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2006年03月18日

プッチーニ夫妻 情事を重ねる夫 と 超嫉妬深い妻

荒川静香選手のおかげで、すっかり注目度アップの「トゥーランドット」。
今日は、このオペラを作曲した プッチーニについて、探りましょう。

恋多き音楽家たちの中でも、彼の女性遍歴は群を抜いているのだとかで、異常なまでの女たらし、ほぼ色情狂扱いな本までありまして・・・
美男子とされている彼は、身なりにも ものすごい気を遣い、帽子を被る角度にまで こだわりを持つほどの伊達男
とろんとした垂れ気味の目が、けだるい色気を醸し出しています。
歌声は 高いテノールだけど、話し声は ちょっとハスキーで (ヘビースモーカーだったしねー)そそる声だったんですって。
プッチーニと 新しい女性の噂が広まる度に、故郷の男性陣は 驚嘆と羨ましさでいっぱい!
出版社のボス、リコルディさんは、「頼む、そっちより 作曲に時間使ってくれ〜!」 と、嘆きの手紙を書き送り・・・
同時期に関係があった二人の女性に、ほとんど同じ愛の言葉を書き送るなど、省エネもしてたようですが(笑)。
若い人妻と夫婦のふりして 偽名でバイロイトの宿を予約、ワーグナーのオペラを仲良く鑑賞してるところを ワーグナー夫人コジマに目撃されちゃった!!なんてことも。
体が衰えることを心配し、いわゆる元気になる手術なんてのにも 本気で興味を示してまして、青いお薬があの時代にあったら、真っ先に飛びついてそうなタイプです。
(45歳くらいで糖尿病の宣告うけてたりするのにも 関係あるのかなぁ?)
「この医師と会うつもりだ」と、元愛人な友達に手紙を書いてすぐ、のどのガンが発覚。
残念ながら 実現する間もなく 翌年 65歳で亡くなってしまうのですが。

新しいもの好きで、自転車だって 自動車だって 一般に普及する前に もちろん購入。
最新型の自動車が出れば すぐさま飛びつき、自らも運転してご機嫌♪
モーターボートも 船団組めるほど持っていて、自分でも乗り回していたんだそう。
女性も新しいのが好きだったんでしょうか?(爆)

プッチーニ56歳の時、妻へ送った和解の手紙を簡単にまとめてみると、
「情事は、単なるスポーツで、男なら誰でも多かれ少なかれ束の間熱中したりするものだ。 大切で神聖な、家庭を棄てるということはないけど。」
私が要点だけ書いたら、すごい横柄な感じになっちゃいましたが、まぁ、ぐちゃぐちゃと言い訳がましく 自分を正当化してて、なんか憐れで笑えます。
キミのせいで安らげないから、ボクは他に刺激を求めちゃうんだよぉ的、グチですね。
「芸術家はみな、自分が終わってない、老いてないと信じ込むための庭を造っているのだ。」
ですって。

こんなビョーキ男の妻が、尋常じゃないほど嫉妬深かったから、さぁ大変!
妻エルヴィラさん、猜疑心のかたまり、癇癪もち。
きーきーヒステリックにわめきちらし、おまけに 芸術には全く理解を示さない。
まぁ、亭主がこんなじゃ 疑わずにゃいられないでしょうが。

若い女性歌手が リハーサルにやってくると、傘で襲いかかって追い出したり、
旦那のポケットに防虫剤をいれて、臭くて女性が寄ってこないようにしたり、
リハーサルなどで女性に会いそうな時は 必ず、旦那の飲み物に 臭化カリウム(元気の抑制剤とされていた)を混入・・・


夫との仲を疑って 若い女中のドリアちゃんを追い出し、彼女の一家まで村から追放させて、彼女が外を歩けなくなるほどの悪口を触れ回り、とうとう服毒自殺に追い込んでしまったことも。
この時、プッチーニ51歳。
奇跡的に!?ドリアちゃんには 手を出してなかったようで、検死の結果、純潔が証明されちゃったもんだから、遺族に訴えられ大変な騒ぎに。
ドリア事件 と呼ばれています。 結構有名。
そして、その様子をいちいち、外国に住む 人妻な(元?)愛人に グチだらけの手紙で報告する プッチーニ氏。

