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2006年02月20日

安藤美姫選手のフリー曲 蝶々夫人「ある晴れた日に」

トリノオリンピック・女子フィギュア、22日早朝(真夜中?)いよいよスタートですね。
安藤選手のショートプログラムの曲は「戦場のメリークリスマス」とのことで、映画音楽ですけど、作曲者の坂本龍一さんは、東京芸大の作曲卒業

そして、ミキティのフリー曲は、プッチーニ作曲の「蝶々夫人」です。
主役・蝶々さんが 第2幕で歌うアリア「ある晴れた日に」は、このオペラで一番有名な曲。
彼女も、このオペラのDVDを見て、感情表現の役に立った っておっしゃっていますし、「蝶々夫人」について 予習しときましょうね。
蝶を表現するような振り付けもあるんですって〜。

歌劇「蝶々夫人」 1901〜3年作曲 1904年初演
ジャコモ・アントニオ・ドメニコ・ミケーレ・セコンド・マリア・プッチーニ (1858-1924)
イタリアオペラを代表する作曲家の一人です。


歌劇「蝶々夫人」の あらすじ。

舞台は 明治時代の長崎。 武士だった父は殉死切腹、仕方なく芸者になった蝶々さん15歳、アメリカの海軍中尉ピンカートンと出会い 結婚します。
しばらくして、ダーリンは帰国。 春には戻ってくるよ!とか言ったくせに、3年たっても音沙汰なし。 だって、彼にとっちゃ 現地妻感覚でしたからぁ。
アメリカに帰国した後、ちゃっかりアメリカ人女性と 結婚しちゃってます。
それなのに、それなのに、信じきって 夫の来日を待ち焦がれる 純粋な蝶々さん。
誰になんて言われようが待っています。 かわいい坊やも 生まれています。
外国人の夫が戻ってきたなんて話は聞いたことがない! と嘆く、お手伝いさんのスズキに、蝶々さんが 夢見がちに でも、きっぱりと歌うのが この「ある晴れた日に」
ピンカートンが帰ってくる情景を鮮明に思い描きながら、おまえが心配していても、私は信じて待つの!! と言い切っちゃう歌なのです。

蝶々さんが歌う妄想は こんな感じ。  「ある晴れた日に♪」訳詩
   (3種類のCDの対訳をもとに、簡単にまとめてみました。)
ある晴れた日、遠い海のかなたに煙が立ち、船が やがて見える・・・
あの人が帰ってきたのよ!
でも、私は迎えに行かないで待つの。 どんなに長く待っても辛くないわ。
すると、誰かがこの丘を登ってきて、遠くから「蝶々さん」って呼ぶの。
でもね、私は返事をしないで隠れるの。 ちょっぴりからかって。
久しぶりに会って嬉しくて死なないように。 (←おぃおぃ)
そしたらあの人は心配してこう呼ぶわ。 「美女桜の香りのような、かわいい奥さん」って。
これはね、あの人がここに来た時に、私につけてくれたあだ名なのよー。
きっとこのとおりになるわ! 私信じて待ってるもんっ♪

蝶々さん18歳、このひたむきすぎる思い込み、頑固さ、純粋さ、ちょっと怖いんですけどぉ。

ゲイシャに戻って 歌ったり踊ったり、哀れな母親のために お恵み下さいって、そんな恥ずかしいことするくらいなら、死ぬわ!
なんて、歌もございます。 「坊やの母さんに♪」

そして、待ちに待った ピンカートン来日・・・   本国の妻を伴って。
すべてを悟った蝶々さん、我が子をピンカートン夫妻に託して自害 という悲劇で幕を閉じます。
恥に生きるより、名誉に死ぬことを選ぶ、武家の娘なのでありました。

