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2006年01月21日

ショパン作曲、雪の降る町を〜♪!?

もちろん、そんな題名の曲、ショパンの作品には ありませんよー。
今回は、似たメロディーが出てくる曲を、ご紹介しようと思いまして。
寒いねー。 こちら 東京でも、ちょっと降ったみたい。

ショパン 幻想曲 Op.49 ヘ短調
 1841年 ジョルジュ・サンドの家で作曲 翌年に出版

出だし 早くも3小節目に、2回目の ゆ〜きのふーるまーちを〜♪ の部分にそっくりなメロディーが出てきます。
たぶん、誰が聞いてもわかります。
音大では、学食なんかで 「今、何の曲弾いてるのぉ?」 なんて会話が よく交わされるのですが、「雪の降る町を、だよぉ」 って言えば、すぐ通じるくらいポピュラー。 ピアノ専攻の学生なら、普通、ピンときます。

幻想曲(ファンタジー・ファンタジア)ってのは、一定の形式にとらわれず、気のおもむくまま 自由に書かれた曲のこと。
即興的だったり、幻想的な雰囲気の曲が、こう名づけられるようですね。

この曲について、あのリストさんが、とあるピアニストに、
「ボク、ショパンくんから聞いたんだけどさぁ、ジョルジュ・サンドとのケンカと仲直りを 描いたものなんだって〜」
語った、というお話が残されています。

ある日、一人憂鬱な気分で ショパンがピアノに向かっていると、ドアをノックする音が。
それに応えるショパン。 (この応答の部分が、雪の降るまちを♪のメロディー)
出だしの部分は、ノックの音と、それに応える和音との掛け合いに なっています。
厳粛な感じの行進曲ですので、重たい足取りと ノックの音、と捉えることもできると思うんですが。
で、扉が開いて、リスト、サンド、プレイエル夫人などが 厳粛な足取りで ショパンの周りにやってきます。
不平不満をグチグチたれるショパン。 ひざまづいて 許しを乞うサンド・・・

こんな感じらしいのですが、せっかく「幻想 」って題名についてるくらいですから、あまり状況描写をきっちりやらない方が、素敵だと 思うんですけどねぇ。

おまけ。 プレイエル夫人ってのは、リストとあやしげだったこともあるピアニスト。
リストにしてみれば、単なるつまみ食いの一つでしょうが、長い交流があります。
プレイエル製のピアノは、ショパンのお気に入り。 そのご夫人でもあります。
その昔、ショパンの留守中に、鍵を預かってた リストが、ショパンの部屋を プレイエル夫人との逢引きに使ったことがばれて、ショパン激怒! なんて 過去もあったようで・・・

ジョルジュ・サンドは、ショパンとの恋愛や 男装の麗人としても有名な 女流作家です。
彼女のことを ショパンに引き合わせたのは リストですので、当然みなさん 交流があります。
第一印象は最悪で、「やな女」って思ったようですが、結局は恋に落ちて、10年近く一緒にいることになります。
「幻想曲」を書いた頃は、傑作も多く、幸せな愛の生活って感じ?
サンドと別れた2年後、ショパンは 若い頃から病んでいた肺結核で 亡くなくなるのですが。
あ、彼女が男装してたのは、当時、男性しか入れない裁判所や、劇場などに出入りするためだったと聞いています。 別にやばい意味じゃないと思われ。

「幻想曲」についての話に もどしましょう。
重苦しい厳粛な雰囲気の ゆっくりめな行進曲で始まります。
途中の和音の鳴りも良く ホールでも良く響きますし、見せ場もありますし、学生の試験や 演奏会などでも、好まれて使われております。
ドルチェも その一人でしたけど(笑)。
そう、みょーな計算をして、曲を選ぶことも ございますの。

普通の学生あたりじゃ、試験や 演奏会など、リハーサルなしで弾かなきゃならない場合が 多いです。
出だしがゆっくりめな方が、ピアノのコンディションや、ホールの響き具合なんかを確認しながら演奏するのに、恐さが少ないんですねー。
楽器の状態が わからずに、いきなりガツンとバリバリ弾くのは、結構恐いもんでして。
弾いた瞬間、「えっ!?」って思うこと ありますのよ。
音 出しちゃった以上、もうしょうがないから、それに合わせて修正していくしか ないんですけども。
マイ楽器で演奏できる、別の楽器の人たちを どんなにうらやましく思ったことか。
正直、毎回ギャンブルです。
リハなし演奏ってのを頭において考えると、この「幻想曲」 とても良い曲なのです。
予想外に いきなりカスった音しか出なかった時ありましたけど、まぁ、それくらいは しょうがないでしょう。
何よりも、とても魅力的な曲ですので、やっぱ、これを弾くのは、素直に嬉しかった〜。