なんちゅーか、困った、変わった、迷惑なご夫婦です。
この2人、同棲を始めたのは 26歳と24歳。 正式に結婚したのは、プッチーニ46歳
「蝶々夫人」の初演をした頃です。 夫は初婚、妻は再婚。
もともと知り合いだったようですが、夫の勧めで プッチーニに 歌とピアノを習ううちに・・・
  (よけいなことは、教えんでいいっちゅー。)
息子は置いて、娘フォリアちゃんだけを連れて 彼の元に走る人妻・・・
そして、長男アントニオくん誕生。
両家大騒動で、離婚も成立せず、故郷からは 追放状態に。
その後 長い時を経て、前夫が亡くなり、ようやく入籍できた わけ。
でも、ケンカと和解の繰り返し。 抗議の家出や、仕事にかこつけた海外滞在など、しょっちゅう中断してまして、よくこんなんで入籍したなぁと。
仲良いんだか 悪いんだか、なんだかんだ死ぬまで一緒にいた 不思議なご夫婦です。
生まれ故郷のルッカも 彼の安全な避難場所でした。
正式な結婚後も、エルヴィラさんと不義の子の立ち入り禁止が解かれることはありませんでしたので。
この妻 エルヴィラさん、パッと人目を引くような美人だったそうです。
私が見た写真だと暗くて 顔はわかりづらかったのですが、ボン・キュッ・ボンの すごいダイナマイトバディでした。 迫力あります。

プッチーニのオペラというと、微妙な女心の表現なども高く評価されていますが、この豊富な恋愛経験が 芸の肥やしになったのかもね。
彼のオペラに出てくる女性は、けなげだったり、女らしい可憐な人ばかりだと 何かで読んだことがあります。 願望?
たしかに、男を手玉にとるような悪女や、強くて怖い女って 出てこないよね?
冷酷ではありますが、トゥーランドット姫は、ちょっと違うタイプですしね。
なのに、実生活では「凶暴な妻」と つかず離れず 最後までいたあたり、離れる機会は いっぱいあったはずなのに、男心は よくわからないなぁと思うのであります。

プッチーニさま お写真
評伝 プッチーニ―その作品・人・時代  ジャコモ・プッチーニ  プッチーニ:オペラ・アリア集

*画像をクリックするとアマゾンに飛びます。そこでさらに画像をクリックすると、もっと大きな画像で見られます。
*中央: 斜め帽子に くわえ煙草 プッチーニの定番スタイルで写ってます。
*右: プッチーニ入門に おすすめCD

主要参考文献:
恋する大作曲家たち  ・クラシック 名曲を生んだ恋物語  ・プッチーニ 人と作品シリーズ 

ドルチェの関連投稿記事:
トゥーランドットについて   ・蝶々夫人について  ←プッチーニの代表作たち


posted by ドルチェせんせ at 02:20| Comment(8) | TrackBack(0) | 音楽おもしろネタ帳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ん〜、やっぱりイタリア人も色好みなんだ〜。
芸術家は全てそうでなくちゃ、やっぱり!
(前のコメントと一緒じゃねえか!)

プッチーニといえば、プッチンプリンみたいな名前で可愛いなあ、ぐらいの印象しかなかったので、興味深く読ませていただきました。(あ〜バカっぽい冴えないコメント。。。)
まあ、病み上がりゆえ、許してくださいまし。

さあ、ドルチェせんせ、いつトゥーランドットに食事しに行きますか〜!?
なんちゃって芸術家・めいちゃんより。
Posted by めいちゃん at 2006年03月19日 00:41
病み上がりの体に鞭打ってのお渡り、嬉しゅうございます、王子。
プッチーニって、名前かわいいよね! ジャコモさんなので、彼女からはジャコムッチだのムッチだの呼ばれてたようで、これまたかわいい。
プッチンプリンと言えば、ホンジャマカのでかい方が原始人みたいなかっこして、ツァラトゥストラ・・・が流れてたCM、お気に入りでした。
どー そー どー プッチ〜ン♪って感じで、巨大プリンがドカンと降って来るの。
(あ〜バカっぽい冴えないコメント返し。。。)
そういやぁ、R・シュトラウスの奥方もすっげー怖くて笑えるんで、うちでも、いつか登場させたいなぁと思っています。
最近、アホネタエロネタ?続きなんで、少し真面目に戻ろうかと思いますが。

