こんなアホ歌を歌っちゃぁ、ひぃひぃ笑って遊んでた姿が 目に浮かぶようです。

ある日、洋服のリボンを失くしちゃたモーツァルト。
わざと 下品なウィーンなまりのテノールで、リボンはどこなの?♪
それに同じ調子で答える 奥さんのソプラノ。 この騒ぎに バスの友人まで加わって、バカふざけの三重唱に発展。  『いとしのマンデル、リボンはどこなの?』 K.441
ザルツブルク出身のモーツアルトも、なまりが強かったって話を聞いたこともありますが。
何だか 毎日がオペラの1コマのようで、日常生活にも いつも音楽があって 楽しんでた様子がうかがえます。 楽しいことが大好き、お遊びが大好き
歌詞でも笑わせてくれる彼ですが、そのお手紙は、さらに凄まじいものが・・・
マジで 腹がよじれます。  おすすめ本 → 「モーツァルトの手紙」 本

天から降りそそいできたような純粋さ、崇高な美しさの曲もあれば、一般大衆が喜ぶツボを 思い切りくすぐって、サービス精神満点で楽しませてくれる曲もある。 そして、こんなおふざけな歌も。
神童などと呼ばれる天才なのに、この親しみやすいキャラ
モーツァルトの音楽が愛される理由の一つなのかもしれませんね。

クラシック嫌いの人から、「過去の死んだ音楽弾いてて 何がおもしろいの?」 と言われたことあるのですが、私にとっては、全然死んでおりません。
作曲家さんたちの生活ぶりを覗かせてもらうことは、命を吹き込む一つの手段みたいな感じで、さらに 活き活きとよみがえり・・・。 気分はイタコ?
遠い存在ではなく、共感持てるような低いレベルまで 降りてきていただく。
マブダチの曲を弾いてるような気分になりたい!
これが、バカネタに執着してきた理由です。
なので、どうぞ、「んまぁ お下品!」 と 目くじら立てずに、お許しくださいませね。


モーツァルトおすすめCD

   

左から:
*いろんなジャンルでモーツァルトが楽しめる、おすすめCD6枚組み。 ディスク:2に、おおおまえは,ばかなマルティンK.560 おやすみ! ほんとののろまさんK.561 が入ってます。
*崇高で美しい音楽だって書いてます! モーツァルト時代の楽器を使った「レクイエム」
*オペラのアリアの名曲集。
*モーツァルトのピアノ協奏曲で一番好きな、27番。 人気のあるニ短調の20番と一緒に。

アマデウスのDVD を探す       参考文献 : モーツァルト事典


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posted by ドルチェせんせ at 01:29| Comment(15) | TrackBack(2) | 音楽おもしろネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
モーツァルトは端から端まで楽しめる作曲家ですね(笑)記事読んでたら「アマデウス」で彼が仲間たちと笑い転げていたシーン が浮かんできました〜

それにしてもこんなおバカな歌にも きっちりケッヘル番号がふられていたとは。。。
Posted by sumito96 at 2006年05月13日 17:12
ご無沙汰してます。お元気ですか?

