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2006年01月07日

バッハ作曲 セブンイレブンCM曲(イタリア協奏曲)

セブンイレブンは いろんなCM流れていますが、今回は おでんのCM曲です。
チェンバロの音のヤツですよ〜。

セブンイレブンのサイトで CM見られます。 http://www.sej.co.jp/shohin/cm/index.html

セブンイレブン おでんのCM曲は、
J.S.バッハ作曲 「イタリア協奏曲」 ヘ長調 BWV971 です。  (BWV.についてはここ
3楽章からなる曲ですが、第1楽章の冒頭部分が CMで使われています。
1734年 ライプツィヒで作曲、翌年に「クラヴィーア練習曲集 第2巻」として 出版。
バッハ本人は、「イタリア趣味による協奏曲」と呼んでいます。

普通、協奏曲(コンチェルト)というと、ピアノや ヴァイオリンなど 何かソロ楽器と オーケストラで演奏するのが一般的なんですが、これ イタリアン・コンチェルトは、チェンバロの独奏曲
2段鍵盤のチェンバロだけで、音量の対比や、和音の厚さの変化、ソロ風の動きを目立たせたりして、オーケストラ VS ソロ を表現しちゃってるんですねー。
チェンバロは、ピアノみたいに 指の加減で、はっきり音量調節できないので、ストップという仕掛けを操作して、上の鍵盤では p 弱い音、下の鍵盤では f 強い音、とか セットします。

ヴィヴァルディの協奏曲の形式に倣って、 速い → ゆっくり → 速い の 3楽章構成。
特に 第1楽章と 第3楽章は、オーケストラの総奏(トゥッティ)と 独奏楽器(ソロ)が 交互に出てくるような感じで 対比させながら曲が進みます。

つまり、1台のチェンバロだけで、イタリア風バロックコンチェルトの様式を示そうとした 革新的な作品 なわけです。
当時 イタリアは、音楽の最先端。 実際に行く機会はなかったようですが、バッハさんってば、ヴィヴァルディなどの楽譜を取り寄せて 編曲してみたり、模倣してみたり、ずいぶん熱心に 研究なさってた ご様子。

もっと専門的なこと 言っとくと、バロック協奏曲は、古典派時代以降の協奏曲とは、ちょっと違います。 ソナタ形式が まだ確立されておりませんので。

チェンバロとは、見た目 ピアノに似た鍵盤楽器ですが、鍵盤を押すと 弦を爪でひっかいて 音を出すしくみになっています。 (ピアノは 弦をフェルトハンマーで叩きます)
チェンバロ内部で弦をはじく 爪(プレクトラム)は、鳥の羽軸を削ったものを使用、最近では、プラスチック製で代用されたりするそうです。
  チェンバロ(伊)= 英名 ハープシコード、 仏名 クラブサン
子供の頃、学校のピアノの弦の上に 下敷きや定規をのせて弾いて、チェンバロ〜 とか遊んで、よく叱られました。(だって、チェンバロみたいな音がするんだもん)
弦をさわると、サビの原因になり、音が狂ったり、断線しやすくなりますので、良い子のみなさんは やめましょう。 ← 悪い子のドルチェより。

どーして、ピアノじゃなくて チェンバロ曲なのか?
ピアノが 発明されたのは、1700年頃バッハは 1685年生まれ です。
チェンバロより ピアノが主流になったのは、18世紀後半。
新しい楽器である ピアノを弾いてみたものの、バッハさん あまりお気に召さなかったようで、ピアノを想定して書いた曲は 一曲もありません。
現代のピアノとは かなり違いますもんで、高音の鳴りが良くない とか、文句たれたらしい。
だから、バッハの作品は、ピアノ曲 って書かず、鍵盤楽器の総称である クラヴィーア曲 って書いてあるんですよー。
チェンバロや、クラヴィコードのために 書かれた曲を、私たちは、ピアノに置き換えて 弾いているのです。
専門的に クラシックピアノの勉強をするなら、バッハは必修。 もっと愛してね♪
おまけに 言っとくと、「ちゃらり〜ん、鼻から牛乳」 は、オルガン曲。
バッハさん、教会とかにあるような オルガン即興演奏の名手でも ありました。

それから、この曲の 日本での初演は、瀧廉太郎!! (ピアノで演奏)
1898年12月4日 奏楽堂にて。

さぁ、ここからは、ピアノを弾く人へ。
この「イタリアンコンチェルト」ですが、バッハの作品としては、とっつきやすく、わりと早めに学習する人が 多いです。
バッハの 3声「シンフォニア」を しばらく勉強したあたり、三声対位法バリバリの シンフォニアより 弾きやすく感じる人も いるかもしれません。
チェルニー40番、ソナタアルバムあたりの 中級レベルだと思いますが、バロック曲は 独特の弾き方をしますので、その系統の勉強をしてないと きついかな。
バロックの簡単な小品 → 2声のインベンション → シンフォニア ってのが標準的学習順序。
全音の楽譜では、上級5課程 になってますが、実際には、もっと早く勉強すると 思うんですけども・・・
バッハなど 多声音楽の勉強が遅れがちなケースが多いのを反映しての レベル設定なのかもしれませんね。
音大付属校進学もいいなぁ なんて ちょっとでも考えてるのなら、早めに先生に言って 対策しましょうね。 バッハのせいで間に合わないなんて、もったいなさすぎ!


バッハ イタリア協奏曲を試聴♪
チェンバロ演奏で試聴♪
Bach: Italian Concerto; Chromatic Fantasia and Fugue; Capriccio; Fantasia in C minor
試聴用サンプル11から13が、イタリア協奏曲 第1楽章から第3楽章。

ピアノ演奏で試聴♪ ガブリロフ
Bach: French Suites Nos. 1-6; English Suite No. 3; Italian Concerto
試聴用サンプル ディスク2−22から24が、イタリア協奏曲 第1楽章から第3楽章。


バッハ イタリア協奏曲 の CD 楽譜

   

左から:
*グレン・グールドのピアノ。おなじみのバッハと、バッハ以外の曲の2枚組みです!
*チェンバロ演奏で。一緒に入ってる「半音階的幻想曲とフーガ」も名曲です。
*井口先生の解釈版。「パルティータ」「半音階的幻想曲とフーガ」なども入ってて、おいしい。
*ベーレンライター原典版。慣れてきたら、よぶんな解釈がないものも見比べましょうね。




posted by ドルチェせんせ at 09:14| Comment(2) | TrackBack(1) | あの曲は何? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 こんにちは。

あのおでんのCMのお姉さん、着替える間も惜しんで食べますよねぇ・・・。

そんな腹減ってるんやろか?

ね、せんせ、こんなコメントしか入れられへんでしょ、僕。
Posted by 学太郎。 at 2006年01月07日 16:29
充分です(笑)。
「おでんってこんなにおいしいんだー」って、あぁ、しみじみ言われると、誰か、この ねーさんに、もっと うまいもん食わせてやってくれ! と思っちゃったり。
コンビニのおでんって、そんなにおいしいんですかぁ?
食べる機会がないんで、ちょっと興味津々です。コンビニおでん、食べてみたい。
ね、学太郎。さん、こんなコメント返ししかできないでしょ、ドルチェ。
Posted by ドルチェ at 2006年01月09日 20:36
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Excerpt: これぞチェンバロ、若きシェフの力作♪ 今日はチェンバロ、ピノックのレコードです♪ チェンバロって外見はピアノと変わらないのに、なぜあんなに音が違うのか不思議なんですが…チェンバロのハキハ..
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