ん? なんか今、芸術家の心の声が聞こえたような気が?(笑)
Posted by ドルチェ at 2006年03月20日 01:08
ドルチェせんせい、今晩は。笛吹きハンスです。
 
 今回の記事も大変興味深く、そして腹を抱えながら読ませていただきました。特に、面白かったのが芸術家と奥さん関係です。才能ある芸術家には猛妻が付きものなのかな〜と。モーツァルトの奥さんじゃ、一家崩壊ですものね。

 僕は、芸術家じゃないんで、「俺は猛妻には縁はないな」と安心してます(笑)。

芸術家のドルチェ先生は、お気をつけになられたほうが…、猛妻ならぬ猛夫が猜疑心の塊と化して…。なんちゃって、馬鹿なコメントすみません。
Posted by 笛吹きハンス at 2006年03月21日 01:39
そうそう、癇癪もちで、経済観念ゼロ、音楽への無理解、ってのが、芸術家の妻の必須条件なのかと考えちゃいそうです。
笛吹きハンスさんは、バッハの如く良妻をめとり、20人ほど子育てをがんばって下さい(笑)。
ん〜、私も性格的には、いい悪妻になれそうなんだけどな。芸術家の妻でもめざすか(爆)。

「死の舞踏」の記事へリンク貼らせてもらいました。TBも送りつけちゃいました。
自分が濃厚な記事書いてないことで検索されちゃうと申し訳なくて、ハンスさんのサイトへ輸送して責任回避です。あぁ、良かった。
死の舞踏の思想についての話、特に勉強になりました。
Posted by ドルチェ at 2006年03月21日 03:07
ドルチェ先生、こんばんは♪
私、趣味で声楽もするのですが、イタリア歌曲って恋愛物が多いですよね。
やはりこれはイタリア人気質なんでしょうか?
ドルチェ先生のお話は面白かったですけど、それにしてもプッチーニさん、少々刺激が強すぎですね^^
Posted by なららさくらら at 2006年03月22日 22:57
ドルチェせんせ、こんばんはー。
待ってました!プッチーニさんですね。
こちらも、前回のドビュッシーさん、ワーグナーさんに勝るとも劣らない波乱っぷりですね。
ルックスはプッチーニさんの勝ちか?
相当モテたと思われます。←私は好みではないですよー
でも、なんとなくプッチーニさんのお話はまだ笑い飛ばせるっつーか、
嫉妬深い妻に振り回されながらも、結局別れなかったりして、
「しょーがないオトコ」と笑っていられるのかもしれまん。
・・・これまた、私はイヤですよー(爆)

やっぱり超天才的な芸術家はどうかしてるっ!これ私の結論デス(笑)
Posted by Haruka at 2006年03月24日 00:41
なららさくららせんせは、お忙しい中、いろんな活動をなさっていて驚きます。
私も、もっと、時間の使い方を見習わなければ!
ほんと、特にイタリア人は、「歌に生き、恋に生き♪」って感じなんでしょうか?
女性を見たらくどくのが礼儀だ!くらいの勢い?
芸術家で、聖人君子を探す方が難しい気がしますが、こーゆー書かれ方をする人も珍しいので、ほんとに興味がつきなかったのかと(笑)。 ぼかして書くの、大変でした。
だからこそ、いい作品が作れたのも間違いないでしょうし、人間くさくて魅力的な人物である、ということにしておきましょう。
Posted by ドルチェ at 2006年03月24日 03:25
Harukaさん
うんうん。なんか、しょーもない男で笑えてしまう不思議な人なんですよね。 得なタイプだなぁ。
よく考えれば、3人とも女の敵!な はずなんですが、何故かプッチーニーだけは、怒る気になれないというか、かかわり合いたくはないですが(笑)。
私の好みでもありませんが、モテたみたいですね、やはり。
芸術家は変人ばっかりですね。そして、女たらし?が天才の条件なのか!?
たまに、まともな人がいると、どっかからほこりが出てこないか、必死に探してしまいます。
あーた、それでも芸術家なのっ!!って。
ワーグナーを超える最強キャラはどこにいるのだー!
Posted by ドルチェ at 2006年03月24日 03:31
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