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2006年03月07日

ドビュッシー「月の光」 養命酒CM曲

薬用養命酒のCMが変わりましたね。 出演は、引き続き 本上まなみさん。
で、今回の養命酒のCM曲は、ドビュッシー作曲 「月の光」 です。

   養命酒のCM曲は、あの大作曲家の作品!? ← 前作のCM曲についてはこちら
   養命酒製造株式会社のサイトでCMを見られます → http://www.yomeishu.co.jp/tvcm/
   [追記2007:最新CMしか見られないようで、CM変わっちゃってます]
   [追記2008:「月の光」が、浅田真央選手のSP曲に]


クロード・アシル・ドビュッシー (1862.8.22 − 1918.3.25) フランス
「ベルガマスク組曲」 の 3曲目 「月の光」
  1890年頃作曲 1905年出版までに、本人が改訂してます。
  1889年作 1903年出版としてる本もあり 今回の参考文献 : ドビュッシーのピアノ作品

ベルガマスクとは、北イタリア ベルガモ地方にちなんでつけられたものとされています。
そこの住民の印象に基づくものだ! その地方の舞曲によるものだ! いや、この舞曲とは 無関係であ〜る! とか、みんなで勝手なこと言ってます。
ドビュッシーとも交流があった ヴェルレーヌの詩集 「華やかな宴」 の中の、「月の光」 という詩に、 ベルガマスク という言葉が出てくるのに関係があって、18世紀の宮廷風なイメージなんだ! とか。
ま、ようするに よくわかってないみたいですね(笑)。

ドビュッシーさん、イタリア留学中に、この ベルガモ地方を旅行してるのです。
フランス作曲界の登竜門で権威ある「ローマ大賞」を受賞(22歳)したご褒美というか、ノルマというか、最低2年のイタリア留学が義務づけられていましたので。
でも、ローマで学んでみてもつまんなかったしー、彼女にも会いたいしー、本人は 早く帰りたくてしょうがなかったって話。

関係ないけど、ベルリオーズなんか、このローマ大賞留学中に 婚約者が心変わりして、別の男と結婚しちゃって・・・
この女性、有名ピアノメーカーの御曹司に走ったものの、留守中のショパンの部屋を使ってリストと火遊びしてみたり、もう、しょうもなく乱れてて有名。
ピアニストの マリー・モーク、確か4年間ほど カミーユ・プレイエル夫人をしていました(爆)。

さて、「ベルガマスク組曲」 の話に戻しましょう。
この 「月の光」 だけでも、独立して人気がありますが、もとは 4つの曲が集まって 組曲になってます。

1.プレリュード   2.メヌエット   3.月の光   4.パスピエ
 (プレリュードとは、前奏曲のこと。 メヌエット、パスピエは舞曲です。)

バッハや、もっと前の時代に よく書かれてたような「古典組曲」を、新しい感覚で作っちゃった感じでしょうか。
フランスの古い クラブサン(チェンバロ)の音楽っぽさもありながら 新鮮に。
プレリュードにソナタ形式を使ってたり、本来3拍子系のパスピエを、4拍子にしてテンポも ちょっとおとしてみたり。
「月の光」は、素直に美しい部類の音楽だと思います。
うっとりするような美しい響きに とろけちゃう人も多いみたい。
楽譜で見たことがない方のために。
この曲、出だしからずっと8分の9拍子です。 最初に2拍休みがあります。
自分が小さい頃、そう聞こえてなかったので、ちと書いてみた。
2連符に惑わされて 耳が混乱してたの。
最初に 譜読みする時、きっちり数えて弾いてみたら、なんかそれまで描いてたイメージが崩れて がっかりした記憶があります。 もっとややこしい拍子を想像していたので。

ドビュッシーのピアノ曲というと、あまりクラシックに興味がない人でも、この 「月の光」や 「アラベスク」 「夢」 あたりは 人気があるようです。
TVドラマの お水なクラブでは、何故か「アラベスク 第1番」 が よく演奏されてません?
「オレンジデイズ」ってドラマでも、柴咲コウさんが 弾いていました。
実際に、ラウンジ演奏では、リクエストの多い曲だと思います。
まぁ、いずれも、ショパンっぽい ロマン派の延長イメージで聴ける、まだ ドビュッシーの個性が熟しきってない曲たち。 30歳くらいまでの若い作品。
ドビュッシー好き!だっていうから、CD貸してあげたら、もっと先の時代の曲を聴いて、拒否反応起こしちゃった人も・・・
夢見るように 素直に美しい音楽 = ドビュッシー と考えるのは大変危険です(笑)。
この先が、印象派とか呼ばれる 彼の音楽のほんとの世界。

あ、そうそう。 意味としちゃ一緒なんですが、「月光」 ってリクエストしちゃうと、普通 ベートーヴェンを弾かれてしまうので、ドビュッシーの時は、「月の光」 ってリクエストしてくださいね。
これ、体験談。 弾いてるうちに、お客さまが挙動不審に(笑)。