いやー面白いですねぇ。天才もやはり人間。いろいろ
な面を持ってますよね。

人を罵る時にいう言葉なんですかねぇ。
また、楽しいエピソード楽しみにしてます。
それでは、また。
Posted by lonnie at 2006年05月14日 09:59
sumito96さん
モーツァルト、ほんと、いいキャラですよね。紙一重な感じがたまりません。
私も、「アマデウス」での ひーひー笑いが頭から離れなくって〜。
断片だろうが、未完成だろうが、偽作だろうが、ケッヘルついてます。
どんなにアホな曲でも、研究家にとっては、宝物なんでしょうね。
それにしても、あの真面目そうなパパ・レオポルトが、こんなおちゃらけ我が子のバカ手紙とか、どんな気持ちで読んでたのかと思うと、おかしくておかしくて。
Posted by ドルチェ at 2006年05月15日 01:48
lonnieさん
お久しぶりです。移転後のアクセス数も戻ってきた頃でしょうか?
私には難しくてつっこめずにおりますが(笑)、いつも読ませていただいていますよー。
シーサー時代よりさらに専門的で高度な内容になったように感じています。
モーツァルトは、単に悪ふざけの慣用句としてあーゆー言葉を使ってただけと私は信じてるんですが、ほんとに変な趣味があったらどうしましょ。
ドイツ語でも、日本と同じように「くそー」とか言うそうなので、どこの国でも、汚い言葉、悪い言葉ほど流行って使われるのは一緒なのかしら。
私も、幼稚園時代、友達の真似して「くそばばぁ」って親に言ってみたら、速攻ぶん殴られました。
ちょっと使ってみたかっただけだったんですが・・・ 恐かったす。
Posted by ドルチェ at 2006年05月15日 02:04
昨日いよいよワールドカップサッカーの日本代表が発表され、ムードが盛り上がってきましたけど、音楽好きにとっても楽しみなイベントがあります。開会式3日前の6/6にミュンヘンでオープニング記念コンサートが行われるそうです。日本語の記事がいまのところないので英語の記事を紹介します(それほど難しくないので大丈夫です)。

http://fifaworldcup.yahoo.com/06/en/060404/1/6fwk.html

これによると、今年はさすがに「3テナーズ」はなくて、プラシド・ドミンゴだけですが、彼にとってもプッチーニ「トゥーランドット」のカラフは当たり役なので、「ヴィンチェロ〜〜!」と歌い上げてくれるのは間違いないでしょう。彼と共演するのが、「地元」の3オーケストラです。

ピアニストのラン・ランさんも出演されるようですね。あ、ラン・ランといってもパンダじゃありませんし、リンリンとも(多分)無関係です。

で、テレビで放送してくれるんだろうか、これ?
Posted by tn at 2006年05月16日 02:25
おお! すごい最新情報ありがとうございます。
外国語のサイトまでチェックしていらっしゃるなんて、ぶらあぼ!!
私は、英語も超苦手なので、翻訳サイトに頼ってずるして読みました。
http://honyaku.yahoo.co.jp/url
テレビでやるなら、ぜひ見たいですね!
また、最新で放映情報つかんだ際には、たれこみお願いします。と頼る(笑)。
せっかくだから、ドイツ勢だけでプログラム組めばよかったのに。
ミュンヘンということで、リヒャルト・シュトラウスの名が一番に書かれてるのが、せめてもの抵抗のように感じました。 ダブルリヒャルトでいいじゃんねー。 ちょっと無理?
それにしても、こーゆーイベントには、やっぱオペラ歌手が欠かせないんでしょうか。
ピアニストじゃ、盛り上がらないか、やっぱ。
ランランに、リンリンだのフェイフェイだのいう彼女がいたらおもしろいかも。
Posted by ドルチェ at 2006年05月17日 01:17
ヴァイオリンの名器として知られるアントニオ・ストラディヴァリウスが、ニューヨークのオークションで史上最高の約4億円で落札されたとか。http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/geino/20060517/20060517it03-yol.html

さすがにスタンウェーやベーゼンドルファーでもこんな値段にはなりませんね(笑)

ちなみにこのストラディヴァリウス、かつての所有者の名前を取って、愛称「ハンマー(Hammer)」と呼ばれてますが、まさに、最高額を「ハンマー」プライス!
Posted by tn at 2006年05月17日 22:04
調律代すらヒーヒーしてる私には、信じられない世界だわ。
ピアノとは桁違いですよね。
4億もの楽器、ちょっとだけ貸してあげるって言われても、恐ろしくて近寄りたくないかも。
ヴァイオリニストってすごい。
Posted by ドルチェ at 2006年05月18日 08:38
その4億円の「ハンマー」は、竹澤恭子さんが、02年から去年あたりまで、前持ち主(匿名さん)から借りて弾いてたそうです。