------------------------------------------以上が、オペラ・蝶々夫人のあらすじ


「蝶々夫人」の原作小説を書いた ロングさん、姉が宣教師の妻として 日本に住んでたことがあり、日本文化を細かく表現しています。
これをもとにした戯曲を ロンドンで見て大感激!!したプッチーニ氏、オペラ化を決意するわけ。
台本は いつものコンビに依頼するものの、自らも 日本大使を通じて日本のメロディーを取り寄せたり、日本の習慣を研究したり、すごい熱の入れようだったとか。
「お江戸日本橋」「さくらさくら」「君が代」「越後獅子」「宮さん宮さん」など 日本のメロディーが出てきます。
たしか、アメリカ国歌も出てきた記憶があるんだけど。

ところが、初演は大失敗、たった1回で公演打ち切り。
でも、絶大なる自信を持ってたプッチーニさん、3ヵ月後には改訂版を上演して大成功を収めます。
さらに2年後にも改訂が加えられ、現在のように、世界中で愛される作品となりました。

日本が題材になってますし、上演時間 1時間半から2時間ちょっとくらいかな?
オペラとしては 短い方だと思うので、オペラ入門にも良いかもしれませんよ。


ダウンロードで曲を探す 試聴できるものもあります。
 原語で探したら、ダウンロードできるのが見つかりました!
   安藤美姫選手使用曲 プッチーニ 蝶々夫人「ある晴れた日に」をダウンロード

   荒川静香選手使用曲 プッチーニ トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」をダウンロード



プッチーニ 蝶々夫人 CD DVD 漫画本



左から:
*フレーニが歌う、蝶々さん「ある晴れた日に」 ドミンゴの、ピンカートン。<蝶々夫人>
ドミンゴが歌う、カラフ王子「誰も寝てはならぬ」<トゥーランドット>
リタ・シュトライヒが歌う、ラウレッタ「私のお父さん」<ジャンニ・スキッキ>(メリットシャンプーCM曲)
ホセ・カレーラスが歌う、カヴァラドッシ「星は光りぬ」<トスカ>
他、<ボエーム> ホセ・クーラの<マノン・レスコー>など、プッチーニのオペラ名曲を集めたCDです。 うちにもあるのだ。
*蝶々夫人全曲を聴く。マリアカラスの美しいこと。
*フレーニの蝶々さん、だいぶ歳いってて見た目がなんですが(ごめん)、声はいいですよね。
*まんがであらすじを知っておくと、オペラ鑑賞もラクになります。

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ドルチェの トリノオリンピック関連投稿記事
蝶々夫人 「ある晴れた日に」 戸川純バージョン
荒川静香選手フリー曲 トゥーランドットについて
荒川静香選手ショートプログラム曲 幻想即興曲について
荒川静香選手 エキシビション アンコール曲 パガニーニの主題による狂詩曲
村主章枝選手 高橋大輔選手フリー曲 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番について
・作曲者 プッチーニ夫妻 情事を重ねる夫 と 超嫉妬深い妻


「死の舞踏」についての 検索でいらした方へ
笛吹きハンスさんが、この曲について 詳しく調べてくださいました。
せひ、読んで見て下さいね!
論争・『死の舞踏』はリストか?サン=サーンスか?


posted by ドルチェせんせ at 23:37| Comment(12) | TrackBack(2) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日はTBに対するコメントありがとうございました。。

蝶々婦人、初めて聴いた(観た)時は「おもしろい」と同時に正直多少の違和感ありました。何度も出てくるモチーフ「♪ミーミソラドドラソーー(ジャーンジャーーン)」に「夕焼け小焼け?」と思ったり。ピンカートンの「ちょちょさぁーーーん」に笑ってしまったり。まぁ、ともかくいろんな意味でオペラ導入者にはおもしろい(楽しめる)作品であることは確かでしょう。プッチーニのオーケストレーションは本当に美しいですし。