ショパンの「幻想曲」と似ている、こっちも書いておかなければね。
 「雪のふるまちを」 中田喜直 作曲  内村直也 作詞 1953年
  ラジオ歌謡のために作られた曲、だそうです。

ショパン 幻想曲 の CD 楽譜

    

左から:
*ホロヴィッツの演奏で! うちには、ペライアとアシュケナージのしかなくて、これほしい!
*サンドといた頃に作られた作品を集めたCD。名曲揃いであることは保証します。
*ペライアの幻想曲、聴きやすいとても良い演奏だと思うのですが。私は好きです。
*音大生御用達?パデレフスキー版 のヤマハライセンス版 いいなぁ、日本語になってて。


同じ日に、同じ曲について記事書いてる方を見つけて嬉しくなってしまいました。
トラックバック送らせていただきました。2/20
アレンジ屋のブログ さま http://blog.arenjiya.com/?eid=220456#sequel
雪からこの曲を連想するかた、きっとたくさんいらっしゃることでしょう。


posted by ドルチェせんせ at 04:32| Comment(4) | TrackBack(1) | おすすめ曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ドルチェさん、こんばんは!初めまして!『サラリーマンピアニスト』のめいちゃんと申します。
ブログを始めてまだ4日目の、超初心者です。
書くための参考になるように『ピアノ・大人・レッスン・初心者・・・』などのキーワードで検索した結果、ドルチェさんのブログに辿り着きました。私もピアノの先生もどきをしていますが、本業はサラリーマンの『なんちゃって先生』です。
『なんちゃってポピュラーピアノ』というテーマで書いていますので、よろしかった覗いてみてくださいね。ドルチェさんのブログの、レイアウトや記事のリンクの仕方はとても参考になります。これからも遊びに来ますので今後ともよろしくお願いします!
Posted by めいちゃん at 2006年01月22日 01:04
めいちゃんせんせ、発見してくれて、ありがとうございます。 お仲間ですね! 
お忙しい中、バリバリ活動なさってるようで、尊敬のまなこです。
私も、もっと自分から同業ブログ探しに行かないといけないんですが、意外や内気なところがありまして・・・ ←うそ。ぶしょうものなだけ。
今後とも、仲良くして下さいね! ピアノ人口がもっともっと増えるよう、共にがんばりましょう。
こんな最高の遊び道具、もっと多くの人に親しんでほしいですよね。楽器。
いや〜ん、ほめてもらっちゃったけど、ブログ会社のテンプレートです。
もっと、いじりたいんですが、あまりに知識がなさすぎてできません。
こちらも、ちょこちょこ遊びにいきますね。よろしくです。
Posted by ドルチェ at 2006年01月23日 00:53
こんにちは。

「早春賦」とモーツァルトのピアノ協奏曲27番第3楽章との関係を調べていたら、「雪のふるまちを」とショパン幻想曲の関係について書かれた貴ブログを見つけ、うれしくなってコメントしています(笑)。

あまりにも有名?すぎてあまりネット上ではヒットしなかったんですが、「幻想曲」と「雪ふる」はよく似てますよねえ。というよりもろパ○リとしかいいようがない気がしますが。

ちなみに同じ中田喜直さんの「夏の思い出」(はるかなおぜ〜♪)は、モーツァルトのピアノソナタ11番「トルコ行進曲つき」の第一楽章の主題によく似ています(♪なつがくーれば、なつがくーれば…と聞こえます)。

「早春賦」(♪はるはなのみの かぜのさむさや〜)は中田喜直のパパ(中田章)の作品らしいので、親子揃って…(笑)
Posted by tn at 2006年03月19日 12:06
tnさん、書き込みありがとうございまーす。
やはり、偉大なる先輩作曲家さんたちに敬意をはらって、みなさん拝借しているのでしょうか? 愛しすぎて、似ちゃったとか?(笑)
「早春賦」の関連性って気がつかなかったんですが、そう言われてみると、出だしの感じ似ていますね! 拍子も一緒だし。
27番の3楽章は、「春への憧れ」ってリートにもなってますよね。ケッヘル連番で。
子供のピアノ教材には、この歌の曲としてよく登場します。
春つながりですし、もしや???
「夏の思い出」も気づかなかったんですが、これからは、夏がく〜れば♪と替え歌しながら弾くことにしましょう。
今回の調査で、おもしろい情報が入ったら、ぜひ、お教えくださいませ。またね♪
Posted by ドルチェ at 2006年03月20日 01:46
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雪の降る町を
Excerpt: 雪、ですね。 私の住む町も、今日は朝から雪が降り積もっていました。 ところで、雪の降る町というと思い出すのが
Weblog: アレンジ屋のブログ
Tracked: 2006-02-20 01:27
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