その期間からみると、下のCDはおそらくその「ハンマー」を弾いたもので、一部試聴ができますので聴いてみてはいかがでしょう(ただし試聴ゆえ音質はよくない)。

http://www.bmgjapan.com/_artist/item.php?id=1453&item=4839

ちなみに竹澤さんは、現在は別のストラディヴァリウスを、日本音楽財団から借りているそうです。日本音楽財団は、ストラディヴァリウスやグァルネリといった名器ヴァイオリンを多数所有し、諏訪内晶子さんや庄司紗矢香さんたちに無料で貸与している団体です。

http://www.nmf.or.jp/

日本音楽財団といえば、日本船舶振興会の関連団体。
つまり、競艇で外れ舟券を買ってくれたオサーンたちの血と涙が、音楽業界を支えているのです(笑)。
Posted by tn at 2006年05月18日 11:17
こーゆーのって、借りてる間に壊したりしたらどうなるのか気になってしょうがない(笑)。
楽器に何かあった時の保険にも入ってるのだろうと思いますが、やっぱ、無料貸し出し&保険料の支払いも、財団持ちなんだろうか?
購入後、維持していくのも大変そうです。
舟遊び?!が大好きな方々に、しっかり支えていただかなきゃね!

Posted by ドルチェ at 2006年05月20日 02:29
再び、過去記事発掘!
遺跡探しのようだ・・・

今、ザルツブルグでモーツアルトの楽譜全曲ネット公開、無料ダウンロードできるので、
思わず、絶対買わない「K.231」と「K.233」をダウンロードしちゃいました。

あはは〜これって、本当に皆さんまじめに歌ったんでしょうか・・・

日本でなら、ドイツ語で歌ったって、解からないから、散歩の時に歌ってみましょうか(笑)
あ、もしかして、わかる人もいるかもしれないので、やっぱり小さな声で歌います・・・(小心者)
Posted by あるまんど at 2007年01月21日 08:36
遺跡発掘隊長(?)あるまんどさん
モーツァルテウムも粋なことをしますよね〜。
全作品って、ほんとに、こんなたわいのない曲までも公開してくれてるんだ。
真面目な曲だけなのかと思ってたので、驚きです。
やっぱ、くさいものにフタをしちゃぁいかんです。
ぜひ、あるまんどさん日本語訳詩で、大声で歌いながらお散歩を。
超有名人になって、生徒さん殺到するかも。 逆に激減する危険のが大か?
BSの毎日モーツァルトって番組で、この中の何曲かを放映する日を、tnさんに教えていただいて、まじめに歌ってるのを聞けました。
大満足しまして(笑)。 日本語でも聞きた〜い!!
Posted by ドルチェ at 2007年01月22日 09:39
あの〜確認なんですが、
BSの毎日モーツァルトって番組で、あの曲が歌われたときって、字幕あったの?
   by遺跡発掘隊長ヒラメ
Posted by あるまんど at 2007年01月24日 06:00
あるまんどさん
おはようございます。私にしては珍しく、早起きで活動中。
字幕ありました。
「お尻にキスして!」とびみょーにぼかしてたけど。 「うんちがうんとこしょ」なんてのもあり。
NHKさんにしては、これでもがんばったなぁと(笑)。
Posted by ドルチェ at 2007年01月24日 06:40
トゥレット症候群 だったと言う話があります。

http://medley.life/news/item/562a0ddef591e16b68ac5932
Posted by 774 at 2015年10月29日 15:24
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Excerpt: 2006年05月10日 ピアノぶらぼー! モーツァルトの お下品な歌 正直、これ書くの 迷ってたのですが・・・ 私は、彼の こーゆーいたずらっ子みたいなところ、とても魅力的だと思っています。..
Weblog: TransNews Annex (暴力にNO! 伊田広行にNO!)
Tracked: 2006-05-10 02:19

モーツァルト作曲 K.233(382d)変ロ長調
Excerpt: 日曜にふさわしい なんとも すばらしい出だし と 思うでしょ ψ( ̄▽ ̄)ψイヒ
Weblog: S.SASAKI [休日旅行人]
Tracked: 2007-06-03 07:52
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