(一番よい音のする瞬間を自分のオペラでも引用する作曲家さんがいるのだそうですよ。)
Posted by Mina at 2006年02月21日 09:19
わぁ〜い、Minaさんだ!
蝶々夫人は、結構キワモノってか、ある意味お笑いに通じるかも。なんて。
斬新というべきか、奇妙な衣装になってたり、白塗りだったするとさらに・・・ バカ殿?
日本の音階に馴染みがないので、普通に西洋な響きがする方が、音楽としては好きだなぁとか思っちゃうんですけどもね。
私は、「スズーキ」が、おかしくてたまらなかったのを記憶しています。

一番よい音のする瞬間かぁ、なんか美しい表現だわ!
メロディーなんかでも、よっぽど気に入ったのか、あっちゃこっちゃの曲に多用されると、何の曲のメロディーとして紹介していいのやら困っちゃったり。
Posted by ドルチェ at 2006年02月22日 01:25
はじめまして。こんにちは。
突然のTBにもかかわらず、ご訪問・TBありがとうございました。
私もクラシック音楽が大好きですので、ドルチェさんのBlogを楽しく拝見させて頂いています。

これからも、参考にさせてくださいね。
Posted by natu_cafe at 2006年02月22日 22:08
natu_cafe さん、いらっしゃいませ!
関連事項のTBは、大大大歓迎です。こちらこそありがとうございました。
共通の趣味もあるようですし、これからも同じ話題になったりした時は、お知らせくださいね。
私も、また、遊びにいきますね。
Posted by ドルチェ at 2006年02月23日 01:06
はじめまして、クラシック大好きの大学生です。

やはり、フィギュア・スケートの醍醐味は演技とそして曲の素晴らしさですよね。自分が好きで大好きな曲だと、盛り上がるところも分かるしフィギュアを数倍楽しめます。

ミキティーの曲は「戦場のメリークリスマス」なのですね。私は、馬鹿なので「戦場のピアニスト」と勘違いしショパンを買ってしまいました。

個人的にはスルツカヤさんの「死の舞踏」、かっこよかったです。サン=サーンスもいい曲を書きますね。

ブログ、大変に参考になりました。今後も拝見させてください。
Posted by 幸運ハンス at 2006年02月24日 02:07
幸運ハンスさん コメントありがとうございます。 初めまして〜。
ほんと、フィギュアでお馴染みのクラシック曲ってたくさんあるから、それも私たちの楽しみの一つですよね。
戦メリと戦ピア、ほんとややこしいです。
でも、戦ピアの曲も名曲揃いだから、良いコレクションが増えたということで(笑)。
スルツカヤ選手のショートでの「死の舞踏」は、ほんとかっこよかった!!
まさに、氷上の女王って感じの演技でしたよね。貫禄が・・・
演技で使われてたメロディー自体は、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」からの転用でして、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」にも、このメロディーが登場します。
うちでも紹介したことがありまして、大好きな曲なので、こちらの方も良かったら聞き比べてみてくださいね。趣味あうと良いなぁ。
また、遊んでくださいね! 好きな音楽の話ができて、とっても嬉しいです!!
Posted by ドルチェ at 2006年02月25日 01:07
 ドルチェさん、お久しぶりです。
「パガニーニ」ですが家をひっかき回していたところ、コチシュ(ピアノ)、デ・ワールト指揮のCDと、アレクセーエフ(ピアノ)、テルミカーノフ指揮のCDが出できました。勉強します(笑)。

「死の舞踏」ですが、私は、リストではなく、サン=サーンスだと思うのですが…自信はありませんが。CDはデュトワ指揮、フィルハーモニア管の演奏で聴いています。あのピアノの旋律をフルートが吹いているんです。青白いフルートの旋律が霧の中から亡霊のように現れるんです、笛吹にはたまらないです(笑)。