ドビュッシー 月の光 を 試聴♪&ダウンロード
  → Various Artists『クラシック・スタイル〜最新TVCMヒッツ』

  2曲目が「月の光」。CMやTVでお馴染みのクラシック曲が18曲も試聴♪できます。


ドビュッシー 月の光 の おすすめCD 楽譜

   

左から:
試聴できまするんるん ベルガマスクは「月の光」と「パスピエ」だけですが、「喜びの島」「ピアノのために」と、ドルチェ的にはかなりいけてる曲が入ってたので。 拒否反応起こすかどうか、試してみよー。 「レントより遅く」は、48歳の作品ながら、気軽に聞ける午後のお茶会風の曲。これは、拒否反応起こさない曲だと思います。きれいな曲よ。 アル中死のうわさがある、サンソン・フランソワのピアノで。
(アマゾンの試聴用サンプルのところには 全部の曲名が出てませんが、”試聴する”をクリックすると、別枠で試聴ページが開きますので、そちらで曲名をクリックして聴いて下さい。)
試聴できまするんるん 「ベルガマスク組曲」全4曲聴くならこっち。 「アラベスク」「夢」と、初期の素直に美しい有名曲も入ってて、こっちのが初心者向けかもしれませぬ。 コチシュのピアノ。
*おなじみの井口版。「ベルガマスク組曲」の他、「アラベスク」や 「夢」など、ドビュッシー入門に良さそうな曲もたくさん入ってて、お得だと思います。かなり遊べます。
*中井正子先生校訂の楽譜。 ヒントなしの原典版がきつい独学者には、特におすすめ。フランス語の訳や、指遣い、ペダルなど、とても参考になります。 以前は、音友の安川加寿子版 ドビュッシーピアノ曲集(2) で研究する学生が多かったけど、さらに便利な楽譜ができました。ありがたや。


posted by ドルチェせんせ at 08:15| Comment(11) | TrackBack(2) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近、全くと言っていいほどテレビを見てないんですよね〜。だから、最近のCM音楽も何がどこに使われているのやら・・・・全くわからない状態!!
思わず、リンクされていた『養命酒のHP』で確認してしまいました。
ピアノのオリジナルバージョンかと思ったら、オーボエ + アコギなんですね。
確かに、画像のイメージとは合っているけど、やはりメロディーの方が、3度のハモリがないのでちょっと寂しい感じかな。
それにしても、ブログでお知り合いになったピアノ愛好家の方々にも、ドビ様ファンは多いですね。
・・・ちなみに、子供の領分の1曲目、『パルナッスム博士』も最近、何かのCMで使われていたような・・・・。
ドルチェせんせ、こちらの解説もよろぴく!!
Posted by めいちゃん at 2006年03月07日 20:36
ドルチェ先生、こんにちは♪
何を隠そう私もドビ様ファンでございます。
しかも「雨の庭」のさわりの部分を、私の拙い(あ〜〜〜本当に恥ずかしい)演奏で動画してアップしました。こんなこと書くつもりなかったですのに、めいちゃんさんのドビュッシーファンの一言につられて書いてしまいました^^;
「月の光」「アラベスク」…そういえば、みんな弾きましたね。
私としましては、ドビュッシーの曲は宇宙というか、異国の響き…そんなイメージですが。
素人考えですみません。
Posted by なららさくらら at 2006年03月08日 17:03
めいちゃん。
養命酒の新CMは、私もまだ一度しか見てなくて、たくさん放映されてるかわからないのですが、前作の記事書いてたので、さっさと曲訂正しとかなきゃなってね。
最近は、企業のサイトでCMが見られるとこが増えて、ほんと助かりますわ〜。
たしかに、あのチャルメラ的な響きだと、曲の印象も変わりますね。