 「パガニーニ」の件、有り難うございました。
おやすみなさい。
Posted by 幸運ハンス at 2006年02月28日 00:37
「死の舞踏」の話、ありがとうございます。プレーヤー壊れてて聴けなかったんで助かります。
気になってるかた、たくさんいらっしゃるでしょうしね。
リストの方は、「怒りの日」をテーマに変奏曲になってるようです。
「パガ狂」2枚もあったんですか! いいなぁ。
今回は、「怒りの日」のメロディーに注目して聴く、という変な鑑賞法でお楽しみください(笑)。
幸運ハンスさん、笛吹きさんなのですか?
私は、ピアノ弾きで世界が狭いので、お話聞けるの楽しみにしていますよー。
オリンピックも終わって落ち着いたので、そちらのサイトにも遊びに行きますね。
Posted by ドルチェ at 2006年02月28日 02:37
ドルチェ先生、夜分に失礼します(というか麻もう朝ですね)。ハンスです。

先日は、詰まらないブログへお越し頂き有り難う御座います。

ドルチェ先生、ごめんなさい。「死の舞踏」の件ですが、サン=サーンスではなく、リストである可能性が濃厚になりました。僕も、曲調が似ているので間違いない、と思ってたのですが・・・。あるブログを拝見してましたらマキシム演奏のリストの「死の舞踏」と書いてありました。

至急調査します。本当にご迷惑かけました。コメント読んでくださった方も、どうもスイマセン。

以下、マキシム演奏の情報源です。
http://evergreenblog.seesaa.net/article/13644704.html
Posted by 幸運ハンス at 2006年03月02日 05:41
たれこみ情報ありがとうございます!
この情報がほしくて検索してくださってる方もいらっしゃるようなので、きっと、喜びますわ、みなさま。
リストのは、ピアノ曲ですし、ほんとは私が検証するべき立場なのですが、ついめんどくさくて(爆)。 この曲の楽譜、もっていないのです。
あれは、マキシムの演奏なんだー。なんか、納得。
って、TV番組で3曲くらいしか聴いたことないんですけれども。
女の子にもずいぶん人気あるみたいですね。
私は、お年寄りや天国の方々の演奏ばかりに惹かれてしまう、古風なおなごなので、よくわからない世界でして。
早速、検証に行ってきます。ありがとぉ(チュッ)。
Posted by ドルチェ at 2006年03月03日 02:05
ドルチェせんせい、こんばんは〜。
>詳しく調べてくださいました。ぜひ読んでくださいね。

感激です。ガセ情報を流してご迷惑をおかけしたのに、ドルチェせんせいのお心遣いに感謝です。
「グレゴリオ聖歌の怒りの日」のメロディーが使用されているというご教示には助かりました。「死の舞踏」に教皇が舞っている、という閃きは、ドルチェせんせいの御蔭です。

本当に、感謝、感激、雨嵐です。
Posted by 笛吹きハンス at 2006年03月21日 02:56
ハンスさま、ガセなんてとんでもないですよー。
私がはっきり答えられずほったらかしといた疑問を解決していただきました。感謝です。
作曲家のみなさまの「怒りの日」好きな思想は、宗教知識の全くない私には理解しづらいことでして、音楽と絡めたその辺の話も、期待しております。
グレゴリオ聖歌など、音楽史の授業でちょっとやるだけで、よくわからないことが多くて。
レクイエムへの理解にもつながりますしね。ほんとは、西洋音楽やるなら絶対必要な知識なんですが、おろそかにしておりまして・・・
Posted by ドルチェ at 2006年03月21日 03:44
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Weblog: Bon Voyage−つれづれ帖
Tracked: 2006-02-22 02:10

論争・『死の舞踏』はリストか?サン=サーンスか?
Excerpt: 【お詫び】 読者のみなさん、こんにちは笛吹きハンスです。ここ数日、笛ばかり吹いてたので、クラシックCDの紹介がおろそかになってしまって…どうもすいません。 【憶えてますか?】 今回は、『死の舞踏』の..
Weblog: 兄弟の家
Tracked: 2006-03-21 03:48
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