へぇ〜、あの親バカ曲もCMになってるんだ? これは、まだ見たことないです。
あれは、2度目の妻との間の愛娘に献呈されてまして・・・ って美談だけ語られるのが気に入らなくってねー。
それよりも、この2度目の結婚にまつわる血塗られた話を暴露する方に燃えそうな私。
ドビファンが多いのなら恨まれるかなぁ(笑)。 あれは、悪い男です。
Posted by ドルチェ at 2006年03月09日 01:36
わ〜い、なららさくららせんせーだ! お忙しい中、コメントありがとうございます。
音声すらいじれない私は、動画を配信できる技術なんて、夢のまた夢でして・・・
すごいですーーーー!!!!!
せっかくですから、どんどん宣伝してってくださいませ。 そして、ピアノ人口増やしましょう。
雨の庭というか、版画は、作曲者自身題名すごく気に入ってたと読んだことがあるのですが、なんだか、おもしろい題名つける人だなぁと。
異国の響き・・・ほんと、日本も題材にしてくれてたり、東洋チックなあたりも日本ウケがいい理由なのかもしれないですね。
私は、ドビュッシーだと、好きな曲と嫌いな曲が極端で、すごく好きな部分と ものすごく嫌いな部分が混在してて、びみょーなんですが(笑)。 あと、顔は嫌い(爆)。
規則なんてクソくらえ!で、禁則バリバリ、ひたすら響きを追求する革新の姿勢は いかしてます。
新しい芸術を生み出せる人は、すごいです。
Posted by ドルチェ at 2006年03月09日 01:47
今頑張ってアラベスク練習してます!半月で大分CDにちかずけたと思います(≧∇≦) 次は月の光、夢、前奏曲の挑戦したいです。あとみなさんよければ“リリィシュシュのすべて”って映画、みてください。私はこの映画に影響を受けてドビュッシーにはまりましたので笑
Posted by アラベス at 2006年03月14日 20:46
アラベスさん、こんにちは。
お気に入りの曲をいい感じに演奏できるようになってくるの、嬉しさも格別ですよね。
この調子で、どんどん挑戦、がんばってる様子 またお知らせくださいね!
私も含め、みなさんきっと良い刺激になって、やる気アップしちゃいます。
映画のこと、知らなかったので、良い情報をいただきました。ありがとぉ。
早速、私もアマゾン調べ。
ドビュッシーの美しい曲が入ってるのですね!
最初の妻リリーと娘の愛称シュシュの話なのかと思ったら、全然違いました。
日本映画、若手のかわいい俳優さんが出てたり。
さぁ、みなさん、あとは自分で調べましょう。
Posted by ドルチェ at 2006年03月16日 07:16
ドビュッシーで有名な曲といったら、これを忘れてもらっては困ります。

♪ 亜麻色の長い髪を 風がやさしく包む〜

違うって(笑)
Posted by tn at 2006年03月25日 12:40
紛らわしいといえば、ドビュッシーにはピアノ組曲「子供の領分」というのがあるのですが、R.シューマンにもピアノ組曲「子供の情景」っていうのがあって紛らわしいですよね。しかもどっちも有名な作品です。
Posted by tn at 2006年03月25日 12:49
tnさん、一人ボケつっこみを どうもー(笑)。
そうそう、あれは、ドビュッシーのカバー・・・     うそぴょん。
亜麻色って、私よくわかんない色なんですが、一種、金髪みたいな色だとかで、ドビュッシーも亜麻色の髪の乙女が好きだったって指摘が。

うちでは、湯山昭の「こどもの国」って曲集、子供の発表会でよく使います。
ムソルグスキーの「子供部屋」なんて組曲な歌曲もございます。
みなさん、子供好き♪
Posted by ドルチェ at 2006年03月27日 00:16
こんばんは、ドルチェせんせ。暇、というわけでもないのですがまたやって来ました。
「月の光」はその昔、NHKの「みんなのうた」で歌詞を付けて芹洋子さんが歌っていました。中山知子作詞とか。4分の3拍子でト長調。楽譜はあるんですけど、70年代ノーリターン。
それとスウィングル・シンガーズ(最初にスキャットのダバダバコーラスをやったグループですね)がアカペラコーラスで演奏したCDを持っています。この「月の光」...美しいです。もしもこんな月の光に照らされたら、水晶か何かに変身してしまいそうなくらいです。で、このCD、その次の曲がベートーヴェンの「月光」になってます。こちらは月光がビロードのカーテンを揺らしているような感じでこれまた美しい。
Posted by bwv582 at 2006年10月08日 00:29
bwv582さん
すいません、今週末はちょっとバタバタしてまして。遅くなりました。
へぇ〜、歌詞ついて歌になっちゃってたり、ダバダバされてたりするんですね!!
素敵なメロディーを見つけたら、つい歌ってみたくなる。歌化されることで、もっと人気が出る。
ホルストのタヌキも歌詞つけてアピールしてみたらと思うんだけども。
作曲者にあの世から呪い殺されるかな?(笑)
ホルストさん、「冥王星=呪術師」とでも称する新曲を発表。おばけだぁ。
Posted by ドルチェ at 2006年10月09日 08:50
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Excerpt: クロード・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女   「前奏曲集第1巻」より(1909〜1910)  「cheveux_lin.mp3」をダウンロード   Trés calme et doucement ex..
Weblog: ARCHIVES PINK MOZART
Tracked: 2008-04-04 16:06

La Fille aux Cheveux de Lin 2012
Excerpt: Claude DEBUSSY(1910)「亜麻色の髪の乙女2012」PINK MOZART版のVersion3となりましす、今回は『豊穣』をテーマに表現してみました「亜麻色」に関する詳しい解説はこちら..
Weblog: ARCHIVES PINK MOZART
Tracked: 2012-09-11 00:33
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